なんだか心のなかが空洞になっているようで、満たされない。心のコップが空っぽで、何をやっても満たされない。そんな人はあなただけではありません。心を満たすには、まず心が満たされない理由を知ることから。この記事では心が満たされない理由と、心を満たす方法をご紹介していきます。
なぜアナタの心が満たされないのか?3つの理由
心を満たす方法をご書くまえに、まずは満たされない理由(原因)を知ることから。
たとえば「早起きしたいのにできない」という問題があった場合、その理由が夜更かしするからなのか、体質的なものなのか、原因がわからなければ、どのように解決すればいいかわかりません。
筆者にもなんだか心が満たされない、という時期がありました。そのときに気づいたことを中心に、心が満たされない理由をご紹介していこうと思います。
まず、心が満たされない=幸福感を味わえない
ということです。
幸せ探しをしている状態とも言えますが、この場合、自分にとってなにが幸せかがわからない場合や、幸せのハードルがとても高いことが考えられます。
また、夢や目標があるのはいいけれど、その夢や目標と、そうなっていない現実とのギャップに苦しんでいるときも、心が満たされない状態になります。
つまり、どの場合も、今に満足できなておらず、日常にある小さな幸せを感じられない状態です。
なぜ今に満足できないのか、小さな幸せを感じられないのか、その理由がこれからご紹介する3つであり、それゆえ心が満たされない状態になっています。
1. 「ない」ものばかりに意識が向いているから
心が満たされない一つ目の理由は、「ない」ものばかりに意識が向いているからです。
「何者かになりたい!」
でも現実はそうじゃなくて、何者でもない自分に意識が向きすぎて、心が満たされない。
そのほかにも、お金がない、恋人がいない、など自分が持っていないもの(欲しいもの)に囚われていると心が満たされない状態になります。
欲しいものを「欲しい」「欲しい」と執着しすぎると満たされないのです。
先ほども触れましたが、夢や目標にたいして「そうなるぞ!」と頑張るエネルギーにできるならいいのですが、そうなっていない現実を嘆くようになると、途端に満たされない気持ちに襲われます。
心を満たすには、自分がもっているものに目を向けること。
今に満足できない人は、何かを手に入れてもまた、「ない」ものに意識を向けて違うものが欲しくなります。
これでは永遠に満たされることはありません。
まずは自分が恵まれていることに気づく、たくさん持っているものがあることに気づきましょう。
2. 今に集中していない、今を楽しんでいないから
幸福度の高い人は、今を生きている人です。
私たちは今という時間しか生きることができないのに、心ここにあらずの状態になると満たされません。
たとえば未来の不安ばかり考えていたり、過去の後悔に囚われていたり。
休日も、今という休日の時間を楽しまずに、「明日から仕事だ、嫌だなぁ」と、わざわざ明日の、しかも嫌なことを考える。
これじゃあ心は満たされませんよね。
心を満たすには、頭のなかで過去や未来にに思考をとばさず、今を楽しむことです。
3. 他人のことばかり考えているから
心が満たされない3つ目の理由は、自分の心を放ったらかしにしているからです。
つまり、自分のことではなく他人のことばかり考えていると、心は満たされません。
SNSをみては「羨ましいなぁ」「なんであの人ばっかり」と周りを羨んだり妬んだり。また、ついつい自分の嫌いな人のことばかり考えてしまうこともありますよね。
そして、他人から「どう思われるか」を基準に過ごしていると、やっぱり心は満たされません。
自分の心が放ったらかしになっているから。
「私はいま、何がしたい?」
「私はどうしたい?」
など自分の心に聞いてあげて、自分の心の声を拾ってあげるようにすると心は満たされていくでしょう。
心を満たす方法!具体的な11のリスト
それではここから、心を満たす方法を具体的にご紹介していきます。「やってみよう」と思ったものがあれば、ぜひ一つでも実践してみてくださいね。
1. 食事をゆっくりと味わって食べる
外食するとき、ついついスマホを見ながら食事をしていませんか?
家でご飯を食べるときも、頭のなかで「あー、LINE来ないなぁ」「あの人、ムカつくなぁ」など、食事を味わうことをせずに、意識がさまよっていないでしょうか?
誰かと食事をするときは会話を楽しみたいですが、一人で食事をするときは、味わうことに集中する。
心を満たすには、今という時間をちゃんと味わうことです。
食事をしているなら食事に集中し、友達と会っているなら友達との時間を楽しむ。頭のなかで「今日の夜ごはんは何にしようかな〜」など考えない!
もちろん事前に夜ごはんの献立を考えておくことは大事ですが、考えるときは「考える」と集中して考えましょう。
2. 本当に欲しいものを買う
何かを買うときに、本当に欲しいものを買っていますか?
「これでいいや」で選んだり、「こっちの方が安いから」という理由ばかりで選んで、本当に欲しいものを買っていないのだとしたら、本当に欲しいものを買う癖をつけてみるといいでしょう。
コンビニでスイーツひとつ買うにしても、「私が本当に食べたいのはどれ?」と心に聞いてあげる。
そうすると、じつは「スイーツが食べたいわけではない」ということも、よくあります。
なにかを買うときだけでなく、どこかへ行くとき、何かをするときにも「私はどこに行きたい?」「私はいま、何がやりたい?」と心に聞いてあげて、自分の心と仲良くなる。
「本屋さんに行きたい!」だったら、その足で本屋さんへ向かい、「アイスが食べたい」だったらアイスを買いに行きましょう。
3. 心を満たす本を読む
筆者にもお気に入りの一冊(いや、数冊)あって、気分が沈んでいるときに読むと、自然と笑顔になれる本があります。
こういった本に出会うのも必然なのかなと思いますが、自分の心を元気にしてくれる本との出会いを楽しんでみましょう。
読書をする人は、しない人に比べてストレスが低下するという研究もあります。
4. (アロマ)マッサージを受ける
マッサージが好きな人、苦手な人がいるので、苦手な人にはおすすめしませんが、マッサージは自分の体を労わる行為です。
自分の体を大切にし、労ってあげている感覚が心を満たしてくれます。
欲を言うなら接客も素晴らしいところにこだわりたい!
大切なお客様(人)として扱ってくれる感覚も、心をさらに満たしてくれます。
また、こちらも好き嫌いがありますが、アロママッサージ、もしくは家でアロマを焚いてリラックスするのもおすすめ。
五感のなかで、臭覚だけが唯一、脳の感情を司る部分にダイレクトに届くので、香りによって心地のいい気分を味わうことができます。
5. 丁寧にスキンケアをする
とくに女性は、自分に手をかけてあげることで心が満たされます。
反対に自分を蔑ろにしていると、心が満たされません。
平日は忙しくて時間がないのなら、せめてお休みの日は、ゆっくり丁寧にスキンケアをして、自分に手をかけてあげましょう。
週末だけ使う、ちょっぴり高品質のシートマスクを用意するのもいいですね。
そのほかにも、いい香りの入浴剤を用意したり、美容院専売のトリートメントを自分の髪に使ってあげるのもおすすめです。
スキンケアアイテムを心地よさで選ぶなど、スキンケアの時間が楽しみなるアイテムを揃えるのも楽しいですよ。
6. ジャーナリングで頭・心のなかを書き出す
書く瞑想ともよばれる「ジャーナリング」。
ジャーナリングとは、頭のなかで考えていることや、心のなかで思っていることを、ひたすらノートに書き出すものです。
人は1日に6万回思考していると言われますが、つまり多くの思考が知らない間に流れていきます。
そうやって思い浮かんでは消えていく、目には見えない思考を書き出して見える化するのが、ジャーナリング。
筆者もなんだかモヤモヤすると感じたときには、ノートを用意してひたすら書き出します。
そうすると、単純に気持ちがスッキリするだけでなく、モヤモヤしている原因に辿り着いたり、解決方法が見つかることもよくあります。
あなたの心が満たされない理由も見つかり、どうしたら満たされるのか、そのアクションが見つかるかもしれません。
7. 1日のおわりに感謝日記をつける
感謝日記というと大げさですが、箇条書きで書き出すだけでOK!その日を振り返り感謝したいことを書き出していくんです。
感謝日記をつけはじめると、無意識に「ある」ことに目が向くようになり、「いいこと」を探そうとします。
これは続けることがとても大切で、多くの人は続かずにやめてしまいます。
・青空が気持ちよかった
・電車で席に座れた
・朝ごはんのお味噌汁がおいしかった
など、本当に小さなことでいい。
いつもなら見逃してしまいそうな感謝に気づけることが、心を満たす第一歩です。
8. 1日のはじめに、やりたいことを書く
1日がなんとなく過ぎていく、そんな満たされない状態に効果的なのが、1日のはじめに「やりたいこと」を書くことです。
・ランチに○○に行ってみる
・帰りにドラッグストアに寄ってシートマスクを探す
・一駅歩いて帰ってみる
・クリーニングに出す
そして夜、自分がやったことに○をつけていきます(チェックでも線をひくでもなんでもOK)。
そうすると、なんとなく過ぎていた1日に充足感がうまれます。
9. 体を動かす(たくさん歩く)
運動不足は脳疲労につながると言われてます。何もしてないのに疲れるのは、体の疲れではなく脳が疲れているから。
疲れているとき、人はネガティブに陥りやすく心も疲弊してしまいます。
運動のなかでも一番手軽なのが、たくさん歩くこと。
1時間、2時間歩くと達成感で気持ちよくなるだけでなく、ウォーキングなどのリズム運動は、幸せホルモンとよばれるセロトニンの分泌を促します。
セロトニンが不足すると鬱々とした気分になりやすいので、心が満たされないと感じている人は、お休みの日に自然のなかを歩いたり、「家から○○まで歩く!」と決めて、歩いてみるのもいいでしょう。
ふだん歩かない道を歩いているだけで新鮮な気持ちが味わえ、楽しいですよ。
10. スマホを見る時間を減らす
運動不足が脳疲労につながると書きましたが、スマホの見すぎも脳疲労につながります。たえず情報にさらされていては、脳はたくさんの情報を処理しなくてはいけません。
スマホによる脳疲労が、意欲を低下させるとも言われます。
デジタルデトックスという言葉も生まれましたが、スマホを見る時間を減らすことを心がけると、脳疲労が改善するだけでなく、心にも健康が戻ってきます。
また、SNSを見て他人と比べてしまったり、ヤキモキしてしまう人は、SNSに触れる時間を少なくするといいでしょう。
わざわざ自分を苦しめるためにSNSを見なくてもいい!
SNSを見るなら、楽しく使いたいですね。
11. マインドフルネス瞑想にチャレンジ
マインドフルネスとは今に意識を向けることです。反対の言葉をマインドワンダリングといって、意識がさまよっている状態をさします。
心が満たされないのは、意識が今に集中しておらず、過去や未来などあちこちにさまよっているから。まさにマインドワンダリング状態にあると、心が満たされません。
筆者の心が満たされなかったのも、意識が今に向いておらず、いつも上の空で違うことを考えていたからです。
マインドフルネス瞑想に取り組むと(つづけると)、今に意識を向けられるようになります。
筆者はMeditopiaというアプリではじめ、アドバイザーのディプロマまで取得しましたが、まずは音声ガイドつきのアプリから始めるのがおすすめ。
GoogleやYahoo!などの企業が研修に取り入れたり、アスリートも実践するなど広がっており、集中力向上やストレス軽減効果など、科学的にも証明されています。