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さぞ、いつも楽しい休日を過ごしているのだろうと思われがちですが、誰にも会わないし、誰とも話さない、そんな休日もあります。
そのことに対して、特別なにも思ってはいなかったのですが、先日、「休日に誰とも話さないのが辛い」という話を聞き、「あ、そう言えば、私にもそんな時期があったなぁ」と思い出し、この記事を書いています。
休日に誰とも話さないのが辛いと感じている方が、少しでも心が楽になるといいなと思っています。
休日に誰とも話さないのはなぜ辛いのか
そもそも、長くひとり暮らしでフリーランスをしていたので、週の何日かは誰にも会わない、話さない、なんてことは普通でした。
”フリーランス寂しい問題” と周りでは呼んでいましたが、誰とも話さないのが寂しくてフリーランスから会社員に戻った友人もいます。
またソウルに滞在していたとき、語学学校のクラスメイトだった日本人女性は、学校のない日、つまり休日は誰にも会っていなかったようで、1年間の留学予定を変更して、1ヶ月で日本に帰国しました。
代表的な3つの幸せホルモンのひとつに、オキシトシンがあります。オキシトシンは人との触れ合いや、つながりによって分泌されるものであり、休日に誰とも話さないことが辛いのは、オキシトシンが分泌されないからでしょう。
反対に言うと、そのほかのが幸せホルモンが分泌されていれば、そこまで寂しさや辛さを感じることはないのだと思います。
実際に私がそうでしたし、私以外にも、1日誰とも話さなくても平気なフリーランスの人は世の中にたくさんいます。
そのようなフリーランスの人は、このあとご紹介する幸せホルモン「ドーパミン」が分泌されているのではないかと思います。
休日に誰とも話さなくても平気な理由
休日に誰とも話さなくても平気なのは、つぎの2つの幸せホルモンが分泌されているからではないかと思います。
幸せホルモン「ドーパミン」を分泌している
私はひとり暮らしのフリーランスをしていて、誰にも会わない、誰とも話さない日がつづいても、辛いとか寂しいと感じることが全くありませんでした。
誰とも話さない日があっても平気だった理由は、やりたいことがあり、叶えたい夢があったからです。
「今週いっぱいでコレを仕上げるぞ!」とワクワクしながら、7日間ずっと家で作業をしていたこともありました(もちろん、カフェで休憩したりはしましたが)。
平気どころか、すごく楽しかったのです。
やりたいことや目標があることは、幸せホルモンの中でドーパミンが分泌されます。だから私は、誰とも話さなくても平気だったのだと思います。
しかし、「やりたいことがあったから、誰とも話さなくても平気だったんだ」とに気づいたのは、やりたいことがなくなった時です。
夢を叶えたあと、私は人生をかけてやりたいことがわからなくなりました。そしてフリーランスとして一人で仕事をし、誰にも会わず、話さない日がつづく寂しさに悶えました。
「なんで今まで寂しくなかったのに、今はこんなに寂しいのだろう」と考えた結果、心からワクワクするやりたいことがないからだと気づいたのです。
幸せホルモン「セロトニン」を分泌している
大きな夢を叶えたあと、人生最大の悶々とした時期を経験するなかで、私はたくさんの本を読み「セロトニン」の重要性に気づきました。
セロトニンは幸福感を感じる脳内ホルモンであり、少ないと不安になりやすい特徴があります。驚くことに、日本人は少なく、男性より女性のほうが少ないと言われています。
日本人の幸福度が低いのも仕方がないことなのかもしれません。
実際、シドニーに滞在していたとき、街を歩いている人たちがみんな笑顔で楽しそうに歩いていることに驚いたのを覚えています。
セロトニンが不足すると鬱々とした状態になりやすく、まさに当時の私に足りないものだと感じました。
セロトニンを分泌させるには口角をあげる。ただこれだけでも、たしかに幸福感を感じます。
なので、ぜひやってみてください。
気づいたときに口角を上げることを続けていくと、心がだんだんとポジティブになります(続けるのがけっこう大切!)。
また、セロトニンを分泌させるために始めたわけではありませんが、趣味としてはじめたランニングも、じつはセロトニンを分泌させるに最適で、ランニングをはじめてから、メンタルが変わったのを感じています。
しかもセロトニンは日光を浴びることでも分泌され、まさにランニングは幸福度をあげるのに適していたのでした。
そして私は、ふたたび、誰とも会わず、話さない日があっても寂しさを感じることがなくなったのですが、ランニングにかぎらず体を動かすことはメンタル的にも気持ちを前向きにさせます。
ドーパミン的幸福だけでは本当に幸せにはなれない!?
やりたいことがあれば、休日に誰にも会わず、話さなくても寂しさを感じません。とは言え、ドーパミン的幸福だけでは幸せになれないとも言われています。
セロトニンやオキシトシン的幸福は穏やかであるのに対し、ドーパミン的幸福は高揚感をともなうものです。
精神科医の樺沢紫苑さんの動画では、ドーパミン的幸福は「無限に満足しない」ものであり、セロトニン的幸福とオキシトシン幸福を組み合わせるといいと言っています。
動画内ではドーパミン的幸福をお金を得ることを例として説明されていますが、たしかにお給料が上がっても、しばらくすると慣れて、もっと欲しくなりますよね…。
”休日に誰とも会わない、誰とも話さない”を回避するには
さて、そもそも休日に誰とも会わず、話さないことを回避したいのなら、サードプレイスを持つことだと思います。家、職場以外の3つ目の居場所をつくる、ということですね。
”ストレスから解放され、自分らしく過ごせる場所”という定義があるサードプレイスにも、大きくわけて、ひとりでリラックスするための場所と、交流が生まれる場所があります。
休日に誰とも話さないことを回避するなら、交流が生まれる第3の居場所があるといいですよね。
・スポーツジムに入会する
・習い事に通う
・社会人サークルに参加する
・ボランティア活動に参加する
・趣味のコミュニティに参加する
・地域のコミュニティに参加する
私も近所を歩いていると、区営体育館でやっているヨガ教室の案内などを目にします。市区町村がやっている場合は安く参加できることが多いので、気軽に参加してみるのもいいのではないでしょうか。
海外ではカフェもサードプレイスとして利用されますが、日本ではカフェで知らない人と交流するのは、なかなかハードルが高いように思います。
コミュニティに参加すること自体躊躇してしまうなら、よく行くコンビニやスーパー、カフェなどで店員さんに自分から話しかける方法もあります。
最初は勇気がいるかもしれませんが、自分から話しかける(挨拶をする)という経験を普段からしていないと、いきなりどこかのコミュニティで自分から話しかけるのはできないものです。
仮に怪訝そうな顔をされても、「まぁ、そういう人もいるよね」程度に、ハードルをうんと低くして声をかけてみるといいと思います。
スターバックスの店員さんはみなさんホスピタリティが抜群なので、話しかけやすいのではないでしょうか。
そうやって自分から話しかけるうちに、コミュニティに参加するハードルも下がっているはずです。
ひとりの時間を楽しめるようになるには
私自身は、休日に誰とも会わず、話さない日があってもいいと思っていますし、ひとりだからこそ楽しめることもたくさんあると思っています。
ひとりの時間を楽しめると、誰かに依存しすぎることはなくなります。
人とつながりを持つことと、依存することは違いますよね。
とは言え、ひとりに慣れることと、ひとりの時間を楽しめることも少し違うと感じていますが、ひとりの時間を楽しめるようになるには、心の健康が大切だと思います。
日常の小さなことを楽しめ、日常の小さなことに幸せを感じられる心の状態かどうかだと思うのです。
人は不安を感じているときは、不安を回避するような行動をとりたくなりますし、ネガティブな感情のときは、何をしても楽しいと思えなかったり、幸せを感るためには何か大きな楽しいことがないと感じられません。
反対に前向きな気持ちのときは、前向きな発想も生まれるし、小さなことを楽しめるようになります。
心の健康を保つには、この記事でご紹介したセロトニンの分泌が欠かせません。
セロトニンの分泌をうながすには、運動や日光をあびること、バナナを食べたり、腸内環境を整えるなど、さまざまな方法があります。
私はマインドフルネス瞑想も習慣になっていますが(いまは1日5分ぐらい)、瞑想もセロトニンを分泌させるそうです。
そして口角をあげる。これを習慣にすると、ポジティブでいられる時間が続くようになります。