東京にあるホテルのなかにも、立派な日本庭園を擁するホテルがあります。この記事では、その中でもさらに、日本庭園に無料で入園できるホテルをご紹介。ホテルという非日常の雰囲気を味わいながら、緑あふれる日本庭園に癒される、そんな休日のひとときを過ごしてみては。
1. ホテルニューオータニ・日本庭園(赤坂見附)
大崎にある「ホテルニューオータニイン」ではなく、千代田区紀尾井町にあるラグジュアリーホテル「ホテルニューオータニ」。
東京メトロ「赤坂見附駅」から歩いて3分、そのほか「四ツ谷駅」「永田町駅」「麹町駅」などからも徒歩でアクセスできます。
日本庭園は「ガーデンコート」「ガーデンタワー」「ザ・メイン」という3つの建物に囲まれています。
客室があるのは「ガーデンタワー」と「ザ・メイン」。「ザ・メイン」は17階建てですが、「ガーデンタワー」は40階建てとなります。
ホテルニューオータニの日本庭園はパワースポット!?
ホテルニューオータニの日本庭園は約1万坪(東京ドームの2/3ほど)。池を中心として周囲をぐるりと歩くことができる、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園です。
鯉がおよぐ清泉池には朱色の太鼓橋が架けられており、人気の撮影スポットになっています。
白い砂利を水面にみたて、石や松樹で山を表現する枯山水(かれさんすい)の庭も見ることができます。
日本庭園の大きな見どころが、高さ6mの大滝。高低差のある場所だから実現できた景色です。
暑い日には涼やかに、気候のいい日には情緒たっぷりに私たちを楽しませてくれます。
さて、ホテルニューオータニの日本庭園がパワースポットであることをご存知ですか?
滝や美しい自然には浄化の作用がありますが、それだけではなく、富士山から皇居をむすぶ、いい気の流れるルートを「龍脈(りゅうみゃく)」と言い、ホテルニューオータニの日本庭園は、その龍脈上にあるのです!
日本庭園にはレストランもあります。鉄板焼きの「石心亭(せきしんてい)」は目の前の鉄板でシェフが焼き上げてくれるカウンター式のレストランです。
ホテルニューオータニの日本庭園への行き方
「ガーデンコート」「ガーデンタワー」「ザ・メイン」のそれぞれに日本庭園への入り口が用意されています。
赤坂見附駅からアクセスすると、ガーデンコート2階またはガーデンタワー6階にある入り口を利用するのがいいですが、筆者おすすめは、ガーデンタワー6階にある入り口。
「ガーデンラウンジ」のすぐ先に日本庭園への入り口があるため、ホテルのラウンジという非日常の雰囲気を味わいながらアクセスできるからです。
赤坂見附駅からホテルニューオータニの日本庭園への行き方
1. 東京メトロ 銀座線および丸ノ内線で「赤坂見附駅」へ降りたら、D紀尾井町口から出ましょう。
2. すぐ弁慶橋があるので、渡ります(途中には釣り堀を見ることができます)。
3. 橋を渡ると「ガーデンコート」の玄関があるので中に入ります。
(そのままガーデンコートの「アトリウムチャペル」のほうへ向かい、エスカレーターで2階へ行くと日本庭園の入り口がありますが…)
4. あえてエレベーターで6階(ロビーフロア)へ行きます。
5. 長い廊下をすすみガーデンタワーの「ガーデンラウンジ」の方へいくと、ラウンジのすぐ先に日本庭園の入り口があります。
6階から日本庭園に行くというのも不思議ですが、高低差があるため、ガーデンタワーの場合は6階が入り口になります。
ホテルニューオータニ・日本庭園
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1
アクセス:東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」D紀尾井町口より徒歩3分/東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町駅」7番口より徒歩3分/東京メトロ「有楽町線」2番口より徒歩6分/JR 中央線・総武線ほか「四ツ谷駅 」麹町口・赤坂口より徒歩8分
https://www.newotani.co.jp/tokyo/garden/
【おまけ】「ガーデンラウンジ」でアフタヌーンティーはいかが?
庭園散歩とあわせて利用したいのが、ガーデンタワー6階にある「ガーデンラウンジ」です。
名前に「ガーデン」とある通り、大きく取られた窓から日本庭園を見渡すラウンジ。大きなシャンデリアや、庭園の緑に映える赤を基調としたインテリアが、優雅な気持ちにさせてくれます。
季節ごとの果物をつかった、ホテルメイドのスイーツがいただけるアフタヌーンティーで午後のひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2. グランドプリンスホテル高輪・日本庭園(品川)
品川駅の高輪口から歩いて5分ほどの場所に、「プリンス さくらタワー東京」「グランドプリンスホテル高輪」「グランドプリンスホテル新高輪」という3つのホテルが建っています。
(品川プリンスホテルも近くにありますが、違いますのでご注意を!)
この3つのホテルに囲まれるようにして広がる、約20,000㎡(6,050坪)の日本庭園。1971年に、旧高輪プリンスホテルの新築にともない作られました。
桜の名所としても知られる日本庭園
筆者が訪れたのは、ちょうど桜が満開になろうとする頃。プリンスホテルの日本庭園は桜の名所としてもしられており、多くの人で賑わっていました。
17種類の桜、約210本が植えられているそうです。
品種によって咲く時期が異なり、3月中旬〜4月中旬ごろまで長い期間、桜を楽しめます。2月上旬には河津桜を見ることができます。
鐘楼、観音堂、山門は港区指定有形文化財に指定
プリンスホテル日本庭園のシンボルともなっているのが、鐘楼と観音堂、そして山門です。2021年にはこの3つが港区指定有形文化財に指定されました。
ここが品川であることを忘れてしまいそうな、風流な雰囲気です。
木の橋をわたり山門をくぐると、左手に鐘楼があります。
この鐘は「さくら坂の鐘」という名前。3〜10月は17時、11〜2月は16時に、10回鐘をつき、お客様に時をお知らせてしています。
この鐘つきは2009年4月1日より、毎日ついているとのこと。
鐘楼の先には観音堂。奈良県生駒市の長弓寺にあった三重塔の一部です。中には十一面観音踏下像が安置されています。
十一面観音踏下像には「二利円満」という文字が刻まれており、世の中の人々が円満で幸せに暮らせるようにとの意味があります。
グランドプリンスホテル高輪の日本庭園への行き方
「プリンス さくらタワー東京」「グランドプリンスホテル高輪」「グランドプリンスホテル新高輪」の3つのホテルから日本庭園へ行くことができます。
品川駅の高輪口を出て「柘榴坂(ざくろざか)」をのぼれば「グランドプリンスホテル新高輪」、「さくら坂」をのぼると「プリンス さくらタワー東京」「グランドプリンスホテル高輪」にアクセスできます。
1. さくら坂から日本庭園へ
筆者は、さくら坂から日本庭園へ行きました。
さくら坂をのぼっていくと「プリンス さくらタワー東京」があり、そのすぐ先に上記写真の門があります。
門をくぐり階段をのぼり、小路を進んでいくと、そのまま日本庭園に行きつきます。
ホテルの中は通りませんが、ホテルの雰囲気を味わいたい場合は、帰りに違う場所から出ればOK!
2. 柘榴坂(ざくろざか)から日本庭園へ
柘榴坂(ざくろざか)をのぼっていくと「グランドプリンスホテル新高輪」の玄関があります。
玄関からはいり、そのままロビーのあるフロアを突きすすんでいくと日本庭園に出ることができます。
ラウンジなどを通り過ぎるので、ホテルの雰囲気を味わいながら日本庭園へ向かうことができますよ。
グランドプリンスホテル高輪・日本庭園
住所:東京都港区高輪3-13-1
アクセス:JR・京急線「品川駅」高輪口より5〜10分/都営地下鉄浅草線「高輪台駅」より徒歩5分
https://www.princehotels.co.jp/shintakanawa/facility/japanese-garden/
【おまけ】「ラウンジもみじ」でアフタヌーンティーはいかが?
庭園散歩とあわせて楽しみたいのが、グランドプリンスホテル新高輪にある「ラウンジもみじ」。
高い天井、そして大きな窓の外には緑を眺めることができ、ホテルならではの優雅な雰囲気のなか食事やアフタヌーンティーをいただくことができます。