「一条恵観山荘(いちじょうえかんさんそう)」は鎌倉駅から歩いて30分弱。すぐ近くには竹の寺として有名な「報国寺」があり、また、境内に素敵なカフェがある「浄明寺」もすぐです。
鎌倉駅からバスで訪れることもできますが、時間があれば歩くのも悪くない。
「一条恵観山荘」は皇族の別荘だった建物で、昭和39年に国の重要文化財に指定されました。建物内の見学は予約制ですが、庭園は予約せずに見学できます。
庭園のには花手水が点在して置かれており、また庭園を眺めながらドリンクと和菓子で過ごせる素敵なカフェがあります。
この記事では花手水とカフェに焦点をあて、また、気になる混み具合についても書いていこうと思います。
一条恵観山荘の庭園のあちらこちらで花手水が楽しませてくれる
一条恵観山荘の入園料は500円。受付近くにさっそく、花手水がありました。アジサイの季節だったので、浮かべられていたのは綺麗なブルーをしたアジサイの花びらたち。
受付近くにある花手水が、一条恵観山荘のメインとなる花手水です(チケットなどにも載っている花手水。ただし、鉢は時々バージョンが違います)。
そして中に入ると、またすぐにアジサイが浮かべられていました。この花手水がある場所を抜けると、いよいよ庭園となります。
それではここから、私が一条恵観山荘で出会った花手水コレクションを一挙写真でご紹介したいと思います。
小さな入れ物に、ブルー、ピンク、グリーンのあじさいの花びらを浮かべた花手水です。可愛いですね。
まぁるい花が浮かべられた花手水です。
赤い傘つきの花手水です。風流ですね。
「こんなところにも花手水が!」と嬉しくなりました。園内をながれる川にも華やかな花手水が施されていました。
桶にもたわわな花が!容器を買えるだけで、花が洋風にもなったり和風にもなりますね。
この花手水は俯瞰で写真を撮りたくなりました。
これは花手水ではありませんが、ハートの穴からあじさいが顔を出していて可愛い。壁ではなくベンチの背もたれです。
一条恵観山荘のカフェ「かふぇ楊梅亭」が素敵
一条恵観山荘を訪れたらぜひ利用したいのが、カフェ「かふぇ楊梅亭」です。そう広くない園内なので、「かふぇ楊梅亭」がどこにあるか探すのに困ることはありません。靴をぬいで入店します。
庭園を眺めながらカフェタイムが過ごせる席も10席はありました。
今回注文したのは季節限定の「あじさいジュースと主菓子(1,100円)」。写真では伝わりにくいですが、あじさいジュースは綺麗な紫色をしていて、まさに、あじさい。
天然色素100%ハーブ(バタフライピー)の色で、抗酸化作用があるそう。味は甘酸っぱい感じ。シロップとよく混ぜて飲まないと、最後のほうは、ただただ酸っぱい(笑)。
そして主菓子は「かふぇ楊梅亭」のオリジナル。
季節限定なので、あじさいジュースのセットにしましたが、やはり主菓子にはお抹茶やコーヒーが合うと思います。
お抹茶と主菓子のセットほか、コーヒーやあんみつなどメニューはわりと多彩です。
印象的だったのは、カフェの方がとても親切だということ。こうした観光スポットは心がはずみ、私もつい店員さんといろいろ会話を楽しんでしまいました。
私のとなりに座っていた女性グループも、店員さんといろいろ話しをされていて「楽しそでワクワクしている雰囲気っていいなぁ」と改めて思いました。
一条恵観山荘の混み具合は?
それでは最後に、一条恵観山荘の庭園の様子を写真で紹介しながら、気になる混み具合について書いていこうと思います。
SNSの普及により!?鎌倉のあじさい名所として知名度を上げてきている「一条恵観山荘」。鎌倉のあじさいが見頃を迎える少し前に行きましたが、ほかのあじさい名所と比べて、人は断然少ないです。
私が訪れたのは平日の、開園時間ぴったりです(今回の鎌倉は、一条恵観山荘をメインにしていたため)。
少し早く開園したのか、すでに中には人がいました。
カフェには絶対に行きたいと思っていたのでカフェの混み具合も気になりましたが、カフェに向かう途中の花手水が可愛くて、写真を撮りながらカフェに向かうと、どうやら一番乗り。
10時10分よりは前だったと思います。
それからはチラホラとお客さんが訪れましたが、皆さん、そんなに長居はしないので(鎌倉は見るところがたくさんありますからね)、回転は早い印象です。
カフェタイムを楽しんだあとにも庭園を散歩して、出たのが10時40分頃。人は増えていましたが、この時間でも園内を余裕をもって散策できるぐらいの人でした。
園内にいた他のお客さんも「ここ、あまり知られていないのかなぁ?人少ないね」なんて話していました。
鎌倉の、賑わいを見せるエリアとは反対側、しかも駅からは遠いので(バスもありますが)、そこまで混雑しないのではないかと思います。
もちろん、あじさいや紅葉のシーズンであれば午後の時間はより人が増えるでしょうし、土日は午前中から人が多いでしょう。
しかし、あじさいや紅葉のシーズン以外の土日であれば、午前中に訪れれば、今回のように余裕をもって楽しめるのではないかと思います。混雑が苦手な方は10時の開園と同時に訪れるのがおすすめです。
今回はあじさいの季節に「一条恵観山荘」を訪れましたが、紅葉の季節もまた美しいと評判です。あじさいや紅葉だけでなく、違ったシーズンにも訪れて、庭園散歩と花手水、そして「かふぇ楊梅亭」で過ごす時間を楽しみたいなと思わせてくれる、とっても素敵な場所でした。
一条恵観山荘
住所:神奈川県 鎌倉市浄明寺5-1-10
アクセス:JR「鎌倉駅」東口発、京急バス4番乗り場より乗車10分「浄明寺」バス停より徒歩2分
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