休日、とくに何もしていないのに疲れる。という経験がある方もいらっしゃるでしょう。その疲れの原因は脳疲労かもしれません。現代人に増えていると言われる脳疲労。この記事では脳疲労に悩んだ筆者がたどり着いた、休日に脳を休める過ごし方をご紹介しています。脳を休めて元気いっぱい!充実した休日を過ごしましょう。
脳疲労に悩まされたどり着いた脳を休ませる方法
筆者も脳疲労に悩まされていた一人です。
毎日毎日、夕方ぐらいになるとどっと疲れが出て、「最近疲れやすくなったなぁ、年のせい?」と呑気に思っていました。
呑気に思っていたのも最初だけで、やりたいことがあるのに疲れてできない状態は、本当に苦しかった。
同じような年代の方でもパワフルに過ごしている人なんてそこら中にいるし「やっぱり年齢のせいだけではないはず」と一念発起し、原因や解決策をさがしたどり着いたのが、脳疲労という言葉でした。
現代人に多いのがスマホ脳疲労
現代人に多いと言われるのがスマホによる脳疲労です。
ちょっと暇があればついスマホを見てしまい、スマホを見る回数が増えれば増えるほど、それだけ脳にはたくさんの情報が送られます。
単純に、脳で処理しなくてはいけない情報が増えるので、脳のエネルギーを消耗させてしまうのです。
結果、脳は疲れます。
筆者の場合は、スマホ脳疲労も実感していましたが、次に紹介するマルチタスクによる脳疲労が大きな原因でした。
脳疲労の原因はマルチタスク
よく男性はシングルタスク、女性はマルチタスクと言われますよね。
女性である筆者は典型的なマルチタスクで、仕事をしながらも他のことを考え、食事をしながらも他のことを考え…。誰かと会っていても他のことを考える。
つまり目の前のことに集中できなかったのです。
昔はここまで集中できなかったことはなかったのですが、ある時から急にマルチタスクがひどくなりました。(筆者にとっての夢を叶えたあと、新たなやりたいことが見つからず、無気力状態になった頃からだと感じています)。
仕事中は仕事のことを考えながら同時に(正確には同時にではなく交互に)違うことを考え、また仕事のことを考え、違うことを考え…こんなことをしていたは、どう考えても脳がオーバーヒートしてしまいますよね。
このような意識がさまよっている状態だけでなく、テレビをみながらスマホをいじったり、食事中もスマホをいじる方も多いと思いますが、これもマルチタスク。脳を疲れさせます。
シングルタスクが脳疲労の悩みを解決
筆者が以前のように夕方になるとどっと疲れることがなくなったのは、シンプルに、マルチタスクをシングルタスクにしただけです。
どうやってシングルタスクにしたのかというと、マインドフルネスを学びました(マインドフルネス・アドバイザーのディプロマも取得)。
マインドフルネスとは「今ここに集中する」こと。
今ここに集中するだけで、驚くほど脳が疲れなくなったんです。
それでは次項より、マインドフルネスな過ごし方も含めて、筆者も実際にやっている、休日に脳を休めすご仕方をご紹介しています。
休日に脳を休める5つの過ごし方
1. マインドフルネスに(今ここに集中して)過ごす
マインドフルネスとは「今ここに集中」することです。
反対の言葉をマインドワンダリングと言い、意識が彷徨っている状態。これはまさに脳疲労に悩まされていた当時の筆者のことで、つねに様々なことに意識がとんでいる状態ですね。
脳のなかで、意識が未来や過去にとんでいると疲れやすいと言われます。
休日に脳を休ませる過ごし方としておすすめなのが、今ここに集中することですが、今ここに集中すると一日もとても長く、充実して過ごせたなぁと感じるんです。
今ここに集中する過ごし方とは、たとえば以下のように過ごすこと。
・食事のときは「味わう」ことに集中する
・誰かと話しているときは相手の話に集中する
・お風呂に入っているときは「気持ちよさ」を味わう
つい食事中にスマホをみて情報収集をしたり、誰かと話しながら「帰ったら何しよう」と考えたり、お風呂に入りながら仕事のことのことを考えたり…。
そんな風に過ごすのではなく、いま自分がやっていることに集中し、感じること。
これが脳を休ませる休日の過ごし方です。
2. ヘッドスパで頭をもみほぐす
これは自分へのご褒美的な、脳を休ませる休日の過ごし方ですが、ぜひヘッドスパへ行ってみてください。
ヘッドスパにもいくつか種類がありますが、脳を休めることを目的とするなら、美容院のヘッドスパよりヘッドスパ専門店や、リラクゼーションサロンのヘッドスパ。
脳疲労を感じる方が増えていることもあって、ヘッドスパ専門店も増えてきています。
筆者は頭皮ケアや美しい髪も叶えてくれる「クリームバス」が好きですが、寝落ちすると評判の「ドライヘッドスパ」も好きです。
ヘッドスパを受けたあとは頭が軽くなって、ご機嫌!そのあとの休日を笑顔で過ごせるようになります。
3. 適度な運動は脳の疲れを取る
休日に脳を休ませるには、おとなしくするでもなく、激しい運動をするでもなく、適度な運動をするといいでしょう。
アクティブレストという言葉を聞いたことがありますか?
アスリートの人たちが行う休息法で、試合後はあえて体を動かして休息するというものです。
体を動かすことにより血流をうながし、疲労物質を排泄させることで疲れが残らないと言われています。
何もしないより、体を動かすほうが疲れがとれるんですね。
脳疲労は脳が酸欠している状態だとも言われますが、適度な運動をすることで血行がよくなり脳に酸素が届けられるようになります。
運動したあとは体は疲れていても、なんだか気分がスッキリしていることありますよね。
休日は適度に運動をすることで、脳の疲れを改善してみましょう。
スポーツは集中しやすいので、マインドフルネス(今ここに集中する)の観点からも脳を休めるのにピッタリ。
ふだん運動しない方は散歩でもOK!1時間散歩するだけでもずいぶんと気分がリフレッシュするのがわかります。
くれぐれも散歩中に、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」なんて考えて、脳を疲れさせないでくださいね。
4. 自然に触れると脳疲労が回復
自然に触れると気持ちがいいのは、誰もがなんとなく体感していますよね。
α波という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、α波とはリラックスした状態のときに発する脳波です。
自然界の音や、森林が放出する香り成分にはα波の発生を促すと言われてりますが、自然と脳波の関係を調べた研究もいくつかあります。
エディンバラにある大学の研究では、脳波計をつけた学生に3つの場所を歩いてもらい、脳波を測定しました。
3つの場所とは、以下。
・人の多いショッピング街
・緑の生い茂る公園
・コンクリートビルのビジネス街
結果、ショッピング街やビジネス街を歩いたときは外部からの刺激により脳波が興奮状態となったものの、緑の生い茂る公園を歩いた場合には興奮や気分の沈み込みがおさまり、自然環境は脳疲労を回復させると結論づけています。
休日に脳を休めるには、ショッピングセンターや街なかではなく自然のある場所へお出かけするといいでしょう。
5. デジタルデトックスで情報を遮断
スマホ脳疲労という言葉もありますが、スマホを見る回数が多いとどうしても脳は疲れやすくなります。
それだけ多くの情報に触れているということだから。
脳は情報を取捨選択していますが、入ってくる情報が増えば増えるほど脳で処理をしなくてはいけない情報が増えるので、脳はフル回転!
脳のエネルギーを消耗させます。
休日に脳を休ませるなら、できるだけスマホから離れる!
思い切ってスマホをもたずに外出してみるのもひとつの手です。
スマホはとても便利なアイテムですが、つい手に取りたくなる依存性の高いものでもあります。
とくにSNSはつい覗きたくなる仕掛けが施されています。
ついスマホを見てしまう習慣がある方は、先ほど書いたようにスマホを置いて出かけるか、スマホが見れない過ごし方をするといいでしょう(たとえばスーパー銭湯などはスマホが見れないですよね)。