日本人であるからこそ、たまには着物でお出かけする休日はいかがでしょうか?着物を着るとしぐさが女性らしくなり品がでます。この記事では、東京で着物を着てお出かけや観光するのにおすすめのスポットをご紹介しています。
1. 江戸東京たてもの園
JR中央線「武蔵小金井駅」「東小金井駅」からバスで5、6分。 または西武新宿線「花小金井駅」からバスで5分。小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」は、歴史ある建物を展示する野外博物館で、着物姿がとてもよく似合います。
園内はざっくりと西ゾーン、センターゾーン、東ゾーンに分けられ、全部で30ほどの建物が建っています。なかには映画『千と千尋の神隠し』に出てくる”油屋”のモデルとなった建物もあり、大正や昭和初期の時代にタイムスリップした散策が楽しめますよ。
また園内にある「デ・ラランデ邸」は平屋の洋館が3階建て。クラシカルな館内ではお食事を楽しむことができ、かなり着物映えします。
江戸東京たてもの園
住所:東京都小金井市桜町3-7-1 小金井公園内
最寄駅:JR「武蔵小金井駅」からバス約5分/西武新宿線「花小金井駅」からバス5分
開園時間:4月~9月:午前9時30分~午後5時30分/10月~3月:午前9時30分~午後4時30分
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
https://www.tatemonoen.jp/
2. 旧岩崎邸庭園
不忍池のすぐ近くにある旧岩崎邸庭園は、三菱創設者・岩崎家本邸として、ジョサイア・コンドルの設計により明治29年に完成。木造2階建て、地下室つき付きの本格的なヨーロッパ式邸宅です。明治期の上層階級の邸宅を代表する西洋木造建築で、館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されています。
旧岩崎邸は洋館のイメージが強いですが、書院造りを基調とした和館もあります。そして和館ではお抹茶をいただくこともでき、着物を着てのお出かけにぴったりです。
旧岩崎邸庭園
住所:東京都台東区池之端1-3-45
アクセス:地下鉄「湯島駅」より徒歩3分
開館時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休館日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html
3. 東京都庭園美術館
自然豊かな場所に佇む東京都庭園美術館は2014年にリニューアルし、外務大臣公邸や国の迎賓館として使われてきたアール・デコ様式の旧朝香宮邸をそのまま美術館として公開する本館にくわえ、新たに新館がオープンしました。
庭園はもちろん、クラシカルな本館も着物がよく似合います。そして、ガラスをふんだんに取り入れた新館には、ギャラリーに加えカフェも併設。
アール・デコ様式の本館でうっとりした後には、ガラス張りのスタイリッシュなカフェで、緑豊かな庭園を眺めながらスイーツとコーヒーや紅茶で一息も素敵ですね。
東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
アクセス:JR「目黒駅」徒歩7分
開館時間:10時〜18時(入館は17時30分まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
https://www.teien-art-museum.ne.jp
4. 三菱一号館美術館
東京駅から歩いて5分ほどの場所にある「三菱一号館美術館」は、三菱が1894年(明治27年)に建てた「三菱一号館」を復元したもの。レトロな赤煉瓦の建物が印象的で、建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に展示しています。
三菱一号館美術館でアートを楽しんだあとにぜひ訪れたいのが、併設されている「Cafe189」です。Cafe1894があるのは、かつて銀行の営業室として使用されていた場所で、忠実に再現された店内はとてもクラシックで着物姿がよく似合います。
美術館に併設されているとはいえ、カフェの入り口は別にあるのでカフェだけの利用も可能です。平日のランチタイムでも待つ人がいるぐらい人気のカフェですので、あまり待ちたくない場合は早めに訪れるのがおすすめ。
11時から14時までのランチタイムのおすすめは「Cafe1894 ガーデンプレートランチ」です。Cafe1894のクラシックな雰囲気でいただく、優雅なランチタイプにぴったりの華やかなプレートです。
三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス:JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分ほか
開館時間:10:00~18:00
休館日:毎週月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、年末、元旦、展示替え期間 ※臨時の開館・休館の場合あり
https://mimt.jp/
5. 旧古河庭園
バラの庭園とも呼ばれる旧古河庭園は、可愛らしい洋館とテラス式の洋風庭園の景観が美しく、写真愛好家をはじめ、東京でも人気のお出かけスポットです。
洋風庭園には春と秋に見事なバラが咲き、洋館の雰囲気と相まって、まるで外国にいるかのような気分を味わえます。
このように洋風のイメージが強い旧古河庭園ですが、じつは立派な日本庭園もあります。その日本庭園を手がけたのは、小川治平衛(1860〜1993 年)という京都の庭師。庭園の中心には心字池があり、池を囲むように、雪見灯篭、大滝、枯滝、奥の院型灯篭が配置されています。
筆者が訪れたときにも着物姿の女性が散歩をしており、とても風情がありました。
旧古河庭園
住所: 東京都北区西ヶ原一丁目
アクセス:JR京浜東北線「上中里駅」より徒歩7分/東京メトロ南北線「西ヶ原駅」より徒歩7分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html
6. ホテル椿山荘東京
ロビーラウンジ ル・ジャルダン(写真提供:一休)
立派な庭園を備える「ホテル椿山荘東京」もまた、着物がとてもよく似合います。宿泊者限定で着物着付け体験があるほどです。
着物で「ホテル椿山荘東京」へお出かけをするのなら、おすすめしたいのは庭園の見えるヨーロピアンスタイルのラウンジ「ロビーラウンジ ル・ジャルダン」です。
クラシカルな雰囲気の館内で、緑豊かな庭園を眺めながらちょっと贅沢にアフタヌーンティーでもいただきながら過ごす時間は格別。
ホテル椿山荘東京
住所:東京都文京区関口2-10-8
アクセス:東京メトロ有楽町線 「江戸川橋駅」1a出口より徒歩10分/lJR 「目白駅」より都バス白61系「新宿駅西口行き」に乗り「ホテル椿山荘東京前」下車(約15分)
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/
7. ホテル雅叙園東京
ホテル雅叙園東京は毎年夏には浴衣プランが大人気のホテルです。それぐらい浴衣、そして着物が似合う場所ということ。
とくに滝の流れる庭園を眺めながらティータイムを過ごせるガラス張りのカフェラウンジ「パンドラ」は、アフタヌーンティーもお手頃で大人気!
庭園に出ることもでき、着物姿で庭園をバックに写真を撮影する方もよく見られます。
ぜひ着物を着てお出かけしてみてくださいね。
また東京都指定有形文化財「百段階段」も見応えがあります。定期的にイベントを開催しており百段階段を見ることができますので、開催とあわせてのお出かけもおすすめ。
「百段階段ガイドツアーとランチ」がセットになったプランもイベントにあわせて販売されます。
ホテル雅叙園東京
住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
アクセス:JR山手線西口、東急目黒線、地下鉄南北線・三田線「目黒駅」より徒歩3分
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/
8. シェラトン都ホテル ラウンジ バンブー
白金台の高台に佇む「シェラトン都ホテル」も、立派な日本庭園を備えるホテルです。1階にあるロビーラウンジ「バンブー」は壁一面の大きなガラス窓から美しい緑を眺めることができます。
季節ごとのアフタヌーンティーをいただきながら、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
シェラトン都ホテル
住所:東京都港区白金台1丁目1-50
アクセス:東京メトロ南北線ほか「白金台駅」より徒歩4分/東京メトロ南北線ほか「白金高輪駅」より徒歩5分
https://www.miyakohotels.ne.jp/tokyo/index.html/
9. 浜離宮恩賜庭園
東京随一の大名庭園である「浜離宮恩賜庭園」は、東京タワーや高層ビルが見える景観も見魅力です。広い園内には三百年の松、ボタン園とお花畑、将軍お上がり場、お伝い橋など多くの見所があり、着物でのお出かけにはとくにおすすめの庭園です。
また潮入の池に浮かぶ中島には「中島の御茶屋」とよばれる茶屋があり、上生菓子とお抹茶セットがいただけます。
池のある庭園の風景を間近に眺めるテラス席は着物姿もとてもよく似合います。
休日のひとときを、着物で庭園を眺めながらお抹茶で過ごされてみてはいかがでしょうか。
浅草から水上バスもでており、もちろん浜離宮恩賜庭園から浅草へ水上バスで訪れることも可能。着物で水上バスなんていうのも粋ですね。
浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
アクセス:JR「新橋駅」より徒歩12分/都営大江戸線・ゆりかもめ「汐留駅」より徒歩7分/都営大江戸線「築地市場駅」より徒歩7分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
10. 根津美術館
着物で美術館だなんて、大人の女性の楽しみ方。そんな風に思います。
表参道駅から歩いて10分ほどの場所に佇む「根津美術館」は、実業家である根津嘉一郎(ねづかいちろう)のコレクションからはじまった私立美術館です。
竹のエントランスにはじまる、和モダンな美術館。敷地内には、ここが南青山だとは思えない立派な日本庭園もあり、着物で散策したくなります。
また庭園に囲まれたガラス張りのカフェ「NEZUCAFÉ」を併設し、アート鑑賞のあとにゆっくりと時間を過ごせるでしょう。
根津美術館
住所:東京都港区南青山6-5-1
アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」A5出口より徒歩8分
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜日・展示替期間・年末年始(ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日)
http://www.nezu-muse.or.jp/
12. 清澄庭園
明治の代表的「回遊式林泉庭園」である清澄庭園。大きな池の周りをゆっくり歩きながら移り変わる景色を楽しんでいると、日本情緒を醸し出す数奇屋造りの「涼亭」が現れます。この涼亭は、明治42年に国賓として来日した英国のキッチナー元師を迎えるために岩崎家が建てたもので、昭和60年の全面改装工事を経て今に至ります。
それほど大きな庭園ではありませんが、清澄庭園がある清澄白河エリアは、カフェの街として注目を集めています。着物での庭園散歩とあわせて、お洒落なカフェで過ごすのも粋ですね。
また徒歩圏内にある東京都現代美術館、そして深川江戸資料館も着物でのお出かけが似合います。
東京都現代美術館は2019年3月にリニューアルオープン。ステイリッシュな建物やカフェを着物で訪れてみてはいかがでしょうか。
そして深川江戸資料館は、江戸天保の深川佐賀町の町並みを実物大建築で再現。町並みは細かいところまで再現されており、お店や土蔵の内部にとどまらず、道には手ぬぐいが干してあったり、すずめが止まっていたりその空間すべてが江戸です。
夜明けには夜明けの、昼には昼の、そして夜には夜の情景が、音や光によって表現されるなど、趣向を凝らしたものとなっており、よりいっそうリアルに江戸時代にタイムスリップした気分を味わえます。
清澄庭園
住所:東京都江東区清澄二・三丁目
アクセス:都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」より徒歩3分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index033.html
12. 築地本願寺
オリエンタルな雰囲気が魅力的な「築地本願寺」。本堂の入り口にはステンドグラス、そして本堂にはパイプオルガンを設置するなど、日本の寺院とは思えないほど異彩を放っています。
じつは今、築地本願寺が人気なんです。その理由は、2017年11月に境内にオープンした「築地本願寺カフェ Tsumugi」の朝ごはん。18品目もの朝ごはんがいただけるとあって、朝早くから列ができることも。
朝から着物でお出かけするのは少し大変かもしれませんが、「築地本願寺カフェ Tsumugi」の朝ごはんからスタートする休日を過ごされてみるのはいかがでしょうか。
築地本願寺
住所:東京都中央区築地3-15-1
アクセス:東京メトロ日比谷線「築地駅」出口1直結/東京メトロ有楽町線「新富町駅」出口4・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」出口5・都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」出口A1より徒歩約5分
参拝時間:4月〜9月 6:00〜17:30/10月〜3月 6:00〜17:00
https://tsukijihongwanji.jp/
13. 浅草
東京で一番着物が似合う街はやっぱり浅草でしょう。浅草の周辺には着物レンタルショップも多く、とくに観光客に人気です。
浅草を着物で訪れるなら、浅草寺ははずせません。そして浅草寺すぐ近くの「浅草花やしき」は日本最古の遊園地らしく、レトロな雰囲気が着物によく似合いますし、「伝法院通り」は風情があり着物で歩くとよく映えます。