可愛らしさと妖艶さをあわせもつバラ。東京には毎年春と秋に美しいバラを楽しめる名所がいくつかありますが、この記事では、その中でも無料で楽しめるバラの名所をご紹介しています。
1. 赤坂プリンス クラシックハウス（永田町）
2016年7月27日に開業した「東京ガーデンテラス紀尾井町」。東京メトロ「永田町駅」9a出口より直結、そのほか「赤坂見附駅」からもすぐです。
オフィスやショップ、レストランが入る「紀尾井タワー」、5つ星ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」などから構成される複合施設で、そのひとつが洋館「赤坂プリンス クラシックハウス」です。
「赤坂プリンス クラシックハウス」は、1930年（昭和5年）に建てられた「旧李王家東京邸」。李王家とは1910年（明治43年）の日韓併合により、日本の皇族に準じる待遇で扱われた朝鮮の王家です。
「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」として親しまれていましたが、2016年より名称を現在のものにし、レストランやカフェを備える施設として生まれ変わりました。
チューダー様式と呼ばれるスタイルで建てられた「赤坂プリンス クラシックハウス」自体が美しく映えますが、さらに映えるのがバラの季節です。
「赤坂プリンス クラシックハウス」を取り囲むように90品種・600株のバラが植えられており、とくにバラのアーチは映えすぎて大人気！
筆者が訪れたときも、アーチでの撮影はときには順番待ち。人がいなくなるのを狙ってササッと撮影しました。
こんな景色が無料で楽しめるなんて嬉しくなってしまいますね。
赤坂プリンス クラシックハウス
住所：東京都千代田区紀尾井町1-2 東京ガーデンテラス紀尾井町内
アクセス：東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」9B出口より徒歩1分／東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」地下歩道D紀尾井町方面口より徒歩5分
https://akasakaprince.com/
2. 東京さくらトラム（荒川区）
荒川区では、東京さくらトラム（都電荒川線）の北区の境から「三ノ輪橋駅」までの間、約4kmにわたり、緑化推進事業として線路沿いにバラの植栽を行なっています。
三ノ輪橋駅〜町屋駅前駅
三ノ輪橋駅ではレトロな電車と駅舎、そしてバラを同時に撮影できるとして人気。三ノ輪橋駅は「関東の駅百選認定駅」です。東京からは29の駅が認定されており、その一つになります。
バラ花壇も見事ですね。色とりどりのバラが、まるで大きなお花屋さんの軒先のように咲き誇っています。
三ノ輪橋駅から歩いて15分ほど、荒川二丁目駅にもバラ花壇があります。この間、線路に沿ってバラが咲いているので、ずっとバラを楽しみながら散歩ができます。
荒川二丁目駅からさらに10分ほど歩いた「町屋駅前駅」にもバラ花壇があります。ここからは電車にのって、「荒川遊園地前駅」を目指しましょう。
荒川遊園地前駅〜荒川車庫前
荒川遊園地前駅で降りると、「あらかわ遊園バラ花壇」があります。花壇があるのは、「あらかわ遊園」へ向かう遊歩道にあたります。小規模なバラ園という感じで、小さいながら見応えがあります。
また、荒川遊園地前駅から荒川車庫前までの線路沿い、約500mにわたり、ほとんど途切れることなく色彩豊かなバラが咲き誇っています。
3. 大塚バラロード（大塚）
毎年、春と秋に「バラまつり」が開催されるほどのバラの名所です。大塚駅南口広場にある時計塔も、バラでデコレーションされており、広場全体がバラで彩られています。
大塚バラロードとは、東京さくらトラム「大塚駅前駅」〜「向原駅」の間のこと。線路沿いは約450mにわたり、ずっとバラが植栽されています。その数なんと、710種類1210株。東京有数の種類になります。
バラと一緒に電車を撮影することができます。東京さくらトラムは車体のラッピング広告を行なっており、さまざまなデザインの電車が走っていて面白いです。
「日本のバラエリア」「香りのバラエリア」「イングリッシュローズエリア」など、まるでバラ園のように、エリアが区分けされているのも特徴です。
4. 本郷給水所公苑（水道橋）
東京ドームのすぐ近くにある「本郷給水所公苑」は、本郷給水所排水池上部に、東京都水道局の協力のもと、区がつくった和風と洋風の庭園です。
洋風庭園は、フランス式の幾何学模様。左右対称のデザインとなっており、庭園の真ん中には彫刻があります。そして庭園を眺めるような場所にはベンチを備えるバーゴラ。ゆっくり午後のひとときを過ごすのにもいいでしょう。
本郷給水所公苑のバラ園には、44種類390株の薔薇が植栽されています。毎年、春（5月中旬）と秋（10月中旬）に美しいバラが咲き誇ります。
バラには品種名が書かれた札が添えられており、筆者のお気に入りとなった、薄いピンク色をしたこのバラは「レディ エックス」。
薄いオレンジ色のバラもキュート！こちらは「クレイプスキュール」という品種だそうです。
そこまで知られていないのか、バラの見頃を迎える時期であっても、ほかのバラ名所に比べて混雑せずゆっくりと楽しめます。
本郷給水所公苑
住所：東京都文京区本郷2-7
アクセス：JR総武線、都営地下鉄三田線「水道橋」駅徒歩7分
JR総武線、地下鉄丸の内線「御茶ノ水」駅徒歩7分
地下鉄丸の内線、都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅徒歩7分
開園時間：7:00〜19:00（4月から9月）／9:00〜17:00（10月から3月）
休園日：12月28日〜1月4日
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/kuritukouen/kouen/hongoukyuusuijyokouen.html
5. 四季の香ローズガーデン（光が丘）
都営大江戸線「光が丘駅」から歩いて6分ほどの場所にある「四季の香ローズガーデン」は、お花屋さん「第一園芸」がたずさわるバラ園です。そのため完成度も素晴らしく、入園無料とは思えません。
337品種ものバラが咲き誇る「四季の香ローズガーデン」は、大きく「香りのローズガーデン」と「色彩のローズガーデン」に分かれています。
「香りのローズガーデン」は、バラの香りごとにエリアを区分けした、国内でも珍しい庭園。「スパイシーの香りのバラ」「ダマスクの香りのバラ」「ミルラの香りのバラ」「フルーティーの香りのバラ」「ティーの香りのバラ」「ブルーの香りのバラ」と6つの香りにわけられています。
筆者だけでなく、多くの方がバラに顔を近づけて香りをかいでいました。
もうひとつ「色彩のローズガーデン」は、名前のとおり色別にバラが植栽されています。
上の写真は白いバラを集めたエリアです。純白の品種はとても少ないそうで、多くのものはピンク色や黄色も少し含まれているのだそうです。
四季の香ローズガーデン
住所：東京都練⾺区光が丘5-2-6
アクセス：都営⼤江⼾線「光が丘駅」A4出⼝より徒歩6分
開園時間：9：00〜17：00
休園日：⽕曜⽇（祝日の場合は翌日）／年末年始
https://www.shikinokaori-rose-garden.com/
