JR中央線特快に乗れば新宿から20分でアクセスできる「国分寺」。じつは観光スポットが目白押しって知っていましたか?ここでは筆者が実際に訪れた、大人女子が巡りたい観光・おでかけスポットやカフェをご紹介しています。
1. 高低差を活かしダイナミックで美しい!殿ヶ谷戸庭園
JR「国分寺駅」の南口から徒歩2分の場所にある「殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)」は、2011年(平成23年)9月に国の名勝に指定された日本庭園です。
もともと明治・大正時代の実業家・江口定条(えぐちさだえ)が別邸をつくった場所ですが、1929年(昭和4年)に三菱財閥のオーナー・岩崎彦弥太(いわさきひこやた)が別邸として買い取りつくった庭園が残されています。
「殿ヶ谷戸庭園」随一の見どころが、秋には紅葉の名所としても名高い「紅葉亭」。青紅葉も十分に美しく、風情ある絶景を楽しむことができる場所です。
「殿ヶ谷戸庭園」は崖でできた谷を利用してできた日本庭園で、高低差は10m。園内の最も低い場所には湧水を利用して作られた「次郎弁天池」があり、近くで見ると透き通っているのがわかります。
「殿ヶ谷戸庭園」はそこまで規模は大きくないですが見どころが多く、京都を思わせる竹林の小径もあります。
藤棚と萩のトンネルもあり、フジは4月下旬、萩は9月中旬ごろに見頃を迎えるそう。
殿ヶ谷戸庭園
住所:東京都国分寺市南町2-16
アクセス:JR「国分寺駅」南口より徒歩2分
https://www.tokyo-park.or.jp/park/tonogayato/
2. 東京にたった2ヶ所しかない名水百選のひとつ!お鷹の道・真姿の池湧水群
清涼感たっぷりの「お鷹の道・真姿の池湧水群」は、JR「国分寺駅」南口から徒歩15分ほど。東京にたった2ヶ所しかない名水百選のひとつで、もう一つは青梅市の「御岳渓流」になります。
散策路として整備されているスポットで、豊かな緑のなか、清らかな水路が流れると同時に、風情を一緒に味わえる場所。
真姿の池(ますがたのいけ)とは、平安時代に不治の病に苦しんだ玉造小町が、この池の水で体を清めたら病が癒え、元の美しい姿(真姿)に戻ったたことに由来します。現在、この池には弁財天がお祀りされています。
池周辺に複数の湧水があることから「真姿の池」と名付けられました。
「お鷹の道」とは、江戸時代、国分寺市内の村々が尾張徳川家の御鷹場に指定されていたことに由来。水路沿いをはじめとする約350mが遊歩道として整備されています。
この辺りは旅行気分を味わえるスポットで、国分寺散策には外せないスポットです。
お鷹の道・真姿の池湧水群
住所:国分寺市東元町3丁目・西元町1丁目
3. 国分寺観光のひと休みに!おたカフェ
お鷹の道沿いにある「おたカフェ」は、全国に約1500か所ある「まちの駅」のひとつ。”カフェ”とついていますが、トイレ休憩などにも気軽に利用できるスポットです。
この辺りには観光スポットとしての見どころが多く、国分寺散策のひと休みに立ち寄りたい場所。緑に囲まれた癒しのくつろぎ処です。
カフェメニューも充実しており、ドリンクやデザートはもちろん、ランチにも利用できます。
おたカフェ
住所:東京都国分寺市西元町1-13-6
アクセス:JR「国分寺駅」より徒歩約20分/JR「西国分寺駅」より徒歩約15分
http://ota-cafe.com
4. 国分寺村の名主の家を見学!おたかの道湧水園
「おたカフェ」の向かいにあるのが「おたかの道湧水園」です。入園料は100円で、チケットは「おたカフェ」の窓口で購入します。
「おたかの道湧水園」では、江戸時代に国分寺村の名主だった旧本多家住宅を見学できます。1階西側の土間は管理室になっており、東側を見学が可能。また2階は展示室になっています。
奈良時代の中ごろ、聖武天皇の詔(みことのり)によって、諸国に国分寺が建立されました。詔には、七重塔を置くことが規定されていたそう。
「おたかの道湧水園」には、10分の1スケールの「武蔵国分寺七重塔推定復元模型」が建てられています。
散策路が整備され、よく澄んだ池を間近に見ることができます。
おたかの道湧水園
住所:東京都国分寺市西元町1-13-10
アクセス:JR「西国分寺駅」より徒歩14分/JR「国分寺駅」より徒歩17分
https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004237.html
5. お寺の境内に雅な庭が…!国分寺楼門・万葉庭園
国分寺の門前にある「国分寺楼門」は、国分寺市の重要有形文化財です。前沢村(現在の東久留米市内)にあった米津寺の楼門を明治28年に移築したものだそう。
柱と柱の間が三間(約5.5m)で戸がひとつの門「三間一戸(さんけんいっこ)」の楼門です。なかなか見応えがあります。
「国分寺楼門」が建つのは、国分寺の門前。国分寺は豊かな緑に囲まれているのがわかります。国分寺の境内へ入ってみましょう。境内には「万葉庭園」があります。
万葉植物園という名称から改名された「万葉庭園」は、無料で楽しむことができます。
万葉集には植物を題材に詠まれた歌がたくさんあり、「万葉庭園」では、万葉集で詠まれた植物を約160種展示。各植物には、植物名や歌人名、歌が記載された札が設置されており、歌を楽しみながら植物に触れることができます。
山の方にも「万葉庭園」が広がっており、思いのほか広範囲に渡ります。
万葉植物園
住所:東京都国分寺市西元町1-13-16
アクセス:JR「西国分寺駅」より徒歩14分/JR「国分寺駅」より徒歩17分
https://www.musashikokubunji.jp/manyou
6. 壮大さに驚く国史跡!武蔵国分寺跡
国分寺は、741年(天平13年)に聖武天皇が建立を命じた寺院。武蔵国分寺の寺域は東西1.5km、南北1kmにも及ぶと推定れており、武蔵国分寺跡は1922年(大正11年)に国の史跡に指定されました。
本尊を安置する金堂は、諸国国分寺のなかでも最大級の規模。
講堂は経典の講義などが行われた建物。
金堂跡や講堂跡などから少し離れた場所には「七重塔跡」も。60mほどの高さがあったと推定されます。ちょうど木陰になっており、筆者が訪れた際には、読書をしながら休憩している人の姿も。
武蔵国分寺跡
住所:国分寺市西元町1丁目〜4丁目付近
アクセス:JR「西国分寺駅」より徒歩15分/JR「国分寺駅」より徒歩18分
https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004222.html
7. 湧水をたたえる池にうっとり!貫井神社
豊かな緑に囲まれた「貫井神社」。こじんまりとしていますが、自然を間近に感じられとても清々しく気持ちのいい神社です。
朱色の火徐橋(ひよけばし)が目をひく御神池(おんかみいけ)には、綺麗な鯉が優雅に泳いでいます。池に流れ込むのは湧水。貫井神社の境内には、東京の名湧水57選にも選ばれている湧水が湧き出ています。
御祭神は、水の神様である市杵島姫命(いちきしまひめ)と、国造りの神様である大己貴命(おおあなむちのみこと)。良縁や商売繁盛、学芸成就などのご利益があります。
貫井神社
住所:東京都小金井市貫井南町3-8-6
アクセス:JR「国分寺駅」「武蔵小金井駅」より徒歩20分
https://nukuizinzya-official.amebaownd.com
8. 緑が生い茂る散策路!東経の森
「東京経済大学 国分寺キャンパス」の敷地内に広がるのが「東経の森」。緑が生い茂るなか、森の回廊や森のデッキなどが整備され、ちょっとした散策ができるスポットになっています。
「東経の森」の中心となるのが「新次郎池」です。ハートの形に見えますね。池に流れる水は国分寺崖下に見られる湧水で、東京の名湧水57選に選ばれています。
「森のデッキ」からは「新次郎池」を眺めることができます。筆者が訪れたときは学生さんもちらほら。学内の憩いのスポットとして親しまれているのかもしれません。
東経の森
住所:東京都国分寺市南町1-7-34
アクセス:JR「国分寺駅」より徒歩18分
https://www.tku.ac.jp/toukeinomori.html
9. 静かでゆっくりできる日本茶カフェ!茶々日和
「お鷹の道」のすぐ近くにある日本茶カフェ「茶々日和」。一軒家のような雰囲気です。店内はナチュラルなインテリアで、とても静か。大人女子が国分寺散策の足休めに訪れるにもぴったりだと感じます。
日本茶もさることながら、美味しそうな和スイーツメニュー選びに迷います。
写真は抹茶ぜんざい。とても綺麗な濃い緑色をした抹茶のほろ苦さと、餡の甘さが絶妙で、食べる手が止まらなくなります。
そのほかにも「煎茶バターあん」や「ほうじ茶あん」など、日本茶カフェらしいどら焼きメニューも展開。季節限定のどら焼きもあり、夏には期間限定のレモンやブルーベリーが登場していました。
茶々日和
住所:東京都 国分寺市東元町3-18-5
アクセス:JR「国分寺駅」南口より徒歩12分
https://chachabiyori0913.com