食べたいものを我慢するほど、その反動でドカ食いをしてしまう。食べてはダメだと思うから、余計に食べたくなる。
そういう経験を経て、いまは食べたいものを食べるようになりました。
「食べない方がいい」「食べちゃダメ」と禁止するほど食べたくなるもので、食べたいものを食べていいと自分に許可すると、いわゆるジャンクなものや、あんなもの、こんなものを、以前ほど食べたいと思うことも減るのです。
結果、バランスよく食べられます。
そして今は、ちょっと物足りないぐらいの、腹八分目の食事を楽しむことを意識しはじめました。
食べたいものを食べる代わりに、と言うわけではありませんが、そもそものところで、食べすぎることによる弊害を感じるようになったから、というのもあります。
そして、腹八分目には多くのメリットがあり、腹八分目が自分にとって心地よいと感じています。
食べすぎるとやる気がなくなる
ランチにドカっと定食を食べると、その瞬間は「おいしい〜!」と幸せを感じても、しばらくすると、やる気が出ない。
仕事をしたいのに、やる気が出なくなったり、眠くなったりする。
私の知り合いにもランチを抜く人がいますが、食べると午後の仕事に支障をきたすからと言っていました。
食べすぎるとやる気がなくなるのは、糖の仕業です。
なので食事の内容に気をつければいいのだけれど、私はごはんが食べたいし、パンが食べたい日もある!
もちろん、先に野菜を食べるなどはしているけれど、それでも食べすぎるとやる気が出ないことはある。
だから糖を摂らないのではなく、腹八分目を選びました。
さて、食べすぎるとやる気がなくなるのは、糖質を取りすぎることによって血糖値が急激に上昇して、急激に下降するから。
血液の中にブドウ糖が一気に流れこみ、血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌され、逆に低血糖になってしまうのです。
そうすると、脳はエネルギー不足となり、「やる気がない」という症状が起きたりするわけです。
腹八分目の5つのメリット
1. 体が軽くなり気分も軽くなる
ここまで書いてきたように、食べすぎるとやる気はなくなるし、体もズドンと重たくなった感じがして気分も重たくなります。
腹八分目をはじめてからと言うもの、体が軽くなり(体重という意味ではなく)、体が軽いと気分も軽くなり、気分が軽いと前向きになれ、やる気もでてきます。
私たちは、どうしても感情に左右されてしまいがちですが、感情自体はコントロールできると思っています。
食べすぎて気分がズドンと重くなるより、腹八分目で軽やかな気分を選ぶこともできる。自分がどんな気分でいたいか、と考えると、自然と腹八分目を選べるようになりました。
2. 太りにくい体になる
20代の人にはあまり見られないけれど、40代、50代と思われる年代の人たちの中には、お腹がポッコリしている人を見かけますよね。
食べている量は同じでも、年齢を重ねると基礎代謝が減るので、その分脂肪として蓄積されてしまいます。
だから、腹八分目を自分のアンテナにする。
太りやすい人は、お腹が空いていないのに、夜ご飯の時間だからと、いつもと同じ量を食べます。それを、お腹が空いていないなら食べない、もしくは食べる量を減らし腹八分目にとどめる。
私はランニングをした日は、いつもより多く食べないと腹八分目にもなりません。なので、いつもより食べます。
いつもの量を基準にするのではなく、自分の腹八分目を基準にする。もう少し食べたいな、ぐらいの量を目やすにすると、太りにくい体になるのではないでしょうか。
3. つぎの食事(おやつ)が楽しみになる
お腹が空いているほうが、つぎの食事が楽しみになり、一回一回の食事をより幸せな時間に感じます。
1日のなかで、幸せな時間が増えるのは、当たり前ですが幸せなこと。
とくに夜ご飯を腹八分目にすると、朝起きるのが楽しみになり、朝から「はぁ〜」と幸せ気分。ひと口目のお味噌汁をすすった瞬間がたまりません。こうして1日を幸せにスタートすることができると、1日を通して幸せに過ごせます。
4. 若返り効果が期待できる
サーチュイン遺伝子という言葉を聞いたことがありますか?長寿遺伝子とか、若返り遺伝子とも言われますが、空腹の状態だと、このサーチュイン遺伝子が活性化するのだそうです。
さきほどチラッとご紹介した、ランチを食べない知り合いの話ですが、その人は年齢よりだいぶ若く見えます。
これはやはり空腹の効果なのでしょうか。
腹八分目を意識することで、空腹の時間をつくることができます。なので、「あ、お腹空いたなぁ」と思うと、「私、どんどん若返っているのかも」とワクワクするようになりました。
5. 腹八分目で運気アップ
江戸時代の観相家である水野南北が言うには、食を抑えることで開運するらしいのです。
少食にすれば腸相がよくなり、腸相がよくなれば人相がよくなり、人相が良くなれば運命が好転する、とのこと。
実際に水野南北が、少食を心がけることで開運したひとりです。
運はスキマに入ってくると聞いたことがありますが、腹八分目にすることで、運が入ってくるスキマができるとも考えられます。
腹八分目はそのうち慣れる
食べることは幸せだからこそ、ストレスになるような食事法ならやらない方がマシだ!と考えています。
腹八分目は、はじめた当初こそ「あー、お腹が空く」と悶えてるかもしれませんが、そのうち慣れます。本当に、慣れます。
腹八分目のコツは、ゆっくり食べること。早く食べると、どうしても「満腹だ」と思うまでに時間がかかり、食べすぎてしまいますし、「あー、もっと食べたい」と感じます。
ゆっくりと味わって食べることで、食事の時間が前より楽しめるようになり、幸せな時間になりました。
暇にしている太ると言いますが、他のことに気を取られていたら、お腹が空いているのもそこまで気にならないもので、暇にしていると「あー、なんか食べたい」と思うものです。
外での食事はなかなか腹八分目とはいかないこともありますが、食事はプラマイゼロになればいい。家で食べるときは食事の量を決められるので、家では腹八分目にすればバランスが取れます。
だいたいにおいて、必要以上に食べたくなるのはストレスが溜まっている時。そもそものストレスを溜め込まないように上手に発散する方法を身につけておきたいですね。
これからも腹八分目と上手につきあっていきたいと思っています。