東京にいながら、ふと別世界へワープできる場所。そんな場所があったら、ちょっと気分転換したい日にも行ってみたくなりませんか?
私がそんな日に訪れたのは、銀座三越 新館8階(入場は9階から)にある「アートアクアリウム美術館GINZA」です。
暗がりのなかで、光をまとった金魚たちとアートが織りなす幻想的な空間。その入り口に足を踏み入れた瞬間、私は非日常の世界に連れて行かれました。
うっかり竜宮城に迷い込んだような華やかな世界

「もし竜宮城が本当にあるなら、きっと、こんな場所かもしれない」
そんなことがふと頭をよぎる、アートアクアリウム美術館GINZA。
作品ひとつひとつに個性があって、どの角度から見ても美しく、その場所を離れるタイミングをのがしてしまうほど、惹きつけられてしまう。写真を撮る手も止まらなくて、シャッターを切るたびにワクワク。
とにもかくにも美しいので、ただただ撮影した写真を載せていこうと思います。嬉しいことに、写真撮影OK(※フラッシュ禁止)なのです。

ハート形に見える日本の伝統文様「猪目(いのめ)」を窓にした水槽に泳ぐ金魚たち。背後には「天空リウム」が反射しているけれど、これもきっと計算ずくなのであろう。

猪目リウムに反射していた「天空リウム」。花のような大きな水槽と、その周りにいくつもの小さな水槽。

寺社建築に見られる回廊をイメージした「金魚の回廊」。何列にもなっているように見えるけれど、これも「アートアクアリウム美術館GINZA」のすばらしい計算。実際にはとおりの両側に1列ずつ並んでいるだけなのです。

金魚の回廊はいろんな色より、このシンプルなあかりが一番きれいな気がする。それはきっと、そのままでも美しい金魚を、そのまま見ることができるからだと思う。

きれいな水羊羹のようにも見える「新金魚品評」。透き通っていて美しい…。ましかくの水槽のなかに、きれいな緑の植物と、ピンク色の蓮、そして艶やかな金魚が優雅に泳いでいます。24個の水槽が並んでいて圧巻ですよ。

この作品は上から眺めても美しい作品。ぎりぎりまで入った水が、金魚の動きに合わせて波紋を描くのもまた、作品の一部みたいでした。

波打つ水槽なかを金魚たちが優雅に泳いでいる「金魚の滝」。静かに水が流れているのを見ているだけ癒されます。

九谷焼×金魚のコラボ「九谷金魚品評」。九谷焼の色鮮やかな絵付けがされた鉢のなかを泳ぐ金魚は、一枚の絵画のようです。
「夏のアートアクアリウム2025」の新登場作品
「アートアクアリム美術館GINZA」では季節にあわせた特別企画を行なっています。私が訪れたときは「夏のアートアクアリウム2025」を開催していました。

建築家・隈研吾氏とのコラボで生まれた「金魚の石庭」。無機質なアクリルと、自然界の竹が不思議なくらい調和していて見入ってしまいました。

朱色の鳥居をイメージした「金魚の参道」。歩きながら、この参道を通り抜けるとどんな世界が待っているのだろうとワクワク。

アクアリウムとしては、はじめてとなるネオンアート作品「NEO花魁」。ポップなネオンアートと金魚の華やかさが組み合わさって妖艶な雰囲気を醸し出していました。
金魚アイテムが揃う「ミュージアムショップ」が楽しい
すべての作品を見終わると、最後にミュージアムショップがあります。いわゆるお土産にとどまらない、アートの延長のような美しいアイテムがたくさん並んでおり、作品と同じくらい見応えがあります。

見た目にも可愛らしくてお土産にぴったりの、源吉兆庵(みなもときっちょうあん)の「金魚すくいゼリー」。羊羹でつくった可愛らしい金魚が、マスカット風味のゼリーのなかを泳ぎます。

チョコレート専門のブランド「ショコラティエ パレ ド オール」のアートアクアリウム限定チョコレート「ショコラポワソンルージュ」も。優雅に泳いでいるかのような金魚が緻密に再現されていて、ずっと眺めていたくなるようなチョコレートです。

金魚をはじめ、「和」の雰囲気がただよう色鮮やかなマスキングテープたち。ラッピングに使いたくなりますね。

そして「浴衣にあわせたいなぁ」と楽しい妄想をしながら、「どれにしよう」と悩みつづけた、金魚モチーフのピアスやイヤリング。金魚だけじゃなく風鈴もあり、夏にはワンピースにあわせてもきっと可愛い。
住所・アクセス/関連サイト
東京都中央区銀座4丁目6-16 銀座三越
(入場受付・当日券:新館9階)
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A7出口すぐ
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩5分
都営浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座駅」銀座駅方面
地下通路経由徒歩2分JR「有楽町駅」中央口・銀座口より徒歩9分