美しい日本庭園を眺めながら、静かにゆっくりとお抹茶、ときにはお菓子も一緒にいただきながら過ごす休日のひとときも至福ですよね。この記事では、東京でお抹茶が飲める庭園をご紹介しています。
1. 肥後細川庭園(早稲田)
以前は「新江戸川公園」という名称でしたが、平成29年3月に「肥後細川庭園」に変わりました。細川家の屋敷内あった庭園の跡地を、そのまま公園にした池泉回遊式庭園です。
敷地内には細川家の学問所などに使われていた「松聲閣(しょうせいかく)」と呼ばれる建物が残されており、現在は集会室などとして利用されています。
その松聲閣には休憩室「椿の間」があり、お抹茶とお菓子をいただくことができます。庭園に面して窓があり、庭園を眺めながら静かにお抹茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
肥後細川庭園
住所:東京都文京区目白台1-1-22
アクセス:東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」より徒歩15分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
開園時間:2月から10月まで : 午前9時から午後5時まで (但し、入園は午後4時30分まで)/11月から1月まで : 午前9時から午後4時30分まで(但し、入園は午後4時まで)
休園日:12月28日から1月4日
HP:https://www.higo-hosokawa.jp/
2. 浜離宮恩賜庭園(汐留)
高層ビルが見え、東京らしさを感じる「浜離宮恩賜庭園」。広い園内には三百年の松、ボタン園とお花畑、将軍お上がり場、お伝い橋など見所が多く、休日にのんびりと散歩をするにはおすすめ。
また「浅草」「両国」「お台場海浜公園」などへと発着する水上バス発着場があり、船で隅田川から東京の風情を楽しみつつ、「浜離宮恩賜庭園」へやって来るのもいいですね。
さて、お抹茶がいただけるのは潮入の池に浮かぶ「中島の御茶屋」。
池を間近に眺めることができるテラス席もあり、東京都内の抹茶がいただける庭園のなかでも風流さでいえば随一でしょう。
店内から池のある風景を眺めることができ、冷暖房完備で快適です。
浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
アクセス:JR「新橋駅」より徒歩12分/都営大江戸線・ゆりかもめ「汐留駅」より徒歩7分/都営大江戸線「築地市場駅」より徒歩7分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
3. 六義園(駒込)
江戸の名園を今に残す六義園は、和歌の趣味を基調とする「回遊式築山泉水」の大名庭園。広い庭園内には多くの見所があり、やはり休日にゆっくりと散歩をするのにおすすめしたい庭園です。売店では、付近のベンチに座ってお団子を食べる方の姿が見られ、なんだかほっこりしてしまいます。
見所の一つである”渡月橋”は、「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」のウタから名づけられた石の橋。2枚の大岩が、周りの雰囲気をぐっと引き締めてくれます。
園内にはつつじ茶屋、滝見の茶屋といった風流な茶屋がありますが、お抹茶がいただけるのは「吹上茶屋」です。池を眺めながら、抹茶と、季節の花をかたどった上生菓子をいただくひとときをお過ごしください。
六義園
住所:東京都文京区本駒込6-16-3
アクセス:JR・地下鉄南北線「駒込駅」徒歩7分/地下鉄三田線「千石駅」徒歩10分
開園時間:午前9時〜午後5時(入園は〜午後4時40分)
休園日:年末年始(12月29日~翌1月3日)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
4. 小石川後楽園(飯田橋・後楽園)
東京ドームの隣に広がる大きな庭園です。池を中心にした回遊式築山泉水庭園ですが、園内は冒険心をくすぐるように、あちらこちらに道があり、「どの道を行こうか?」なんてワクワクしながら庭園散歩が楽しめます。
要所要所に見所があり、橋一つをとっても、朱塗りの「通天橋」、水面に映る形が満月のように見えることは由来の「園月橋」、どこかの田舎を思わせるような、小さな板が八つ連なった「八つ橋」、などと、その様式もさまざまな橋がお目見え。
そして面白いのが稲田です。どこか田舎を訪れたかのような景観で、筆者が訪れたときには可愛らしい衣装を着たかかしが立っていました。
園内にある歴史的な建物「涵徳亭(かんとくてい)」に、令和元年6月「びいどろ茶寮」がオープンしました。抹茶セットのほか、和定食や季節限定メニュー、居酒屋メニューなどが用意されています。
庭園を眺めながら、お抹茶でホッとする時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
小石川後楽園
住所:東京都文京区後楽一丁目
アクセス:都営地下鉄大江戸線「飯田橋駅」C3出口より徒歩3分/JR総武線「飯田橋駅」東口より徒歩8分/東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋駅」A1出口より徒歩8分/JR総武線「水道橋駅」西口より徒歩8分/東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」中央口より徒歩8分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index030.html
5. 旧岩崎邸庭園(湯島)
不忍池のすぐ近くにある旧岩崎邸庭園は、三菱創設者・岩崎家本邸として、ジョサイア・コンドルの設計により明治29年に完成。木造2階建て、地下室つき付きの本格的なヨーロッパ式邸宅です。明治期の上層階級の邸宅を代表する西洋木造建築で、館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されています。
旧岩崎邸というと洋館ばかりがフューチャーされますが、じつは出口は和館となっています。そして和館には「御茶席」が用意されており、残念ながら庭園を眺めながら、というわけにはいきませんが、財閥の華やかな暮らしに思いを馳せながら、落ち着いた和の空間で、お抹茶をいただくことができます。
旧岩崎邸庭園
住所:東京都台東区池之端1-3-45
アクセス:地下鉄「湯島駅」より徒歩3分
開館時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休館日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html