初夏の訪れを感じさせる花、あじさい。東京にも、たくさんのあじさいが咲く名所から、あまり知られていない穴場まで、梅雨の時期を彩るあじさいが楽しめる場所がたくさんあります。その中から、わたしが実際に訪れて「ここよかった」と感じた場所をご紹介します。
1. 旧中川水辺公園(東大島)

「旧中川水辺公園」は、旧中川の河川敷に平成23年4月12日開園した公園です。都営新宿線「東大島」より徒歩7分、JR中央・総武線「亀戸駅」より徒歩18分の場所にあり、毎年初夏には、河川敷が見事なあじさいで彩られます。

この場所からスカイツリーまでは、直線距離にして約2.8km。アジサイとスカイツリーを一緒に撮影するスポットとしても人気です。

植栽されているアジサイは、約2,000株。背丈を優に超えるくらいにまで咲き広がっており、まさにアジサイに包まれるような体験ができます。
旧中川水辺公園 あじさい広場
東京都江東区亀戸9-37あたり
公式サイト
2. 白山神社(白山)

白山神社は、東京でも屈指のアジサイ名所のひとつ。境内や隣接する白山公園、そして富士塚を含め、初夏には色とりどりのあじさいが咲き誇ります。
富士塚「白山富士」は、毎年開催される文京あじさいまつりの期間中のみ特別に公開され、登頂することができます。

山全体を覆うように立体的に咲くアジサイは圧巻で、その光景は一度は見たい景色。
一年のうち、この時期だけ登ることができるため、毎年多くの人でにぎわいます。わたしは以前、文京あじさいまつり初日の土曜日、午前9時50分ごろに白山富士の登頂列に並んだ際は、登山口にたどり着くまでに約10分ほど待ちました。

白山富士は高さおよそ5メートル。登頂まではあっという間ですが、アジサイに包まれながらのぼる体験は格別で、ほかではなかなか味わえません。また、皆さん写真を撮影しながら進むので、とてもゆっくりです。
少し並ぶことになっても、一度はのぼってみる価値があると思います。
文京あじさいまつり
白山神社(東京都文京区白山5-31-26)
公式サイト(外部リンク)
3. 高幡不動尊(高幡不動)

京王線・多摩モノレール「高幡不動駅」から徒歩約5分の場所に鎮座する「高幡不動尊」は、関東三大不動のひとつとして知られる由緒あるお寺です。境内から裏山一帯にかけて、約200種類・7500株ものアジサイが植えられており、都内でも屈指の「あじさい寺」として親しまれています。

山あじさいの見頃は、例年5月下旬から6月中旬、西洋あじさいは6月上旬から6月下旬とのこと。自然の中を歩きながら、アジサイに出会うことができます。

美しい朱色をした五重塔の手前にも、山あじさいが咲いています。高い場所から眺める景色は開放的で、吹き抜ける風を感じながら心地よいアジサイ鑑賞が楽しめます。
高幡不動尊
東京都日野市高幡733
公式サイト
4. 新宿中央公園(新宿)

東京都庁のすぐ近くに広がる「新宿中央公園」。新宿駅から徒歩約10分で、緑豊かな自然が楽しめるとあって人気のスポットです。
新宿中央公園に、アジサイ名所があるのはご存知でしたか?その名も「あじさいロード」と言い、50mほどの道の両側に色とりどりのアジサイが植栽されています。
道幅は広くとられているので、混雑する感じはしません。あまり大々的に「あじさいロード」をアピールしていないようで、人もそれほど多くなく穴場感があります。

「あじさいロード」のメインロードを曲がったところにも、アジサイがたわわに咲き誇っています。こちらの方が様々なアジサイが混じり合っていて華やかに感じます。

「あじさいロード」があるのは公園のシンボルとなっている「新宿ナイアガラの滝」のすぐ近くです。滝を目指して行けば、迷うことはないでしょう。
新宿中央公園
東京都新宿区西新宿2-11
公式サイト
5. 京王井の頭線

京王井の頭線は、渋谷と吉祥寺をむすぶ5両編成の電車です。毎年、アジサイの季節になると線路沿いがアジサイで彩られ、アジサイをデザインしたヘッドマーク付きの電車も走るほど。
沿線に植栽されているアジサイは約24,000株にもおよび、ひそかに東京随一といわれています。
京王井の頭線の沿線にこれほどのアジサイが植栽されている理由は、斜面の土砂崩れを防ぐため。てっきり、乗客を楽しませるためにと思っていましたが、ちゃんとした理由がありました。
電車の中からアジサイが楽しめるのはもちろん、ぜひ下車してアジサイも楽しんでみてください。

アジサイを楽しむために下車するなら、新代田駅。東松原駅とのあいだにある「羽代橋」からは、上の写真のように、アジサイを見下ろすことができます。
新代田駅〜東松原駅は、京王井の頭線のなかでも、とくにアジサイがたくさん咲いている場所です。

もう一つ、アジサイを楽しむなら下車したいのが「西永福駅」。線路沿いを浜田山方面に歩いていくと、アジサイのなかを進んでいく電車を撮影できる場所があります(踏切ではありません)。
6. 堀之内妙法寺(新高円寺)

東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」より徒歩15分、「新高円寺駅」より徒歩13分ほどの住宅街にあるお寺「堀之内妙法寺」。
境内にもアジサイが咲いている場所はありますが、見事に咲いているのは仁王門(山門)と反対側にある裏門を出た場所です。

とくに、裏門へつづく灯籠を彩るアジサイは、風情があってとても美しいです。東京ではなく、どこか古都を旅しているような気分になります。

堀之内妙法寺は、境内も美しいので、ぜひアジサイ鑑賞とあわせて境内で過ごす時間も楽しんでみてください。
メインのお堂である「祖師堂」と「本堂」などが回廊でつながっており、風情のある景観をつくっています。たまに袈裟をきたお坊さんが、回廊を歩く姿もまた絵になります。
7. 長命寺(練馬高野台)

西武池袋線「練馬高野台駅」北口から徒歩約5分の場所にある「長命寺」。地域の人々からは「東高野山(ひがしこうやさん)」の名で親しまれており、境内には、高野山の奥之院を模した「長命寺奥之院」があります。そこには、水に顔が映ると長生きすると伝えられる「姿見の井戸」も。
境内には、小高い丘に設けられた「あじさい庭」があり、青、紫、白、ピンクなど色とりどりのあじさいが咲き誇ります。

「あじさい庭」のもっとも高い場所から眺めた景色も見事です。色ごとにわけて植栽されているのがわかります。

わたしが訪れたときは、大師堂へ向かう道にも、石灯籠に沿って色とりどりのアジサイが植栽されており、まるでアジサイの川のようでした。
長命寺
東京都練馬区高野台3-10-3
公式サイト
8. 長久院(根津)

谷中霊園の近くにある小さなお寺「長久院(ちょうきゅういん)」。根津駅と日暮里駅のちょうど中間ぐらいに鎮座しています。

長久院は初夏になると見事なアジサイが境内を彩ります。いや、山門をくぐる前からすでにアジサイで彩られており、お寺の前を通るとつい足を止めてしまうでしょう。
上の写真も、山門を入る前から撮影しました。たわわなアジサイに引き込まれるように、撮影後に境内へ。

「谷中のあじさい寺」と呼ばれ、アジサイとお寺という情緒たっぷりの景観が楽しめますが、そこまで知られておらず穴場的存在です。
谷中には「長久寺」という似た名前のお寺もありますので、お間違えのないように。
長久院
東京都台東区谷中6-2-16


