おしゃれなカフェもいいけれど、昔ながらの老舗の甘味処で過ごすのも、なんだか旅行気分で楽しい。というわけで、上野公園にある「新鶯亭」に抹茶かき氷を食べに行きました。
上野公園の緑に囲まれた甘味店「新鶯亭」

上野公園の面積は53haで、東京ドーム11個分に相当する広さ。そんな広い上野公園の、上野動物園のすぐ近くに「新鶯亭」はあります。
まるで店名のように「鶯団子」と書かれている、この看板が目印。

新鶯亭の創業は大正4年。100年以上つづく老舗です。
青もみじに囲まれた風情ある石畳のエントランス先には、やはり店名ではなく”鶯団子”と書かれたのれんが印象的な入口が見えます。
”氷”のタペストリーも、緑のなかに赤い文字が映えます。
小さな庭を眺めながら、ふわっふわのかき氷をいただく

店内も期待を裏切らない、昔ながらの甘味処といった雰囲気。窓からは緑のがる小さな庭が見えます。

どこか旅先でふらっと入ったお食事処のような雰囲気でもある。

創業当時から親しまれている、三色の「鶯だんご」が名物!白いんげん、抹茶、あずきのこし餡に包まれた3色のお団子で、注文を受けてから作るそう。
せっかく来たから「鶯だんご」も注文しようかな……と迷ったけれど、またの機会に。つぎに訪れる理由ができたということで。

夏限定のかき氷は全部で7種類!迷うことなく氷宇治(抹茶あん)。

小さな庭が見える席に座り、注文。
お会計は商品が運ばれてきたときに支払うとのことなので、現金を用意して待ちます。
氷が削られる音を聞きながら、汗を拭きつつ、お庭を眺めて待つこと数分、いよいよかき氷が運ばれてきました。
パッと見、抹茶だとわからない、真っ白なかき氷。
上にちょこんと抹茶シロップが添えられている以外は、器の下にたんまりとシロップが入っています。
とにかく氷がふわっふわで、ふわっふわだから、上からシロップをかけると重みで崩れてしまうのだろうと思う。

下にあるシロップと氷を混ぜてお召し上がりくださいとのことで、がんばってシロップを掘り起こしていただきました。
シロップは濃密で、抹茶あん、という感じ。
ところで、写真ではまったく見えませんが、器の下には白玉が2個隠れています。やはり、乗っけると、重みで氷が崩れてしまうのでしょう。
とにもかくにも、ふわっふわなのです。
お店の方が「お餅は固くなりやすいので早めにどうぞ」と声をかけてくださったので、1個目は早めに食べました。もっちりしていて美味しい。
しかし……2個目を食べてしまうのが、なんだか惜しくて最後に取っておいたら、少し固くなってしまっていました。お店の方の助言どおり、名残惜しくても早めに食べるべし。
すっかり体のなかからクールダウン。食後に真夏の太陽が照りつける外へ出ても、しばらくは涼しさを感じられました。
住所・アクセス
東京都台東区上野公園9-86
JR「上野駅」公園口より徒歩5分