のんびり散歩したくなる東京の下町「谷根千」。谷中、根津、千駄木の頭文字をとったものです。この記事では、私が実際に訪れて、大人女子の谷根千さんぽにオススメしたいと思ったスポットを紹介しています。
1. ズラリと並ぶ千本鳥居が圧巻!根津神社
谷根千エリアで最も有名な場所と言っても過言ではない「根津神社」。朱色の鳥居がズラリと連なる「千本鳥居」がとても絵になり、外国人観光客も多く訪れます。
この「千本鳥居」は、摂末社である「乙女稲荷神社」の鳥居。乙女稲荷神社のご利益は縁結びということで、女性の姿を多く見かけます。
「根津神社」はつつじの名所であり、例年4月には鳥居を囲むように艶やかなつつじが咲き誇り見事。しかしつつじが咲いていない時期でも、こんもりとした丸いつつじの葉っぱが見られて、可愛いですよ。
根津神社
住所:東京都文京区根津1-28-9
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」・「千駄木駅」より徒歩5分/東京メトロ南北線「東大前駅」より徒歩5分/都営三田線「白山駅」より徒歩10分
https://nedujinja.or.jp/
2. 季節のデコレーションで楽しませてくれる!一乗寺
切り絵の御朱印で知られるお寺「一乗寺」。参拝に訪れる人に楽しんでもらおうとする気持ちが感じられるお寺で、初夏に訪れると風鈴が飾ってありました。
不定期ですが花手水も置かれています。一乗寺のインスタグラムで花手水の公開はじめをお知らせてしているので、チェックしてからお出かけしてもいいかもしれません。
一乗寺
住所:東京都台東区谷中1−6−1
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩10分/JR「日暮里駅」より徒歩15分
https://www.kado-ichi.com/
3. 四季の花咲く谷中のあじさい寺!長久院
とても小さなお寺ですが、四季折々の花が咲く美しいお寺。とくにアジサイの時期は見事で、谷中のあじさい寺とも呼ばれています。
山門をくぐらずとも、たわわなアジサイが咲き競そうのをみる事ができます。偶然通りかかった人も、思わず足を止めてしまう光景です。
長久院
住所:東京都台東区谷中6−2−16
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩11分/JR「日暮里駅」より徒歩11分
4. 旅情誘う趣ある道を歩く!観音寺築地塀&谷中観音寺
60以上ものお寺があると言われる谷中。寺町らしい旅情をくすぐる通りがいくつもありますが、中でも「観音寺築地塀」は、趣があります。
観音寺築地塀は江戸時代に造られたもの。もともとは谷中観音寺の東面と南面を囲っていましたが、現在残っているものは南面の延長37.6m。
土と瓦を何度も交互に積み重ね、上部には雨よけの屋根瓦が乗っています。
992年には台東区の「まちかど賞」を受賞。2000年に国の有形文化財に登録されました。
谷中観音寺は、切り絵の御朱印が人気を集めているお寺です。花手水もほどこされているので、ぜひ参拝に立ち寄ってみてください。
谷中観音寺・観音寺築地塀
住所:東京都台東区谷中5-8-28
アクセス:JR「日暮里駅」より徒歩6分/東京メトロ千代田線「千駄木駅」より徒歩9分
http://yanaka-kannonji.jp/
5. 駅から2分の大名庭園!須藤公園
千駄木駅から徒歩2分という駅チカにある「須藤公園」は、加賀藩支藩の大聖寺藩の屋敷跡。日本庭園というよりは公園の雰囲気ですが、池にかかる朱色の弁慶橋や弁財天などがあり、景観が美しいスポットです。
池まわりには藤棚があり、例年4月末〜5月上旬にかけて見頃をむかえるそう。
高低差を活かしてつくられた公園には、「須藤の滝」と名付けられた高さ10mの滝も。滝が流れているのは10時〜16時まで。少し遠くから眺める感じです。
園内は緑が多く、谷根千散歩の癒しになります。園内の高い場所には四阿もあるので、足休めに寛ぐのもいいでしょう。トイレもあります。
須藤公園
住所:東京都文京区千駄木3-4
アクセス:東京メトロ千代田線「千駄木駅」より徒歩2分
https://www.city.bunkyo.lg.jp/b036/p004882.html
6. 夕やけだんだんを下って谷中銀座へ
日暮里駅からの谷根千散歩は、「夕やけだんだん」を下って、そのまま「谷中銀座」を歩くのがテッパン。
「夕やけだんだん」は名前のとおり、美しい夕焼けが眺められる階段。猫が多い場所としても知られています。
そのままつづく「谷中銀座」は、レトロな雰囲気の商店街。お惣菜系からスイーツまで食べ歩きしたいお店や、雑貨屋さん、カフェ、飲み屋さんなどが軒を連ねています。
ふと上を見上げると、屋根の上に猫を発見(置物です)。猫の街らしい遊び心も楽しめますので、谷根千散歩のさいは、谷中銀座をブラリと歩いてみてくださいね。まだ猫がいますよ。
谷中銀座
住所:東京都台東区谷中3-13-1
アクセス:日暮里駅より徒歩5分/東京メトロ千代田線「千駄木駅」より徒歩5分
https://www.yanakaginza.com
7. 剪定されてスリムになった!谷中のヒマラヤ杉
お寺に囲まれた場所に、1本の巨木があります。谷中のランドマークとして親しまれている「谷中のヒマラヤ杉」です。
1926年頃におしるこ屋「美可登(みかど)」の店先に置かれた小さな苗が、時間をかけて大きな木に。
樹齢100年ほどの巨木は、安全な維持管理のために暫定され、以前に比べてずいぶんとスリムになりました。しかしそれでも存在感があります。
おとなりのパン屋さんは閉店してしまいましたが、「谷中のヒマラヤ杉」とあわせて、映画のワンシーンのような街角です。
谷中のヒマラヤ杉
住所:東京都台東区谷中1-6-15
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩9分
8. 童話の世界へ連れて行ってくれそうな猫の階段!ギャラリー猫町
谷根千エリアは猫の街でもありますが、「ギャラリー猫町」は猫に特化した作品を展示するギャラリー。一軒家をそのままギャラリーにしているのもユニークで、猫好きにはたまらないスポットでしょう。
玄関へつづく石の階段がとても可愛らしくて乙女心をくすぐります。手すりのように、いろんなフォルムの黒い猫が連なっているのもお洒落です。
ギャラリー猫町
住所:東京都台東区谷中2-6-24
アクセス:東京メトロ千代田線「千駄木駅」より徒歩5分
http://gallery.necomachi.com
9. 銭湯をリノベーション!スカイザバスハウス
1786年創業の銭湯「柏湯」をリノベーションしたアートギャラリー「スカイザバスハウス」。現代アートに特化して作品を展示しています。
銭湯の雰囲気が残っている外観と、現代アートが並ぶギャラリー内のギャップが面白い。ギャラリースペースはそう広くはないものの、銭湯ならではの高い天井が生かされており、明るい日差しがはいります。
スカイザバスハウス
住所:東京都台東区谷中 6-1-23
アクセス:JR「日暮里駅」より徒歩7分
https://www.scaithebathhouse.com/ja/
10. 元銭湯カフェ!MATCHA&ESPRESSO MIYANO-YU
東京メトロ千代田線「根津駅」から徒歩2分の場所にある、「MATCHA&ESPRESSO MIYANO-YU」。築70年を超える銭湯「宮の湯」をリノベーションしてオープンしたカフェです。
店名からわかるように、こだわりの抹茶やコーヒーがいただけます。抹茶ラテはとても綺麗な濃い緑色。一気に飲み干してしまいそうなほど飲みやすく、抹茶の香りにも癒されます。
まるで秘密基地のようなスペースでいただきました。座る場所は畳になっており、スーパー銭湯の休憩所でいただいている気分です。
これでもか!というぐらい、銭湯の名残が残っています。上の写真は浴室だった場所。
グリーンがたくさん置いてあり癒されます。植物園のようですね。天井が高いことも、ここが浴室であったことを思い出させます。
カラフルなタイル絵が可愛らしいカウンター席もあります。
「MATCHA&ESPRESSO MIYANO-YU」は、なんとパンの持ち込みができるそうです。
MATCHA&ESPRESSO MIYANO-YU
住所:東京都文京区根津2丁目19-8 SENTOビル 1C
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩2分
11. 古民家カフェでまったりと!カヤバ珈琲
根津駅から歩いて10分ほど、言問通り沿いに古くからある古民家の喫茶店です。駅を出たらまっすぐ歩くだけなので、迷うことはないでしょう。
名物となっている「たまごサンド」は、見た目以上にボリュームがありお腹がいっぱい。パンに挟まっているたまごは、柔らかい卵焼きのようで、焼きたての提供となるため少々時間がかかります。
1階は喫茶店風のテーブル席、2階は和室。人気店なので予約がおすすめです。
カヤバ珈琲
住所:東京都台東区谷中6-1-29
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」1番出口より徒歩10分
https://www.instagram.com/kayabacoffee/
12. 心がホッとする和定食!八代目 傳左衛門めし屋
レトロな下町「谷根千」らしいお店でランチを!という大人女子には、「八代目 傳左衛門めし屋」がおすすめ。
古民家を改装した和定食屋さんで、1階にカウンター、2階にテーブル席があります。先にお会計を済ませる形で、フリーwifiも利用可能。
お肉系、お魚系の、心がなごむ和定食が用意されており、ごはんは白米か玄米かを選ぶことができます。私は小盛りにしたので−50円。
あじフライ定食は、ふっくらした肉厚のあじフライ。かなり食べ応えがあります。
八代目 傳左衛門めし屋
住所:東京都台東区谷中6-1-27
営業時間:11:00〜15:00
定休日:月曜日、火曜日
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩10分
13. 文豪も愛した団子がいただける!羽二重団子本店
谷根千さんぽの足休め候補のひとつが「羽二重団子本店」。日暮里駅から徒歩3分ほどの場所にあります。こちらでは、夏目漱石や正岡子規などの文豪も愛した団子がいただけます。
店内は販売スペースとカフェスペースがあり、カフェスペースではかき氷も提供。大きく取られた窓からは日差しが入り、明るい店内です。
初めて訪れたらいただきたいのは、やはり「羽二重団子」。煎茶付きの2本セットでは、焼き団子(生醤油のつけやき)と餡団子の2種類いただけます。
香ばしさに思わず頬がゆるむ焼き団子に、甘さ控えめの餡団子。異なる味を食べられるのは嬉しいですね。
羽二重団子本店
住所:東京都荒川区東日暮里5-54-3
電話番号:03-3891-2924
営業時間:平日9:30〜16:30(ラストオーダー16:15)/土日祝10:00~16:30(ラストオーダー16:15)
https://habutae.jp/