東京で洋館めぐり11選

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鳩山会館

素敵な洋館に心は酔いしれ、非日常な空間にうっとり。西洋の建築に魅せられる休日を過ごしませんか?ちょっぴりお洒落をして訪れたくなる洋館や、散歩の途中にフラリと気軽に立ち寄れる無料で見学できる洋館まで、次の休日に訪れたくなる、東京の洋館をご紹介しています。

目次

1. 鳩山会館(江戸川橋・護国寺)

鳩山会館


文句なしに立派なお宅。その立派な邸宅へつづく坂道は、2時間ドラマに出てくるような、別荘への道を思い起こさせる、そんな坂道。道の脇には花が咲いていて、洒落たライトが建っていて。そして目の前に現れるこの素敵な建物。

鳩山家の洋館が文京区音羽に姿を現したのは、大正13年のことで、建てたのは、元内閣総理大臣の鳩山一郎。傷みがひどかったが、大修復をし、その際、一郎らを記念する部屋を設け公開されることとなり、現在に至ります。

特に目を奪われたのは、大きなステンドグラス。ステンドグラスというと洋を感じますが、描かれているのは、五重塔のような和のモチーフ。そして、ハト。色鮮やかでとても美しく、ずっと眺めてしまいました。

そのステンドグラスをさんざん眺めた後は、そのまま2階を見学。主に記念室となっており、鳩山一郎らにまつわる記念の品が展示されています。そして1階には、いくつもの素晴らしい応接室と英国風サンルームが。サンルームの脇には給水器が設置されていて、目の前に広がるバラの咲く庭を眺めながらお水やお茶をいただくことができます。

鳩山会館
住所:東京都文京区音羽1-7-1
アクセス:地下鉄「江戸川橋駅」より徒歩7分/地下鉄「護国寺駅」より徒歩8分
開館時間:10時〜16時
休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)/1〜2月と8月は資料整備と修繕のため長期休館あり
HP:http://www.hatoyamakaikan.com/

2. 旧岩崎邸庭園(湯島)

旧岩崎邸庭園


不忍池のすぐ近くにある旧岩崎邸庭園は、三菱創設者・岩崎家本邸として、ジョサイア・コンドルの設計により明治29年に完成。木造2階建て、地下室つき付きの本格的なヨーロッパ式邸宅です。明治期の上層階級の邸宅を代表する西洋木造建築で、館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されています。

旧岩崎邸には、洋館だけではなく和館も存在し、出口は和館の方となっています。和館では、お抹茶をいただくことができるので、見学の最後にゆっくりお茶をいただくのもいいですね。

別棟として建てられた撞球室(ビリヤード場)は、中に入ることはできないものの、外から内部を拝見することができます。

旧岩崎邸庭園
住所:東京都台東区池之端1-3-45
アクセス:地下鉄「湯島駅」より徒歩3分
開館時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休館日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html

3. 旧古河庭園(上中里・西ヶ原)

旧古河庭園

バラの季節には大きなカメラを構えた人の姿がたくさん見られる西洋庭園と、心字池を中心とした日本庭園がある旧古河庭園。本館建物内の見学は、往復葉書による事前の申込みが必要なのですが、たとえ館内を見学しなくても、美しく可愛らしい洋館と、庭園のバラとのコラボレーションが、まるで絵はがきのよう。一度は見てみる価値がある景色です。

このように”洋”のイメージが強い旧古河庭園ですが、園内には立派な日本庭園も存在します。その日本庭園を手がけたのは、小川治平衛(1860〜1993 年)という京都の庭師。庭園の中心には心字池があり、池を囲むように、雪見灯篭、大滝、枯滝、奥の院型灯篭が配置されています。

訪れるなら、やはりバラの咲く季節がおすすめです。

旧古河庭園
住所: 東京都北区西ヶ原一丁目
アクセス:JR京浜東北線「上中里駅」より徒歩7分/東京メトロ南北線「西ヶ原駅」より徒歩7分
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html

4. 迎賓館赤坂離宮

迎賓館赤坂離宮


1909年(明治42年)に東宮御所として建てられた迎賓館赤坂離宮。現在、世界各国から国王や大統領をはじめとする賓客をお迎えする国の迎賓施設となっていますが、一部は一般公開されており見学することができます。

本館と庭園(主庭・前庭)の見学は事前の申し込みはいらず、当日に見学することが可能。

ネオ・バロック様式の豪華絢爛な建物の中へ一歩足を踏み入れると、ここが日本であることを忘れてしまいそうな、まさに非日常の煌びやかな世界が広がります。

そしてなんと!1日20食限定で、前庭のキッチンカーでアフタヌーン・ティーも提供しています。

迎賓館赤坂離宮
住所:東京都港区元赤坂2-1-1
アクセス: 中央線・総武線「四ッ谷駅」赤坂口より徒歩約7分/丸ノ内線「四ッ谷駅」1番出口より徒歩約7分/南北線「四ッ谷駅」2番出口より徒歩約7分
HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

5. 自由学園 明日館(池袋・目白)

自由学園 明日館

池袋駅から歩いて5分ほど、目白駅からは7分ほどの場所に建つ「自由学園 明日館(みょうにちかん)」。普通の見学のほかに喫茶つき見学があり、そちらを選択すると、女学校当時、毎朝の礼拝をしていたというホールで、コーヒーや紅茶などのドリンクとお菓子がいただけます。さらに、毎月第3金曜日の夜間見学では、なんとビールつき見学が楽しめるんです!

さて、自由学園 明日館は、1921年創立の自由学園の校舎として、アメリカが生んだ巨匠フランク・ロイド・ライトの設計により建設されたものです。

当時の学校建築としては珍しく、校舎の中心に食堂が位置します。これは、自由学園を創立した羽仁夫妻の教育基本によるもので、生徒が集まり手作りのあたたかい昼食をいただくことに重点をおいているからこそ。

自由学園 明日館
住所:東京都豊島区西池袋2-31-3
アクセス: JR「池袋駅」より徒歩5分/JR「目白駅」より徒歩7分
通常見学:10:00 ─ 16:00(15:30までの入館)
夜間見学日:毎月第3金曜日 18:00 ─ 21:00(20:30までの入館)
休日見学日:10:00 ─ 17:00(16:30までの入館)※月1日程度 当館の指定日のみ
休館日:毎週月曜(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
HP:https://jiyu.jp/

6. 旧前田家本邸(駒場東大前)

旧前田家本邸

駒場公園内に建つ旧前田家本邸は、旧加賀藩主で前田家第16代当主の利為(としなり)が自邸として建てたもので、洋館1、2階の公開部分は無料で公開しています。洋館の1階部分は晩餐会を行なう社交の場、そして2階は生活の場としてつくられました。

また、妻夫木聡さんと竹内結子さんが出演した映画「春の雪」で使用された洋館としても知られています。

旧前田家本邸
住所: 東京都目黒区駒場4丁目3-55 駒場公園内
アクセス:京王井の頭線「駒場東大前駅」より徒歩10分
開館時間:午前9時から午後4時30分まで
休館日:月曜日・火曜日(ただし祝日の場合は開館)、年末年始 (12月29日から1月3日まで)
HP:http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/maedatei.html

7. 山本有三記念館(三鷹)

山本有三記念館

山本有三記念館は、作家・山本有三が、1936(昭和11)年から1946(昭和21)年まで家族とともに住んだ家を公開しているものです。この家で、代表作である「路傍の石」が生まれてたのだそう。洋館の内部を公開するとともに、山本有三の生涯や作品について紹介する場となっています。

洋館への入館料は300円ですが、洋館前には静かな庭が広がり、近所の人が休んでいる姿も見られます。

山本有三記念館
住所:東京都三鷹市下連雀2-12-27
アクセス:JR「三鷹駅」より徒歩12分
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:月曜日、年末年始(12月29日~1月4日)※ただし、月曜日が休日の場合は開館し、その翌日と翌々日休館
HP:http://mitaka-sportsandculture.or.jp/yuzo/

8. 豊島区立雑司が谷旧宣教師館(雑司ヶ谷)

豊島区立雑司が谷旧宣教師館

豊島区雑司が谷の住宅地の中にひっそりとたたずむ「雑司が谷旧宣教師館」は、なんと!無料で見学できる洋館スポット。たしかに、こじんまりとした小さな建物ではあるのですが、無料というのはありがたい。

広くはない道をくねくねと進んでいくと、旧宣教師館通りに行きつき、窓枠などところどころ緑色に塗られた、なんとも可愛らしい外観を見せるこちらの建物がが目に入ります。

木造2階建てのこの建物は、19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を写した質素な外国人住宅とのこと。明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが、自らの居宅として建てたものだそう。

の各部屋は展示スペースとなっており、マッケーレブに関する資料や雑司が谷に関する資料が展示されています。

豊島区立雑司が谷旧宣教師館
住所:東京都豊島区雑司が谷1-25-5
アクセス:地下鉄「東池袋駅」・「護国寺駅」徒歩10分/都電荒川線「雑司ヶ谷駅」徒歩7分
開館時間:午前9時から午後4時30分
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、その翌日は休館)、第3日曜日、祝日の翌日、年末年始
HP:http://www.city.toshima.lg.jp/129/bunka/bunka/shiryokan/kyusenkyoshikan/005988.html

9. 東京都庭園美術館(目黒)

東京都庭園美術館


目黒駅から徒歩7分ほどの場所で自然豊かに佇む東京都庭園美術館は、2014年にリニューアルしました。

外務大臣公邸や国の迎賓館として使われてきたアール・デコ様式の旧朝香宮邸をそのまま美術館として公開する本館にくわえ、新たに新館がオープンしました。

東京都庭園美術館の門をはいるとチケット売り場があり、その隣にはミュージアムショップ「BLANC」があります。店内に並ぶ、ちょっと気のきいたデザインのアイテムは、誰かにさらりと贈りたくなるアイテムたち。ミュージアムショップはチケットを買わなくても見ることができるので、気軽に立ち寄りたいですね。

一歩足を踏み入れると、うっとりするようなアールデコの世界が広がる本館。そして新たに誕生した、近代的なつくりの新館には、ギャラリーに加え、ミュージアムショップとカフェが併設されています。

東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
アクセス:JR「目黒駅」徒歩7分
開館時間:10時〜18時(入館は17時30分まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp

10. 旧東京音楽学校奏楽堂(上野)

旧東京音楽学校奏楽堂


本館は、東京芸術大学音楽部の前身であった東京音楽学校の校舎施設として建造されたもの。中央家と翼家から成り、その中央家の二階にある講堂兼音楽ホールのことを、奏楽堂と呼びます。

日本最古の木造の洋式音楽ホールである奏楽堂は、昭和63年に国の重要文化財に指定されました。
そのホールでは、かつて滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台で、復元されたというシャンデリアがとても印象深い。

1階は、楽屋や練習室、展示室等となっており、展示室のみ入ることができます。

旧東京音楽学校奏楽堂
住所:東京都台東区上野公園8-43
アクセス:各線「上野駅」徒歩10分
公開日:日・火・水曜日 ※木・金・土曜日はホールの使用がなければ公開いたします。
公開時間:午前9時30分から午後4時30分まで(最終入場は午後4時まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日にあたる場合は翌平日)/年末年始(12月29日から1月3日まで)/特別整理期間
HP:http://www.taitocity.net/zaidan/sougakudou/

11. 青淵文庫(王子)

青淵文庫


渋沢史料館の施設の一つである青淵文庫。旧渋沢庭園内にあり、基本的には渋沢史料館の開館日に館内を見学することができます。

この青淵文庫は、渋沢栄一の80歳のお祝いと、男爵から子爵への昇格のお祝いを兼ねて寄贈された建物で、渋沢家の家紋である「丸に違い柏」がデザインされたタイルや、「柏」と、お祝いを表す「寿」などがデザインされたステンドグラスを用いた、素敵な洋館となっています。

青淵文庫
住所: 東京都北区西ヶ原2-16-1 旧渋沢庭園内
アクセス:JR「王子駅」徒歩5分/都電荒川線「飛鳥山停留所」徒歩3分
公開時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日は開館)/祝日の代休/年末年始(12月28日~1月4日)/臨時休館日(運営上やむを得ず、休館する場合があります。)
HP:https://www.shibusawa.or.jp/museum/facility/
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この記事を書いた人

「ホリデーノート」を運営/Yahoo!ニュース エキスパート執筆/マインドフルネス・アドバイザーコース ディプロマ取得/電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』出版

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