地上よりも空が近く、視界がふっとひらける屋上庭園。東京にも、そんな開放感のなかで緑に触れ、都会にいることを忘れるようなひとときを過ごせる場所があります。
ビルの上とは思えない空間は、忙しい日常の合間に立ち寄りたくなる、知る人ぞ知る癒しのスポットです。
1. 新宿マルイ本館「Q-COURT」(新宿)

新宿マルイ本館の屋上に広がる庭園は「Q-COURT」と呼ばれています。広さはそこまでありませんが、美しく整えられた西洋風の空間が広がっています。

小径でつながった5つのエリアに分かれており、とくに目を引くのが左右対称の整形式庭園です。まさに「英国式!」という雰囲気のこのエリアは「薔薇の園」と名付けられており、薔薇の季節にはヨーロッパを訪れたような気分で散歩が楽しめます。

また、ちょっとしたリゾート感を味わえるエリアもあります。「早春の庭」と名付けられたこの場所では、水が流れる音が心地よく、新宿の商業ビルの屋上とは思えないほど、ゆったりとした癒しの時間が流れています。
新宿マルイ本館 Q-COURT
東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館屋上
「新宿マルイ本館」公式サイト
2. 伊勢丹新宿店「アイ・ガーデン」(新宿)

伊勢丹新宿店本館の屋上に広がる「アイ・ガーデン」は、気持ちのいい芝生広場が広がる庭園です。飲食も可能なので、お弁当を持ってピクニック気分を楽しむのもよさそうです。伊勢丹の地下で買い物をしてから上がるのもいいですね。

イベントが行われるスペースもあり、あの「伊」のマークを間近に大きく眺められることに、思わず感動してしまいます。

季節の花が咲くエリアもあり、花の多い時期には、歩いているだけで心がふわりと華やぎます。
伊勢丹新宿店 アイ・ガーデン
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館・屋上
公式サイト
3. GINZA SIXガーデン(六本木)

「GINZA SIXガーデン」は、GINZA SIXの13階上に広がる屋上庭園。高さもあり、銀座らしい街並みを一望できます。
敷地は約4,000平方メートルと広く、ぐるりと一周するように遊歩道が整備されており、ガラス越しにさまざまな方角の景色を眺めながら散策を楽しめます。

実際に訪れると、銀座のど真ん中にこれほど緑が多いことに驚かされます。約4,000平方メートルのうち、約56%にあたる約2,200平方メートルが緑地として整備されているそうです。
緑の多い季節には、まさに「森林浴」という言葉がぴったりの空間に包まれ、銀座にいながら心が落ち着く時間を過ごせます。

きれいな芝生広場も広がり、冬の季節には期間限定でスケートリンクに姿を変えるのも、毎年恒例となっています。
GINZA SIXガーデン
東京都中央区銀座6-10-1
公式サイト
4. 東急百貨店 吉祥寺店「太陽の広場」(吉祥寺)

吉祥寺にある広場といえば、井の頭恩賜公園の芝生広場くらいかと思っていましたが、じつは「東急百貨店 吉祥寺店」に、とても開放的なだだっ広い場所がありました。
「太陽の広場」と呼ばれ、ウッドデッキに人工芝が広がるおしゃれな雰囲気。2021年1月2日に、名称はそのままにリニューアルオープンしたスポットです。

写真の右側に見える、薄い水色のようなグレーのような模様が描かれている部分は、コンクリートではなく、クッション性のある素材になっています。
広場全体に、子どもたちが走り回っても安心なように配慮が行き届いている印象があります。

また、「富士山ビューテラス」と呼ばれる場所もあり、名前のとおり、天気がよければ大きな富士山を望むことができます。
太陽の広場
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1東急百貨店吉祥寺店 屋上
公式サイト
5. 日本橋三越本店 本館 屋上庭園(三越前)

日本最古級の老舗百貨店「日本橋三越本店」。三越前駅直結という便利な場所にある、「日本橋三越本店」本館の屋上には、水辺が心地いい屋上庭園が広がっています。
池の向こう側には、1921年(大正10年)に建てられた、日本橋三越の象徴ともいえる「金字塔」を望むことができます。その名のとおり、金色で描かれた三越のロゴが印象的な塔です。

池に面するように、グリーンのテーブルがずらりと並ぶエリアもあります。池のすぐそばの席に腰をおろすと、さながら水上カフェにいるような気分に。
飲食も可能(ただしアルコールは店内で購入したもののみ)なので、ちょっとした穴場のランチスポットやカフェスポットとして利用するのにもぴったりです。屋上階にはお手洗いもあります。

庭園内には木々や草花も多く植えられており、都心にいながら自然の気配をたっぷりと感じられます。
日本橋三越本店 屋上庭園
東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館 屋上
「日本橋三越本店」公式サイト
6. KITTEガーデン(東京)

東京駅の丸の内南口改札を出てすぐの場所にある商業施設「KITTE」。日本郵政がプロデュースしており「切手」から来ている名称です。
地下1階〜地上6階にかけてレストランや雑貨屋さんなどが入っており、6階に屋上庭園「KITTEガーデン」があります。
きれいに整備された芝生が心地よい空間をつくり出し、ウッドデッキの通路が長く伸びるモダンな雰囲気です。

最大の魅力は、美しい赤レンガの東京駅を一望できること。道路を走る車や、駅に向かって歩く人たちが、どこかミニチュアのように見えて楽しい景色です。

眺める場所を変えると新幹線の姿も見ることができ、東京らしい景色を楽しめる場所です。
KITTEガーデン
東京都千代田区丸の内2-7-2
公式サイト
7. 目黒天空庭園(池尻大橋)

東急田園都市線「池尻大橋駅」から徒歩約3分の場所にある「目黒天空庭園」は、首都高速・大橋ジャンクションの屋上に整備された庭園です。
グッドデザイン賞や都市公園コンクール・国土交通大臣賞などを受賞し、デザイン性も高く評価されています。
日本文化の発信も兼ね備えた回遊式の和風庭園として整備されており、随所に日本庭園の趣が感じられます。

園内には、名前のとおり富士山を望む「富士見台」があります。ベンチも設えられており、たとえ富士山が見えない日でも、東京の街並みを眺めながら静かな時間を過ごせる、とっておきの場所です。

庭園内を散策していると、ここがジャンクションの屋上であることをつい忘れてしまいますが、「もてなしの庭」エリアに足を運ぶと、ふとそのことを思い出させるような空気を感じます。
信楽焼の鉢が印象的な大きな盆栽や竹林、石灯籠、そして、きれいな青色の信楽焼タイルなどが配され、和の趣が漂っています。
目黒天空庭園
東京都目黒区大橋1-9-2
公式サイト
8. 九段会館テラス屋上庭園(九段下)

「九段会館テラス」は、1934年(昭和9年)に「軍人会館」として建てられ、戦後は「九段会館」として親しまれてきた建物の一部を保存しながら建て替えられた施設です。一部は登録有形文化財にも指定されています。
重厚な雰囲気の館内を歩くだけでも非日常感がありますが、5階にある「屋上庭園」に足を運ぶと、さらに心が弾みます。

広さはそれほどありませんが、緑に囲まれた空間にテーブルやベンチがいくつも置かれており、気候のいい季節には、ここでゆったり過ごすのも魅力的です。

とくに見逃せないのが、お濠を見渡すように配置されたテーブルと椅子。天気の良い日には日差しが当たるものの、厳かな空気の漂うお濠の景色を眺めてくつろげる、贅沢な時間が待っています。
九段会館テラス 屋上庭園
東京都千代田区九段南1-6-5
「九段会館テラス」公式サイト



