東京の彼岸花名所・穴場5選!燃えるような赤に出会う秋さんぽ

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神代植物公園 水生植物園の彼岸花

秋のお彼岸の頃に咲くから「彼岸花」。別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ばれるこの花は、燃えるような赤が印象的です。その艶やかな姿はどこか神秘的で、群生する様子は思わず足を止めて見入ってしまいます。

東京にも、そんな彼岸花が美しく咲き誇る名所がいくつかありますが、ここでは、私が実際に訪れた彼岸花スポットをご紹介します。

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東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。Amazon Kindle総合2位・エッセイ部門1位『わたしをご機嫌にする休日』をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

1. 野川公園(新小金井)

野川公園

調布市にある「野川公園」は、約40万平方メートル(東京ドーム4.7個分)もの広さを誇る公園です。そんな広大な園内で、彼岸花を見られるのは園内の北地区にある「自然観察園」です。入園は無料。

野川公園

武蔵野の自然をそのまま残した静かなエリアで、湧き水や湿地、雑木林など多様な環境が広がり、四季折々の植物を観察できます。木製の園路が設けられており、歩みを進めていくと赤い絨毯が見えてきて思わず興奮してしまいます。

野川公園

群生しているエリアはそこまで大きくはありませんが、目の前に広がる真っ赤な景色を見ていると心が躍ります。近年は猛暑の影響で開花時期が遅れているそう。野川公園の公式サイトでは開花状況をお知らせしてくれているので、そちらを目安に訪れるといいでしょう。

時期によっては白い彼岸花も見ることができます。

野川公園
東京都調布市野水一・二丁目ほか
公式サイト

2. 神代植物公園 水生植物園(調布)

神代植物公園 水生植物園
神代植物公園 水生植物園の彼岸花

調布市にある「神代植物公園」は、広さ48万平方メートル(東京ドーム約10個分)もの広大な公園。本園は有料ですが、その近くには無料で入園できる「水生植物園」があります。

湿地のなかに木道が整備されており、自然の中をのんびり歩くのが気持ちのいい場所。東京にいることを忘れてしまいそうな、里山のような風景が広がります。

神代植物公園 水生植物園 彼岸花

園内で、彼岸花が咲いている場所は、いくつかあります。その一つが、入口入ってすぐ。初夏には花菖蒲が美しく咲く「はなしょうぶ園」の脇を、真っ赤な彼岸花が彩りを添えます。弧を描くように彼岸花が伸び、思わず心のなかで「彼岸花ロードだ!」と叫んでしまいます。

神代植物公園 水生植物園 彼岸花

こちらは白い彼岸花が咲いているエリアです。すぐ近くにあずまやがあり、腰をおろしながらゆっくりと彼岸花を鑑賞できます。

神代植物公園 水生植物園 彼岸花

私が訪れたとき、園内でもっとも彼岸花が咲いていたのが、田んぼの脇に咲いている彼岸花。稲もちょうど黄金色になっていて、コントラストがとても美しいです。

神代植物公園 水生植物園
東京都調布市深大寺元町2丁目
公式サイト

3. 郷土の森博物館(分倍河原)

郷土の森博物館

東京都府中市にある「府中市郷土の森博物館」は、博物館と広大な自然公園が一体となった施設です。

江戸から昭和にかけての歴史的建物を移築・復元したエリアや、プラネタリウムを備える本館もありながら、梅園や池、小川など豊かな自然が広がり、四季折々の花々が訪れる人を楽しませてくれます。

郷土の森博物館 彼岸花

秋の見どころは、園内を彩る真っ赤な彼岸花!最初はわずか1万株から始まった植栽も、今ではなんと約40万株が咲き誇るまでになりました。

なかでも、最もたくさん彼岸花が咲くのが、大階段の上に広がる「梅園」です。見渡す限り、真っ赤な絨毯が広がる景色にはただただ圧倒されます。

郷土の森博物館 彼岸花

そして、白い彼岸花が咲くのが「田んぼ」近くの水路沿いです。園内で白い彼岸花が見られる場所は限られているので、とても貴重なスポット。さらさら流れる水と、ぽつりぽつりと咲く白花を眺めていると、時間の流れがゆっくりに感じられます。

郷土の森博物館

また、復元建物と一緒に彼岸花を楽しめる場所も、歴史的な景観と花のコントラストがのどかな情景を生み出しています。

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府中市郷土の森博物館
東京都府中市南町6-32
公式サイト

4. 高幡不動尊(高幡不動)

高幡不動尊
山内八十八ヶ所巡拝路入口と五重塔

京王線「高幡不動駅」から徒歩約5分の場所にある「高幡不動尊」は、関東三大不動のひとつに数えられる歴史ある古刹です。不動明王を本尊とし、古くから厄除けの祈願寺として多くの人々に親しまれてきました。

境内でひときわ目を引くのが、朱塗りの美しい「五重塔」。高さ39.8メートル、総高45メートルにもおよぶ堂々たる姿は、近くで見上げるとその迫力に圧倒されます。

そんな高幡不動尊では、四国八十八ヶ所巡礼を模した「山内八十八ヶ所巡拝路」を歩きながら、彼岸花の咲く風景を楽しむことができます。五重塔のすぐそばに入口があり、境内から気軽に散策を始められます。

高幡不動尊

巡拝コースを歩いていくと、ほどなく「山内経之供養塔」へと続く細い石畳の脇に、彼岸花が咲く光景を目にすることができます。

高幡不動尊

上ったり下ったりの山道が続く巡拝コースを進み、馬場跡へ向かうと、その一帯には彼岸花が群生しています。赤と白の花が寄り添うように咲き誇り、山を歩く途中で出会うその光景は、ひときわ心をときめかせてくれます。

高幡不動尊

山内八十八ヶ所巡拝路以外にも、境内のあちこちで彼岸花がぽつりぽつりと咲く姿を目にできます。歴史あるお寺に咲く彼岸花は、ひときわ趣深く、心がほっと和みます。ぜひ、お気に入りの彼岸花が咲く風景を見つけてみてはいかがでしょうか。

高幡不動尊
東京都日野市高幡733
公式サイト

5. 薬師池公園(町田市)

薬師池公園

9つの施設が点在するエリアを総称した「町田薬師池公園 四季彩の杜」。そのメインとなるのが「薬師池公園」で、名前の通り、薬師池を中心に広がる公園です。

池にタイコ橋が架かる景観はとても趣があり、町田市を代表する美しい景観のひとつです。

薬師池公園

園内には2棟の古民家が移築復原され、その一つが「旧永井家住宅」。国の重要文化財に指定されている建物で、その裏の斜面に、赤と白の彼岸花が群生しています。

薬師池公園

私が訪れたのは少しだけ見ごろを過ぎた時期。ピーク時にはもう少したくさん咲いていたようですが、それでも斜面には、元気な彼岸花が咲いていて、緑とのコントラストが美しいです。

薬師池公園

古民家の裏は竹林も広がり、茅葺き屋根の古民家と竹林、そして彩りを添える彼岸花が織りなす風景は、なんだか懐かしさを感じます。

薬師公園
東京都町田市野津田町3270
公式サイト

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