昨日の自分より少しでも成長できたらOKにする。その積み重ねが力になる

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昨日の自分より少しでも成長を感じられたらそれでOKにする

SNSがなかった頃、あるいは今ほど盛んではなかった頃、そしてスマホがなかった頃……比べるといえば自分のまわりの人たちだけでした。身近にすごい人がいたとしても、実際に会って話してみると「意外と普通の人なんだな」と感じられて、そこまで大きな差はないように思えます。

けれど今は、世界中のまったく知らない人の才能や成功、暮らしを、簡単に知ることができる時代。しかも「知らない誰か」だからこそ、ただただすごい人に思えたり、うやましく思えて、自分のことが小さく感じられたりします。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。Amazon Kindle総合2位・エッセイ部門1位『わたしをご機嫌にする休日』をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

他人と比べて心をすり減らすなら

SNSやネットニュースで、知らない誰かの活躍や成功、才能や暮らしぶりに触れると、「わたしも、こんなふうになりたいなぁ」「こんなことがしたいなぁ」「わたしも、がんばらなきゃ!」とやる気や希望が生まれることがあります。そういう気づきや刺激を得られるなら、とてもいいことですよね。

でも、その一方で「今の自分」と比べて落ち込んでしまうこともあると思います。頭では「気にしなくていい」とわかっていても、SNSは楽しい要素も多いし、つい見てしまう仕組みがたくさんあります。だからこそ、意識的な距離感が必要なのだと思います。

とくに相手が自分よりうんと年下だったりすると、「私はこれまで何をやってきたんだろう」と一気にズドン気持ちが沈んでしまう。そんなことは、わたしにもありました。

他人と比べて得られるものは少なくて、むしろ心をすり減らしてしまうことのほうが多いです。だからこそ、比べるなら「他人」ではなく「昨日の自分」。そう切り替えるようになってから、気持ちがぐっと楽になりました。

見えているのは切り取られた一瞬

人の成功や結果の裏には、表からは見えない努力や時間が必ずあります。SNSに映るのは、あくまで切り取られた一瞬。見えない積み重ねまでは、誰にもわからないものです。

たとえば、華やかな舞台に立つまでに、どれだけ不安と向き合ったのか。美しい写真を投稿する裏側で、どれだけの工夫や苦労があったのか。そこまでは画面越しには伝わってきません。

キラキラした生活を送っているように見える人だって、心の中では葛藤を抱えていたり、誰にも言えない悩みを持っていたりするかもしれません。私たちが見ているのはほんの一部にすぎないのです。

だから、目に見えるものだけで相手と比較して落ち込むことは、ただただ自分にやさしくない行為だと思うのです。

昨日の自分より成長している実感をもつには

成長を感じたいときは、「できなかったこと」ではなく「できたこと」に目を向けてみるのがおすすめです。

たとえば、5分間だけ筋トレをしたなら、その分だけ体を動かせた自分がいる。ほんの数ページでも本を読んだなら、その分知識や感性が増えている。

成長というと数字や目に見える変化を想像しがちですが、本当は「昨日よりちょっといい自分」を積み重ねていくことなんだと思います。

わたしの場合、昨日は甘いものを食べませんでした。「食べたいなぁ」と思ったけれど、仕事に集中しているうちにその気持ちを忘れてしまい、そのまま夜ご飯の時間になったんです。

「あ、今日は甘いものを食べなかったな」──それだけで昨日より「ちょっといいな、自分」と思えました。

数字や見た目が変わらなくても、「いいな」と思える自分を見つけられると気持ちが前に進みます。きっと、それが大切なのだと思います。

自分の人生そのものに夢中になる

「不安になるのも、悩むのも、暇だから」と言われることがありますが、他人と比べるのも暇があるからなのかもしれません。

自分の人生に夢中になっていたら、他人と比べている暇なんてありませんし、そもそも、SNSやネットニュースをずっと見てしまうのも、見る時間があるからです。

スマホひとつで簡単にいろんな情報が手に入るようになって、人の動向に気をとられる時間が増えてしまったけれど、思い返すとSNSがなかった頃や、ガラケーだった時代は、もっと「自分の人生そのもの」に夢中だったなぁと思います。

もちろん今の時代、SNSやネットと完全に切り離して生きるのは難しく、情報に触れることにもたくさんのメリットがあります。だから、自分がどう使うかを選ぶことが大事なのだと思います。

結局は「自分ができることをやるしかない」

誰かと比べて焦っても、落ち込んでも、現実は変わりません。ただ止まっている時間が長引くだけ。もしかしたら無意識に、「動きたくない」理由にしてしまっているのかもしれません。

どうあがいたって、結局、自分ができることを一つずつやっていくしかなくて、それでいいのだと思っています。

自分は自分の人生しか生きられません。人の人生に気を取られるより、自分の人生を作り上げていくことに目を向けたほうが、毎日がもっと楽しくなるはず。

比べるよりも、自分が「どんなふうに過ごしたいか」「どんなふうでいたいか」「どんなふうになりたいか」に焦点をあてる。

そして、その思いに向かって昨日より少しずつでも成長していければ、それで十分。その積み重ねが力となり、未来に繋がっていくのです。

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