羽田空港から京急線で数駅、穴守稲荷駅から徒歩3分ほどの場所に鎮座する「穴守稲荷神社」を参拝してきました。
商売繁盛のご利益あり!穴守稲荷神社へ

参拝のスタートは、京急線「穴守稲荷駅」から。改札を出てさっそく、鳥居がお出迎えしてくれました!

駅からGoogleマップを頼りに歩いていくと南参道についたのですが、表参道のほうが「これから参拝するぞ!」というワクワク感を盛り上げてくれる感じがします。

開放的な雰囲気の境内。穴守稲荷神社の創建は、江戸時代後期の文化文政期(1804〜1830年)と伝わっています。
もともとは現在の羽田空港のあたりにあり、当時は江戸湾に面した低湿地で、洪水や高潮の被害がたびたびあったそうです。そこで地域の人々が、五穀豊穣や海の安全を願って稲荷神を祀ったのが始まりだといわれています。
いろんな色の奉納旗があって、見ていて楽しいです。
さまざまなご利益がありますが、とりわけ商売繁盛のご利益が有名だそう。
ミニ鳥居も可愛い!千本鳥居をくぐって稲荷山へ

穴守稲荷といえば、朱色の鳥居がずらりと並ぶ千本鳥居でも知られています。戦前は4万基以上あったといいます。

背が低めの鳥居です。くぐっていると神秘的で、別世界にワープしてしまいそう。

注目したいのが、ミニ鳥居!かつて4万基以上あった千本鳥居の復活を目指して授与されているもので、自分で名前などを書くそうです。

カーブを描いているのがかわいい。しかも、黄や紫、ピンクなどもあります。

千本鳥居をくぐった先には稲荷山があり、階段でのぼっていきます。

稲荷山の途中には、航空稲荷、末廣稲荷、幸稲荷、築山稲荷の4つのお社があります。

御嶽神社が鎮座する山頂からは、千本鳥居を見下ろす景色が楽しめます。

ふもとの御神穴には「招福の砂」があります。お砂を袋に入れて持ち帰ることができ、袋にはまき方が記されています。それにしてもおびただしい数の鳥居がありますね。
水みくじに挑戦!花手水もきれいでした

境内にはとても立派な社務所があります。中も広々としていてきれいで、スーツケースを持った参拝客の方も。

私はこちらで「水みくじ」を引きました。

「水みくじを、つくばいの水に浸してください」とのことだったので、つくばいのある場所に行ってみると……ものすごく美しい花手水!心が一瞬にして華やぎました。
ところで隣にある小さな鳥居が気になりますが、こちらは水琴窟。ひしゃくで水をかけると心地のいい音色がします。

花を押しのけて水に浸すのもどうだろう……と思い、ひしゃくで水をかけることにしました。

結果は大吉!ところでこの水みくじは、花手水仕様です。かわいい。

水琴窟に注がれているのは、令和の改修に合わせて掘られた御井戸から湧き出る御神水です。
1894年(明治27年)、当時の穴守稲荷神社があった場所で井戸を掘ったところ、なんと鉱泉が湧き出しました。この水は「御神水」と呼ばれ、病に効くと信じられて多くの人が訪れたそうです。周りには鉱泉宿が建ち並び、参拝と湯治を楽しむ人でにぎわったとか。
しかし戦後、羽田空港の建設で湧水は途絶えてしまいます。それから長い時を経て、2021年(令和3年)、境内に新しい御井戸が掘られ、約80年ぶりに御神水がよみがえりました。
楽しい参拝の時間でした

境内はそこまで広くはありませんが、ずらりと並ぶ朱色の鳥居や、その近くにはかわいらしいミニ鳥居が並び、鳥居の先には稲荷山がそびえ……。
招福の砂や水琴窟、そしてきれいな花手水に、ワクワク感のある水みくじと、短い時間ではありましたが、とても楽しく参拝できました。
また機会があれば訪れたいなと思います。
住所・アクセス/関連サイト
東京都大田区羽田5-2-7
京浜急行空港線「穴守稲荷駅」より徒歩3分
京浜急行空港線・東京モノレール線「天空橋駅」より徒歩5分