「グランドプリンスホテル高輪」日本庭園は宿泊しなくても無料で入園できる

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グランドプリンスホテル高輪日本庭園

ホテルにある日本庭園は、ただ庭を眺めたり散策するだけでなく、ホテルという非日常の空間をも同時に楽しめるのが魅力です。

とくに品川駅から徒歩5〜7分ほどの場所にある「グランドプリンスホテル高輪」はハイクラスホテル。その上品で落ち着いた雰囲気に触れると、自然と背筋も伸び、一般的な日本庭園を訪れるときとはまた違った気持ちになります。

今回は、写真たっぷりでその魅力をお届けします。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』(Amazon Kindle総合ランキング2位)をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

ハイクラスホテルの雰囲気を味わいながら日本庭園へ

グランドプリンスホテル新高輪
グランドプリンスホテル新高輪

「グランドプリンスホテル高輪」の日本庭園と書いていますが、正確には「ザ・プリンス さくらタワー東京」と「グランドプリンスホテル新高輪」にもまたがっています。

ひとつ注意したいのは、「品川プリンスホテル」とは別のホテルだということ。同じ品川にあるプリンス系列のホテルなのでお間違えのないように。

私はよく「グランドプリンスホテル新高輪」を通って庭園に向かいます。もう行き慣れているのでこのルートが好きなのですが、館内を通らないルートもあります。

グランドプリンスホテル新高輪
グランドプリンスホテル新高輪

ホテルの1階にはラウンジが広がっています。重厚感のある調度品や絨毯が敷かれ、ハイクラスな雰囲気をたっぷり感じられます。その空気感に浸りながら庭園へ向かう時間も、ちょっとした贅沢です。

グランドプリンスホテル新高輪
ホテルマップ

日本庭園の出入口へ向かう途中にはホテルマップがあります。3つのホテルと日本庭園の位置関係がよくわかりやすいです。

グランドプリンスホテル新高輪日本庭園

こちらが、グランドプリンスホテル新高輪と日本庭園を結ぶ出入口です。写真は庭園側から撮影したもの。

豊かな緑と竹アートに包まれる日本庭園

新高輪アートワークエリア

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

グランドプリンスホテル新高輪を抜けて日本庭園へ出ると、すぐに目に飛び込んでくるのは青々とした緑と竹あかり。園内図によると、ここは「新高輪アートワークエリア」。

品川駅から徒歩10分たらずで、こうした心落ち着く景色に出会えるなんて、驚きとともに、自分だけの癒しの場所を見つけたようで嬉しくなります。

四季の小径エリア

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

小径の両側に竹あかりが並ぶ「四季の小径エリア」。小径の先に瓦屋根の建物が見える景色に、観光地を訪れたようで胸が高鳴ります。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

「四季の小径エリア」というだけあって、竹には四季のデザインが施されています。春は桜、夏はあじさい、秋は紅葉、冬は雪の結晶……。

歩みを進めるごとに、季節の移ろいを感じられる工夫に心が和みます。

歴史エリア

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

園内でも一際趣があるのが、歴史エリア。園内を流れる小さな川には緩やかなカーブを描く太鼓橋が架けれ、その先には山門が見えます。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

橋から眺める景色も絵になります。夏は百日紅のピンクが鮮やかで、秋にはきっと紅葉が彩りを添えてくれるのだろうなと想像すると、また訪れるのが楽しみになります。

グランドプリンスホテル高輪

歴史エリアには、3つの港区指定有形文化財があり、その一つが山門。作者・来歴ともに不明だそう。あとから紹介する観音堂と同時期に移築されたものと考えられています。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

山門の近くには青銅灯篭。龍も施されていて、緻密でかっこいい。江戸時代の徳川将軍家の霊廟(現東京プリンスホテル)より移築したものとのこと。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園 山門

山門に近づくとわかりますが、歴史エリアは竹あかりが黒っぽいのです。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園 山門

山門の裏からの眺め。本当に緑が豊かですよね。門の先に見えるのはグランドプリンスホテル高輪の「ラウンジ 光明」。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園 鐘楼

山門をくぐると鐘楼があります。「さくら坂の鐘」と呼ばれ、毎日夕方になると10回鐘が鳴らされます(3〜10月は17時、11〜2月は16時)。1656年に制作されたもので、元々は奈良の念仏寺にあったもの。1959年に移築されたと言われています。

グランドプリンスホテル高輪 観音堂

そして、さらに先に佇むのが、赤が印象的な観音堂。もとは奈良・長弓寺の三重塔の初層部分で、鎌倉末〜南北朝期の建築様式と推定されています。

竹まりが浮かぶ池エリア

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

グランドプリンス高輪の日本庭園は、中心に池がある池泉回遊式庭園。池にはきれいな鯉がたくさん泳いでいて、周辺の緑と調和し、日本画のような景色です。

池に浮かぶ竹まりは夜になるとライトアップされ、まるで蛍が舞っているかのように輝きます。江戸時代の人々が楽しんだ、蛍狩りを追体験できるようにデザインされた演出なのだとか。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園 ハートの竹あかり

園内に6つあるという、ハート型の竹あかり。遊び心があってかわいいですね。じつは、この記事の写真のなかに、あと2つハート型の竹筒がうつっています。1つはこれより前、ヒントは小さな写真のなか……。そしてもう1つはこのあと、少し見切れているのがヒントです。

高輪廿六夜エリア

グランドプリンスホテル高輪

きれいな色をした芝生の上に、竹筒や竹まりが置かれている高輪廿六夜エリア。庭園をのぞむように、グランドプリンスホテル高輪の「ラウンジ光明」があります。

グランドプリンスホテル高輪 日本庭園

月の形をしたオブジェも。こちらも夜にはライトアップされ、まるで本物の月が輝いて浮かんでいるかのような幻想的な情景が楽しめますが、昼間でも存在感たっぷりで十分に絵になる存在です。

波のエリア

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

波のエリアは、ザ・プリンス さくらタワー東京があるほう。階段に沿って竹あかりが並んでいます。

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

木製の階段の周りには竹まりが置かれています。

おわりに

グランドプリンスホテル高輪日本庭園

私が訪れたときも、園内を清掃している方がいらっしゃいましたが、とてもきれいに整備されており、どこを歩いても気持ちよく過ごせました。

品川という都会の真ん中にありながら、豊かな緑と美しい竹に包まれる庭園。まさに日常の喧騒を忘れさせてくれる癒しの空間です。

「いつかはラウンジでゆったり過ごしてみたいな」と思いつつ、今回の散策を終えました。

住所・アクセス/関連サイト

東京都港区高輪3-13-1

JR・京浜急行線「品川駅」高輪口より徒歩約5分
都営地下鉄浅草線「高輪台駅」A1出口より徒歩約3分

公式サイト

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