東京には、古くから良縁を願う人々に親しまれてきた縁結びの神社がいくつもあります。恋愛成就はもちろん、人とのご縁や仕事のご縁など、さまざまな「結び」を願って訪れる方も少なくありません。今回は、そんな東京にある縁結びで知られる神社をご紹介します。
1. 出雲大社東京分祠(六本木)

日本を代表する縁結び神社といえば、島根県の「出雲大社」。その御分霊を祀る、都内唯一の分祠が六本木にある「出雲大社東京分祠」です。
駅から徒歩約1分という六本木の中心に位置し、鳥居はありませんが、しめ縄をくぐって階段を上ると、3階に拝殿や手水舎、社務所が整えられています。都会のビルの中にありながら、静かに手を合わせられる空間が広がっています。

本社・出雲大社と同じく、縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を御祭神としています。古事記・日本書紀では、男女の縁にとどまらず、人と人、仕事など、あらゆる縁を結んだ神として描かれており、恋愛に限らない幅広いご縁を願う人々が訪れます。
手水舎で手を洗い、口をすすいだあと、祓社(はらいのやしろ)を参拝し、その後、神殿にて二礼四拍手一礼でお参りします。
出雲大社東京分祠
東京都港区六本木7-18-5
公式サイト
2. 東京大神宮(飯田橋)

東京を代表する縁結び神社といえば、JR・東京メトロ「飯田橋駅」から徒歩約5分の場所にある「東京大神宮」です。平日でも、女性を中心に多くの参拝客が訪れています。
創建は明治13年(1880年)。伊勢神宮まで参拝に行くことが難しかった人々のために、東京にいながらお伊勢さまを拝める神社として建てられたことから、「東京のお伊勢さま」とも呼ばれています。

御祭神は、伊勢神宮と同じ天照皇大神(あまてらすおおみかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)。さらに、万物のはじまりと「結び」を司る造化の三神(高御産巣日神・神産巣日神・天之御中主神)も祀られており、縁結びのご利益で知られています。
また、日本で初めて神前結婚式を行った神社としても有名で、こうした由緒から「縁結びの神社」として幅広い世代に親しまれています。

数あるおみくじの中で、わたしがおすすめしたいのは「縁結びみくじ」です。おみくじを読んだあとは栞になるもので、ほのかな香り付き。
また、人気のお守りが「縁結び鈴蘭守」です。「幸福が訪れる」という花言葉を持つ鈴蘭をかたどった、純白で可憐なデザインが特徴で、思わず持ち歩きたくなるお守りです。
東京大神宮
住所:東京都千代田区富士見2-4-1
公式サイト
3. 赤坂氷川神社(赤坂)

赤坂駅や六本木駅から徒歩約9分。大都会の中心にありながら、豊かな緑に包まれた癒しの空間が広がるのが「赤坂氷川神社」です。東京に数多くある氷川神社のなかでも、最も広い境内を有しています。

「東京大神宮」「出雲大社 東京分祠」と並び、東京三大縁結び神社のひとつに数えられています。御祭神は、素盞嗚尊(すさのをのみこと)、その妻である奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、そして大己貴命(おおあなむぢのみこと)の三柱です。
素盞嗚尊と奇稲田姫命は、日本神話で仲むつまじい夫婦として描かれ、縁結びの神様として信仰されています。また、大己貴命は大国主命(おおくにぬしのみこと)とも呼ばれ、出雲大社の御祭神として知られる縁結びの神様です。

ご縁を願う方にぜひ引いてほしいのが「さくらんぼ結び」です。恋みくじと一緒に、ちりめん細工のさくらんぼが添えられており、そこには赤い糸が結ばれています。この糸には災いを遠ざけ、良縁へ導く力があるとされ、巫女さんが「想いが届きますように」と願いを込めて結んでいるのだそうです。
その赤い糸を結ぶ場所が「願の木」。縁結びの木として古くから親しまれてきた梛(なぎ)の木で、ここに糸を結びながら、良縁を願います。
赤坂氷川神社
東京都港区赤坂6-10-12
公式サイト
4. 渋谷氷川神社(渋谷)

渋谷エリアで最も歴史の古い神社として知られる「渋谷氷川神社」。広さ約4,000坪(約13,000平方メートル)の境内は、渋谷とは思えないほどの深い緑に包まれ、どこか背筋がすっと伸びるような、凛とした空気が流れています。

渋谷氷川神社では、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴尊(おおなむちのみこと)、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)の四柱の神様が祀られており、縁結びや恋愛成就、夫婦円満などのご利益で知られています。
毎月15日は「いいご縁の日」とされ、縁結び祈願祭が行われるほか、限定の御朱印やお守りが授与されることもあり、多くの参拝者が訪れます。
渋谷氷川神社
東京都渋谷区東2-5-6
公式Instagram
5. 日吉神社(赤坂)

日枝神社は、東京メトロ「赤坂駅」「溜池山王駅」「国会議事堂前駅」「赤坂見附駅」「永田町駅」など、複数の駅から徒歩でアクセスできる、まさに都心の真ん中にある神社です。高台に広がる境内は開放感があり、朱色の社殿が印象的です。

本殿の左右には、狛犬ならぬ狛猿が鎮座しています。右側には父猿、左側には子どもを抱いた母猿が祀られています。
日枝神社は、比叡山の麓に鎮座する日吉大社から分霊された神社のひとつです。比叡山には猿が多く生息し、日吉大社は猿を神のお使いとして大切にしてきました。その信仰を受け継ぎ、日枝神社でも「神猿(まさる)」をお祀りしています。
「魔が去る(まがさる)」「勝る(まさる)」という言葉に通じることから、厄除けや災難除け、物事が良い方向へ進む象徴とされ、また、「猿(えん)」が「縁」に通じることから、良縁にあやかれるとして親しまれています。
日枝神社
東京都千代田区永田町2-10-5
公式サイト
6. 赤城神社(神楽坂)

神楽坂にある「赤城神社」は、隈研吾氏が設計した神社で、グッドデザイン賞も受賞しています。スタイリッシュな雰囲気の境内にマンションが建っているのも印象的。パスタやスイーツがいただけるカフェもあります。
赤城姫命(あかぎひめのみこと)は、群馬県の赤城山にまつわる伝承に由来する女神で、赤城神社の祭神のひとつです。もとは人間の姫が神格化された存在とされ、良縁成就、夫婦円満、安産など、女性の願いごとを見守る神として信仰されています。

赤城神社では見た目にもかわいらしい縁起物を頒布しており、そのひとつが「栞 あかぎ姫の縁結び」です。良縁成就の水引守りで、栞としても使うことができます。
赤城神社
東京都新宿区赤城元町1-10
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7. 桜神宮(桜新町)

サザエさんの作者である長谷川町子さんが住んでいたことから「サザエさんの町」として親しまれている桜新町。駅の北口を出てまっすぐ歩くと「桜神宮」があります。
日本最高位の神様とされる天照大御神(アマテラスオオミカミ)や、日本初の夫婦とされる伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)をはじめ数多くの神様がお祀りされており、とくに縁結びで有名です。
神社への拝礼作法は、出雲大社と同じ「二拝四拍手一拝」です。

拝殿前には、左右に河津桜があり「えんむすびの木」と呼ばれています。
この河津桜の木に結ばれているピンクのリボンは花帯とよばれ、花帯に願い事を書いて「えんむすびの木」に結ぶと「サクラサク」ように、願いが叶うと言われています。
桜神宮
東京都世田谷区新町3-21-3
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8. 新田神社(武蔵新田)

新田神社のご利益には、必勝開運、厄除招福、縁結びなどがあります。なかでも女性を中心によく知られているのが、縁結びや恋愛成就のご利益です。
御祭神は、南北朝時代の武将・新田義興(にったよしおき)公。敵の策略により多摩川の矢口渡で自害するという悲しい最期を遂げ、その御霊を鎮めるために祀られたのが新田神社のはじまりです。
義興公は「運を開き、災いを退け、幸せへと導く神様」として広く崇敬されてきました。人をよき方向へ導くその御神徳から、良縁を結び、恋愛を成就へと導くご利益もあると信仰されるようになったのです。

新田神社では、古来より宝物として用いられてきたカピス貝でできたハートの絵馬に、お願い事を書くことができます。
光に当たると透けて、ステンドグラスのようにキラキラと輝き、恋が成就しそう。

新田神社は別名「LOVE神社」と呼ばれています。境内には、多摩川アートラインプロジェクトにより、グラフィックデザイナーである浅葉克己氏が製作した石の彫刻「LOVE神社」が建立されています。
新田神社に参拝し、ここで写真を撮ったカップルには「幸せ」になってもらいたいという願いを込めて製作されたものです。
新田神社
東京都大田区矢口1-21-23
公式サイト



