何年振りかわからないくらい、久しぶりに逗子・葉山を訪れました。というのも先日、横浜から鎌倉へ向かうJRの電車に乗っていたとき、「鎌倉のつぎって、逗子なんだ」と気づいたから。
「逗子って意外と近いんだ!つぎは逗子へ行ってみよう〜」
そう思い立って、さっそく日帰りで小さな旅をすることにしたわけです。
実際に訪れてみると、目の前に広がる海や街並み、カフェ、ヤシの木並木……どこを切り取っても写真映えする景色ばかり。
見どころが広範囲にわたっているため、まだまだ行けなかった場所も多く、つぎに訪れる楽しみをたっぷり残してきた旅となりました。
逗子駅からバスに乗って、映えると話題の「真名瀬バス停」へ

まず向かったのは、真名瀬バス停。”まなせ”と読んでいたけれど、”しんなせ”でした。
真名瀬バス停までは、JR逗子駅の東口を出てすぐの3番乗り場から京急バスに乗って向かいます。バスは20分間隔で出ていて、つぎのバスが来るまで10分ほど時間があり、駅前にある地図を見たりしながら待ちました。

バスに揺られること13分ほど、真名瀬バス停で下車。降りたほうのバス停は、大きな太陽と海が描かれた壁画がインパクト大!壁画の前にはきれいなブルーをしたベンチが置かれています。
ここから、バスが通ってきたほうへ少し戻ると、道路の反対側に、写真映えすると話題のバス停があります。

じゃーん!青い空と、青い真名瀬海岸の海が広がる景色を背景に、一際真っ白な真名瀬バス停が佇んでいます。この、こじんまりとした感じと、赤のアクセントが効いた停留所の標識がいい味出していますね。

やっぱり赤が効いている!待合室はちょっぴり暑いけれど、雨風がしのげそう。窓からは美しい景色を眺めることができます。

待合室の裏には、ちょっとした展望スペースがあります。ベンチも置かれているし、植物まで。なにより眺める景色が最高すぎます。

あいにくこの日は富士山は見えなかったけれど、海に浮かぶように佇む、真っ白な葉山灯台(通称:裕次郎灯台)と、真っ赤な菜島の鳥居の姿は確認できます。右手には江の島も。
街並みを楽しみながら歩いて景勝地「小磯の鼻」まで

見慣れない海の街の風景を楽しみたくて、真名瀬バス停から歩いて「小磯の鼻」まで向かうことにしました。ほどなくして、たどり着いたのは「三ヶ下海岸」のバス停。ノウゼンカズラが咲いていてきれいだったので思わずパシャリ。

そしてお次は「神奈川県立近代美術館 葉山館」。こちらの美術館には、海を眺めながら食事が楽しめることで人気のレストラン「オーランジュブルー」があります。

美術館のすぐお隣には、葉山御用邸付属邸跡地に整備された「葉山しおさい公園」。

葉山しおさい公園を過ぎてしばらく歩くと、一式海岸へつづく「しおかぜこみち」が現れます。もうひとつ、写真映えすると人気の「しおさいこみち」がありますが、それとはまた別です。しおかぜこみちも風情があって、私は好き。
道そのものはふっかふかの砂地で、少し足を取られて歩きにくいのですが、その先に見えてくるのはまぶしいほどの青い海。砂に足を沈ませながらも、自然と足取りが軽くなる道です。

海の水があまりに青くてびっくりした「一式海岸」。

一式海岸の海に突き出るように広がる岬が「小磯の鼻」。芝生が広がり、レジャーシートやポップアップテントで寛ぐ人たちの姿も見られました。

小磯の鼻から海を眺めていると目に飛び込んでくるのが、荒々しい岩礁と、岩礁に立つ真っ赤な鳥居。

海のほうへ降りて近くで眺めました。航海の安全と大漁を祈る「龍神様」がお祀りされているそう。
森戸神社を目指してもと来た道を戻る

海の景色を堪能したところで、もと来た道を戻ります。行きには気づかなかった古民家カフェ「六花 ricca」を発見!いつかこちらでランチかティータイムを過ごしたいとチェックしていていた場所でした。

そして、写真映えする「真名瀬バス停」を通り過ぎてしばらく歩くと「森戸神社」に到着しました。
お気づきかもしれませんが、この日、逗子駅から「真名瀬バス停」で降りずに先まで乗って、小磯の鼻→真名瀬バス停→森戸神社へと遠くから戻るルートを取れば、片道1.5km近くを往復せずに済んだのです。
なぜこうなったのかというと……当初の予定では、真名瀬バス停のあと森戸神社を参拝して、近くにある「三角屋根 パンとコーヒー」で軽くブランチをする予定でした。
ところがこの日、9時オープンのはずが12時オープンとの張り紙が!急遽予定を変更して、「小磯の鼻」までのんびり歩くことにしたのです。
(バスでお店の前を通りすぎたとき、シャッターが閉まっていたので「もしや、今日はお休み?」とそわそわしていました)
歩くのが好きなので往復なんて全然構わない!という気持ちでしたが、旅の後半になって、体力を温存しとけばよかったと、ほんの少しだけ後悔しました。

鳥居をくぐると、左手におしゃれな建物が。こちらは1日1組限定のヴィラ「MORITO Funny house」。

恋し鯛みくじがありました。

神社の裏は、葉山でも有名な夕陽のスポット。石原裕次郎さんの記念碑もあります。

このあたりは海と松の景色が美しく、華やかな南国リゾートとは違うしっとりした和のリゾートといった感じの景色が広がります。
さて、この時点でまだ12時にはなっていません。「三角屋根 パンとコーヒー」は今回はパスして、もうひとつ事前にチェックしてあったカフェへ行くことに。
Google Mapによると、お目当てのカフェに行くには「みそぎ橋」を渡ることになっているので、てくてく渡り、海の家が並ぶ様子を傍に見ながら向かいました。
古民家カフェ「楚々 葉山」で休憩

森戸神社から徒歩10分ほどの場所にある古民家カフェ「楚々 葉山」。住宅が並ぶなかにぽつんと、風情ある佇まい。

玄関をあけてすぐ広がるのが、きれいな芝生が広がる庭を眺めながら過ごせるカフェスペース。靴を脱がずにそのまま上がれます。
楚々 葉山は、カフェ意外に雑貨、お花、家具を売っているスペースもあり、カフェで過ごしつつ、古民家のなかをうろうろしつつ過ごしました。

玄関から入ってすぐのカウンターで、先に注文とお会計を済ませるスタイルです。暑さと、歩きながら飲み物をたくさん飲んだのでそれほどお腹が空いておらず、ブレンドコーヒーとシナモンロールを注文。
陶器の平べったいお皿に、ガラスの器が乗っていておしゃれです。
コーヒーは少し酸味があり、あっさり飲みやすいコーヒー。そしてシナモンロールは外側がカリッとしていてあたたかく、シナモンがふわ〜んと香ります。
いつまでもこの場所にいたくなってしまう、居心地のよい「楚々 葉山」。名残惜しくも店をあとにし、葉山から逗子のほうへ戻ります。最後は、南国リゾート感たっぷりのあの場所へ。
旅の締めくくりにふさわしい景色が待っていました。
まるでリゾート!ヤシの木が並ぶ「小坪海浜公園」へ

この日最後に訪れたのは、リゾート感たっぷりの「小坪海浜公園」。なのですが、公園に着く前からすでにテンションが上がってしまいました。道沿いにはヤシの木がずらりと立ち並び、南国のリゾート地に迷い込んだような気分に。

ヤシの木が連なる通りをまっすぐ進んでいくと、左手に「小坪海浜公園」があります。逗子駅から徒歩で30分くらい、バスでもアクセスできます。
海沿いにヤシの木がある芝生広場が広がるだけの公園ですが、ハワイにでも訪れたような風景に興奮してしまいます。

ヤシの木を見てわかるとおり、海沿いということもあって風はかなり強め。けれど、そんなことがどうでもよくなるくらい、ヤシの木の向こうに広がる海と、その奥にたつマンションの景色に目を奪われます。想像たくましく、その背後にある山がダイヤモンドヘッドに見えてきたりもして。

このあたり一帯が「リビエラ逗子マリーナ」になっていて、ホテルやレストラン、ヨットハーバーなどがあり、ぶらぶら散歩しているだけで非日常気分です。
リゾート気分を味わったあと、バスで逗子駅に戻ろうかと思いましたが、小坪海岸バス停から鎌倉駅までバスが出ていることが判明。鎌倉駅から電車に乗って帰路につきました。
まだまだ訪れていない場所がたくさんあるので、次はどんな景色に出会えるのか、また楽しみに計画したいと思います。