「やることリスト」を書くことは、わたしの朝の習慣です。5冊目の著書『わたしの機嫌はわたしがつくる』のなかでも”達成感が生まれる「やることノート」”として紹介しています。
「やることリスト」でだらだらスマホを防ぐのだ!
その日の朝、今日やることを箇条書きで書き出す「やることリスト」。いわゆるToDoリストのようなものだけれど、ToDoリストと呼ぶと”義務”のニュアンスを感じるので「やることノート」とか「やることリスト」と呼んでいます。
仕事・プライベートの区別はなく、ぜんぶいっしょくたに書き出します。
何を書くか・書かないかの基準も気分次第で、毎日やっていること、たとえば「夜ご飯をつくる」なんてことは書かないし、習慣になっていることも、書かないことのほうが多いかもしれません。
ただ、毎日やっていることや習慣になっていることでも、あえて特別感を出して、小さなイベントのように「やることリスト」に書くこともあります。
たとえば、いつものランニングコースではなく、Google Mapで見つけた公園まで走ってみようと決めて、「○○公園までランニング」と書くだけで、ちょっとしたイベントになるし、
「今日の夕食は、韓国旅行気分の食卓にする!」と決めれば、「やることリスト」にそのまま書き、料理をする時間がいつもより少し特別な時間になります。
ちなみに、今日のやることリストはこんな感じ。
・取材先リストアップ
・マーケティングの本を読む
・ドメイン更新
・Yahoo!ニュース エキスパートの記事3本書く
・夕方○○公園までランニング
書くことによるメリットは、「つぎは何しよう?」と考える時間が短縮できること。「つぎは何しよう?」と、なんとなくスマホを手に取り、そのままダラダラと見続けてしまうことがうんと減ります。
使っているのは、無印良品のA6サイズのシンプルなリングノート。断然、無地派。1ページに1日分を書くのにちょうどいい大きさで、左上に日付を書くところからスタートします。
「やったこと」に線を引くことで達成感
この「やることリスト」の醍醐味は、やったことに線を引いて消して行くこと。これにより「やったこと」が目で見てわかるようになるので達成感がうまれます。
たとえば「ドメインの更新」なんて、5分もかからずにできることです。
しかし、「やること」としてリストに書いて、「やったこと」として線を引いて消すだけで、「よし!(やったぞ)」と気分がぐんと上がるのです。
頭のなかだけで完了させるのとは大きな違い!
「やることリスト」に書いたことは、その日のうちに全部できなくてもOK。できなければ翌日以降に繰り越す前提で、わたしはあえて多めに書いたりもします。
全部やることより、ひとつでも「やった」ことがあるだけで、今日が無駄じゃなかったと思えるから。
それに、やることがたくさん並んでいるほうが、気分に合わせて選べるので、ひとつの作業に飽きたら、また別の作業をして…と、やっぱりなんだか効率よく、1日にやれることが増えた気がしています。
なにかを習慣化させたいときにも使える
「やることリスト」は、なにか習慣にしたいことがあるときにも役立ちます。
わたしはもう何年も瞑想をつづけていますが、毎日やるわけではありません。仕事が忙しい時期は瞑想タイムが後回しになり、一週間に1日くらいになったりして…。
もう一度、ちゃんと習慣化したいなぁと思ったある日、やることリストに、自分に約束するように「瞑想を習慣にする」と書きました。
やることリストに書いたことで「やるぞ」スイッチが入り、その日の夜からまた瞑想がつづいたんですね。
「やることリスト」で毎日が充実する理由
充実しているとは、物理的に予定が埋まっていることではなくて、心が満たされていること。
なんにもしないで時間が過ぎていくのも、ただやることをこなすだけで時間が過ぎていくのも、「充実している」という視点でみると、どちらも「充実している」ということとは、ちょっと違うようにも思います。
自分の意思で時間を使えている感覚があるか、ないかだと思うのです。
1日をだらだらと過ごすことも、自分の意思で能動的にだらだら過ごせば、充実した1日だと感じるし、「本当はだらだらしたくないのに」と後ろめたさを感じながら過ごせば、満たされない気持ちで1日を終えるでしょう。
「やることリスト」を書くというのは、自分の意思で、今日をどう過ごすかを決めることでもあります。
「やること」の大小は関係ありません。
「Amazonでスキンケアアイテムを注文する」なんて小さなことも、「やることリスト」に書き出して注文するだけで、心にほんの少し満足感が生まれます。
もちろん、わざわざこんなことを書き出すなんて面倒くさい!と感じる気持ちもよくわかりますし、なんでもかんでも書き出す必要はないと思います。
重要なのは、「今日はこれをやる」と自分の意思で決めること。
これが、自然と充実した毎日を運んできてくれるのです。