なんかもやもやする。その気持ちは本音からのメッセージ

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なんかもやもやする。その気持ちは本音からのメッセージ

なんかもやもやする。誰にでも、こういう気持ちになるときがあると思います。文字通り「もやもや」して心地がよくないし、できるだけ避けたい感情ですよね。

けれど、このもやもやこそ、大切な本音に気づかせてくれるサインなのです。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』(Amazon Kindle総合ランキング2位)をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

「考えるな、感じろ」by ブルース・リー

私たちは毎日のように「考える」ことに追われています。

「スケジュールを決めなきゃ」
「誘われたけど断ったら悪いかな?」
「どの時間の電車が混んでないかな?」

どうすれば効率よく進められるか、どうすれば人とうまくやっていけるか、どうすれば損をしないか──。頭の中では常にたくさんの計算が働いていて、ほとんど無意識に「損得」や「正しさ」で判断してしまいます。

もちろん、考えることは必要です。

けれど、考えてばかりいると「感じること」を忘れてしまい、自分の本心に鈍感になります。その結果として、心の奥からもやもやとした気持ちが湧き上がってくるのです。

「考えるな、感じろ(Don’t think, feel.)」

この言葉は、世界的なアクションスターであるブルース・リーの名言として知られています。武道において「頭であれこれ考えていては動きが遅れる。感覚を信じて身体で感じ取れ」という教えでしたが、私たちの心のあり方にも通じる言葉だと思います。

頭では「これは正しい」「こうするのが当たり前」「こっちのほうがメリットがある」と考えても、心が小さな拒否反応を示すことはありませんか?

逆に、理屈では説明できなくても「なんか心地いい」「ワクワクする」という感情があるとき、その感情に従ったほうが後から振り返って、正しかったという経験もあるのではないでしょうか。

思考はときに「常識」や「外側からの評価」に引っ張られます。けれど、ふわっと湧き上がる感情は「自分の内側の本音」を映し出しています。

もやもやは本音とズレているサイン

自分のやりたいことをやっているはずなのに「なんかもやもやする」。もしかしたらそれは、本当に心からやりたいことじゃないのかもしれません。

世間やメディアに影響されて「やりたい」と思い込まされたものかもしれないし、もともとはやりたいことだったけれど、日々受け取るたくさんの情報や周囲の声に流されて、目的がいつの間にかズレてしまったのかもしれません。

一緒にいてラクな人なのに「なんかもやもやする」。その感覚は、本音では「ちょっと距離を置きたい」と思っているサインかもしれません。

私たちは「自分の本音に触れること」を無意識に避けてしまうことがあります。
なぜなら本音は、ときに不都合な真実を突きつけてくるから。

「仕事を辞めたい」
「がんばりたくない」

そんな気持ちを認めてしまったら、今の生活が揺らいでしまうかもしれない。だから思考は「気のせいだ」「これくらい我慢できる」「たいしたことない」と言い訳を並べ、本音に蓋をしてしまうのです。

私自身も、こうして無意識のうちに本音に蓋をしてしまっていることがよくあるなぁと感じます。

けれど、それでは感情の声はかき消されてしまいます。もやもやを抱えたまま「なかったこと」にするのは、一時的にはラクでも、長い目で見ると自分を苦しめることになるのです。

そのうちどこかで、気持ちが爆発してしまうかもしれません。

もやもやしていることに気づいたら

私には長年通っていた美容院がありました。とくに大きな不満はなかったのですが、ある日ふと気分転換に別の美容院へ行ってみたのです。

すると、以前よりも自分に合っていて、新しい自分に出会えたような感覚がありました。鏡を見るのが楽しくなり、気持ちまで明るくなったのです。

今にして思えば、慣れ親しんだ美容院はラクだし安心感はあったけれど、小さな違和感やもやもやを感じていたのだと思います。

このように、もやもやに気づいて行動できると、思わぬ発見や変化が待っています。とはいえ、すぐに行動できないこともあると思います。

そんなとき、私が実践しているのはジャーナリングです。

「なんでこんなにもやもやしているんだろう?」と自分に問いかけ、頭の中に浮かぶ思いや感情をノートに書き出していく。そうすることで、本当はどうしたいのか、何がひっかかっているのかが見えてきます。

思考が蓋をしてしまう前に、それを拾い上げるのです。

もやもやは幸せへのパスポート

もやもやする気持ちは、できれば抱えたくないものです。心地よくないからこそ、見て見ぬふりをしたくなる。けれど、もやもやは一時的に消えても、また必ず顔を出します。

だからこそ、もやもやと向き合ってみる。
もやもやは、私たちを困らせるための感情ではなく、感情の奥にある「本当はどうしたいのか」に気づかせてくれるメッセージだから。

「本当は休みたい」と気づけば、自分を労わることができます。
「本当はもっと挑戦したい」と気づけば、一歩踏み出す勇気が湧いてきます。

自分にとっての幸せを知っているのは自分だけであり、自分の本音だけ。

つまり、もやもやは幸せへのパスポートなのです。

もやもやした気持ちが浮かび上がってきたら、「よっしゃ!自分の本音に気づくぞ!」と歓迎するくらいの気持ちで、丁寧に向き合ってみる。

この積み重ねが、未来の自分を笑顔にしてくれます。

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