初めての場所や初めて会う人に緊張しない方法〜魔法の言葉〜

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初めての場所や初めて会う人に緊張しない方法

新しい環境に足を踏み入れるときや、初めての人に会うとき。「うまく話せるかな」「失敗したらどうしよう」──そんな不安に押されて心臓がドキドキ。緊張してしまうものです。

とくに真面目で一生懸命な人ほど、緊張しやすいと言われています。

私自身、仕事柄「初めて」に出会う機会が多いです。先日も初対面の方と二人で食事をすることがありましたが、顔もわからないので、「どんな人なんだろう」という不安や緊張は、やっぱりやってきました。

そんなとき、私が自分にかける魔法の言葉があります。それは「よし!楽しむぞ」という言葉です。

たった一言ですが、この言葉をつぶやくだけで緊張がすーっと軽くなり、その場を楽しむ余裕が生まれるのです。

この記事では、

  • なぜ人は初対面や初めての場面で緊張するのか
  • 「よし!楽しむぞ!」がどうして効果的なのか

をお伝えします。最後まで読み終えるころには、きっとあなたも「緊張を楽しみに変える」方法を手にしているはずです。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』(Amazon Kindle総合ランキング2位)をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

なぜ人は緊張するのか

1. 防衛本能によるもの

私たちの脳は、未知のものを「危険かもしれない」と察知する本能があります。これは太古の昔から、自分の命を守るために備わってきた仕組みで、知らない環境、知らない人に会うとき、脳は自動的に「警戒モード」に切り替わり、体に「緊張せよ」と指令を出します。

まだ文明が発達していなかった時代、知らない音や見たことのない動物に出会ったときに気を緩めてしまったら、命に関わる危険がありました。その名残が現代にも残っていて、「初めて」に直面すると体が自然に身構えてしまうのです。

もちろん今の私たちが初めての人に会うとき、命を脅かされることはほとんどありません。それでも脳は「未知=危険」と解釈してしまうため、緊張を生み出すのです。

2. 自分をよく見せたい

私が(ほぼ)全国ネットのラジオ生放送に出演することになったときのこと。

生放送というプレッシャーもあり、「うまく話せなかったらどうしよう」「緊張で声が上ずったらどうしよう」──そんな不安で、数日前から心臓が飛び出しそうなほど緊張していました。

その裏にあったのは「失敗したら恥ずかしい」「ちゃんとできると思われたい」という気持ち。つまり「自分をよく見せたい」という思いが、緊張を大きくしていたのです。

たとえば初対面の人と話すときも、
「会話が続かなかったらどうしよう」
「変に思われたらどうしよう」
「がっかりされたらどうしよう」
と考えてしまうのは、どこかで「自分をよく見せたい」という思いがあるからですよね。

「よく見せたい」という気持ちは誰にでもある自然な欲求です。私たちは社会の中で生きている以上、他人からどう見られているかを意識してしまうのは仕方がないことです。

それゆえ「初めて」の場面では、普段よりもその意識が強く働き、必要以上に緊張してしまうのです。

3. 完璧主義

「ちゃんとしなきゃ」「うまくやらなきゃ」という完璧主義も、緊張を大きくしてしまう要因の一つです。初めての場所で100点満点を取る必要なんてないのに、100点満点の自分でいようとすると、それがプレッシャーとなって、心も体もこわばってしまいます。

完璧主義の背景には、「失敗したら評価が下がるのでは」という不安や、「人に迷惑をかけてはいけない」という責任感が隠れていることも少なくありません。

真面目で責任感の強い人ほど、知らず知らずのうちに完璧を求めてしまい、緊張が大きくなってしまうのです。

緊張をほぐしてくれる魔法の言葉

先ほどチラリと触れたラジオ出演の話に戻ります。
当日、ラジオ局へ向かう電車の中で、私は自分にこうつぶやきました。

「よし!ラジオを楽しむぞ!」

うまく話そうとするんじゃなくて、話すことを楽しもうと思ったんですね。私にはもう、楽しむことしかできないから。

これはラジオ出演に限らず、初めての人に会うときにも同じです。

食事の場面でも、打ち合わせの場面でも、会う前に心の中で「よし、今日は楽しむぞ!」と声をかける。たったこれだけで、その時間に余裕が生まれ、相手とのやりとりを楽しむことができるようになるのです。

人は、自分が口にする言葉に、思いのほか大きな影響を受けます。

本当はそれほど難しくないことでも、「難しそう……」と言葉にすれば、その瞬間にハードルは高く感じられてしまいます。逆に「私ならできる」と言葉にすれば、難しいことにも挑戦できたりします。

脳ってとっても素直なんです。

「楽しもう」と決めるだけで、不安よりも「楽しい」要素を見つけようとしてくれるし、相手の表情の中に自然と笑顔を見つけられるようになります。

そして実は、緊張によるドキドキと、楽しみでワクワクするドキドキは、体の反応が似ています。どちらも心拍数が上がり、手に汗をかくなどの変化があります。

つまり、同じ「ドキドキ」でも、それを「不安」と解釈するか「楽しみ」と解釈するかで、気持ちの持ちようは大きく変わるのです。

だからこそ「よし!楽しむぞ!」は、緊張のドキドキをワクワクのドキドキに変換する魔法の言葉。シンプルですが、とても強力なメンタルスイッチなのです。

おわりに──緊張は悪者じゃない

「緊張するの嫌だなぁ」と、つい緊張を悪者にしてしまいがちですが、緊張は決して悪いものではありません。

緊張するということは、それだけ「大切な場面」と向き合っている証拠。そして、たくさんの「初めて」に出会っているということです。

そう思うと、緊張しない人生なんて、どこか味気なくて、同じことの繰り返しのようにも感じられませんか?

緊張しているときは、「私はまた新しいことに挑戦しているんだ」と受け止めれば、むしろ喜ばしいことです。

だから「あぁ、緊張する……」と不安でいっぱいになったら、そんな自分を少し誇らしく思ってみてください。
そして深呼吸をひとつして、心の中でこうつぶやくのです。

「よし!楽しむぞ!」

それだけで、張りつめた気持ちはすーっとほぐれていきます。ドキドキしながらも、ワクワクと入り混じるように、その時間を楽しめるようになるのです。

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