人付き合いを変えると人生が変わる

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人付き合いを変えると人生が変わる

いろいろな人が言っているので、もう耳タコかもしれませんが、それでもやっぱり、自分を変えたい、人生を変えたいと思うなら、人付き合いを見直すことが最強の方法だと感じています。

人は、意志の力だけで変わろうとするのは意外と難しいものです。だから「ダイエットするぞ!」と意気込んでも、つい誘惑に負けてしまったりしますよね。

これは、意志の弱さではなく、私たちの脳のしくみの自然な反応です。

そこで、意志に頼るより、人とのつながりを見直してみる。

心理学や社会学の研究でも、人間関係は私たちの感情や行動、さらには人生の選択にまで影響を与えることがわかっています。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』(Amazon Kindle総合ランキング2位)をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

みんなと同じだと安心する

私たちは本能的に「周りと同じでいたい」という欲求を持っています。これは同調行動と呼ばれるもので、集団に合わせることで安心感を得ます。

ある日、取材でアフタヌーンティーを体験したときのこと。そのアフタヌーンティーは特にドレスコードがないようですが、私はせっかくだからと少しおしゃれをして出かけました。

ところが、会場に着いてみると、ほとんどのお客さんが思いのほかカジュアルな装い。私だけが張り切っておしゃれをしてきたような気がして、少し恥ずかしくなってしまいました。

もちろん周りの人は誰も、そんなこと気にも留めていないでしょうけれど……。

結局、アフタヌーンティーを楽しんでいる間に、そんなことはどうでもよくなったのですが、「やっぱり人は、みんなと同じだと安心するんだな」と感じた瞬間でした。

同調すること自体が悪いわけではありません。社会の秩序を保ったり、人間関係を円滑にするために大切な働きでもあります。

しかし、もし周りの価値観が、自分の理想や目標とかけ離れていたら、その同調が知らないうちにブレーキとなり、前に進む力を弱めてしまうことがあります。

新しいことに挑戦したいけれど、周りは誰も、何もしていない。だったら、自分もしなくていっか。

そんなふうに、この「みんなと同じだと安心する」というのが、自分の可能性を狭めることがあるのです。

類友の法則が教えてくれること

「類は友を呼ぶ」という言葉があります。

これは、自分と似たような価値観や性質を持った人が自然と集まることを指します。似た者同士が居心地よく感じるのは、ある意味とても自然なことですよね。

けれども、この現象にはもうひとつの側面があります。いま親しくしている人たちは、未来の自分を映す鏡でもある、ということです。

健康的な生活を送る人のまわりには、同じように運動や食事に気を配る人が集まりやすいものですし、逆に不平不満を口にする人のまわりには、似たような雰囲気の会話が飛び交いやすいでしょう。

アメリカの社会学者ニコラス・クリスタキスとジェームズ・ファウラーの研究では、幸福感や健康状態は、人間関係のネットワークを通じて伝わることが示されています。

友人が幸せでいると、自分が幸せを感じる確率も高まるというのです。

つまり、どんな人とつながるかは、環境や習慣にとどまらず、自分自身の考え方や感情の質にまで影響を与えます。

自分に近しい人ができるなら、自分もできると思える

人は、はるか遠くの憧れの存在よりも、身近にいる「ちょっと先を行く人」から大きな影響を受けると言われます。

たとえば、起業家の友人が身近にいれば、「自分にも何かをはじめられる」と思えてきます。
ダイエットに成功した友人の姿を見れば、「自分もやれば変われる」と希望がわいてきます。

私も、振り返ればいまの自分は身近な人たちの影響で形づくられてきたと感じています。もともとフリーランスで働きたいとは思っていましたが、思っていたより早くそうなったのは、周りにそういう働き方をしている人がいたからでしょう。

「あの人ができたなら、私にもできるかもしれない」

そんなふうに、身近な存在が私たちの自己効力感を高めてくれます。

逆に、いつも「無理だ」「できない」と言う人のそばにいると、その諦めの空気が自分の中にもじわじわと染み込んでしまいます。

人は環境の生き物。
いま身近にいる人たちが、これからの自分の考え方や行動を静かに形づくっていくのです。

だからこそ、自分を変えたいと思ったとき、「私もあんなふうになりたい!」と思える人たちの輪に、思いきって飛び込んでみる。

その一歩が、意志の力だけではなかなか踏み出せなかった変化を、自然な流れで後押ししてくれることがあるのです。

なりたい自分がいる場所に、飛び込んでみる

人付き合いを変えると聞くと、「今の人間関係を切らなくてはいけないの?」と身構えてしまう人もいるかもしれません。

でも、大切なのは「切ること」に意識を向けるより、「新しいつながりを選んで増やす」こと。今ある関係を無理に手放さなくても、新しい出会いによって自然と変わっていくものです。

そのためには、まずは、未来の自分が笑っている場所を想像してみる。

どんな場所にいたら、もっと自分らしく過ごせるだろう。
どんな人たちに囲まれていたら、自然と笑顔になれるだろう。

・夢に向かってコツコツ進んでいる人たち
・新しいことに挑戦することを楽しんでいる人たち
・体を動かすのが好きで、健康を大切にしている人たち
・同じ夢を応援し合えるコミュニティ

そうした、未来の自分が心地よくいられる場所を思い描くことが第一歩です。

そして、そういう人たちが集まるコミュニティの扉を、そっとノックしてみる。そこにいる人たちの考え方や日々の行動に触れることで、自分の中の可能性がぶわっと広がっていきます。

人間関係を選ぶことは、未来を選ぶこと

どんな人と付き合うかは、自分で選ぶことができます。そして、どんな人と付き合うかを選ぶことは、未来の自分を選ぶことでもあります。

人生を大きく変えるような出来事は、必ずしも特別なチャンスや運だけではありません。

むしろ、日々、どんな人と時間を過ごし、どんな価値観に触れるか──その積み重ねが、未来の私を形づくっていきます。

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