いいことばかりの毎日だったらいいのに…。
そんなふうに思っていたことも、昔はあったけれど、いいことばかりが続けば、きっとその状態が当たり前になって、いいことがいいことじゃなくなるのだろう。
そう気づいてから、うまくいかない時期がやってきても、以前よりドンと構えていられるようになりました。
なんかうまくいかなくて、半分やけになったり、自暴自棄になったり。そんなときは、決まって「感謝」することを忘れているものです。
だから、うまくいかなかったり、ものごとが思い通りに進まなかったり、自分自身にたいしてイライラしたり、悶々としたりしているときは、感謝ノートを書くようにしています。
実は最近もまた、うまくいかない波がやってきて、感謝ノートを書いたばかり。書いたら気持ちがスーッと落ち着いて、ふたたび「よし!やるぞ!」という気持ちになり、そうするとやっぱり、ものごとが前に動きはじめました。
いつも感謝体質でいられるに越したことはないけれど
毎日「ありがたいなぁ」と思って過ごせる──。
これってきっと、ものすごく幸せな人生なのだと思います。
しかし実際は、なかなかそうはいかないもの。
いつも感謝体質でいられることは理想だけれど、ちょっとしたことで頭のなかが不満でいっぱいになったり、不安の波にのまれたりすることもあります。
うまくいかない出来事がつづくのは、たいていそういうときで、「感謝を思い出してね」と教えてくれているのではないかと、そんなふうに感じています。
だからきっと、このうまくいかない連鎖を断ち切るために必要なのは、感謝を思い出すこと。心から、「今」に感謝できるようになると、また流れが変わっていくのだと、これまでの経験からも感じています。
感謝できることを書くだけのシンプルなノート
私が書く感謝ノートは、ただひたすら、感謝できることを書きつづっていくだけのシンプルなノート。個数の制限はしていませんが、なるべくたくさん書き出すようにしています。
「天気がいい」とか「朝ゆっくりコーヒーが飲めた」とか、「荷物がちゃんと届いた」とか。
書いているうちに「ありがたいなぁ」という気持ちがむくむくと湧いてきて、「あぁ、けっこう恵まれているんだ」と気づき、気持ちが整っていく──。
この状態になるまで、ひたすら小さなことから大きなことまで、頭のなかでぐるぐると感謝できることを探しながら書いていきます。
感謝ノートを書いているあいだは、頭のなかが「感謝」を探すようになっているので、不満や不安が入り込む隙がありません。
これも、感謝ノートの大きな力だと感じています。
感情をととのえる習慣の大切さ
先日、ちょっと嫌なことがあって、午後から仕事をする気にならず、うだうだしていました。
ベッドに寝転がってスマホを見たり、「はぁ」とため息をついたり。買い物に行かなきゃ…と思いながら行く気になれず、結局家にあるもので簡単な夜ごはんで済ませたり。
こんなふうに、感情は私たちの行動をいとも簡単に左右してしまいます。
人間なので感情が揺れ動くのは当然です。気分が落ち込むことは悪いことではなく、人としてとても自然なことです。
ただ、その感情に飲み込まれたままにするのではなく、感情をととのえる習慣を持っておくことが、大切なセルフケアなのだと思っています。
私にとって、そんなふうに感情をととのえる習慣のひとつが「感謝ノート」を書くこと。
感謝ノートを書いて気持ちをリセットすることで、再び前に進んでいくことができるのです。