開成あじさいの里へ”あじさい”を見に行った際、ほど近くにある築300年の古民家「あしがり郷 瀬戸屋敷」にも立ち寄りました。
こちらは自然のあじさいを鑑賞するというより、古民家を舞台にした“あじさいの装飾”を楽しむ場所。訪れた人を喜ばせようとする工夫が随所に感じられ、やさしい気持ちになります。

茅葺き屋根の古民家であじさいと過ごす

普段は無料で入園できる「あしがり郷 瀬戸屋敷」ですが、開成町あじさいまつりの期間中は入園料300円が必要でした。しかし、開成駅でもらったパンフレットに100円引きの割引券がついていたので200円で入園。
門をくぐると茅葺き屋根の古民家が、色とりどりのあじさいに彩られて華やかな世界が広がっていました。

玄関へ向かう石畳の両脇にも、あじさいの鉢植えが並んでいます。ひとつの鉢に一株だけのあじさいが、まるでお出迎えしてくれているかのように並び、愛らしいです。

玄関には風鈴や赤い野点傘、ブルーのあじさい(おそらく開成ブルー)が彩りを添え、縁側には赤い座布団。縁側には赤い座布団が敷かれていて、この特等席に座りながら庭を眺めて過ごすのも乙でした。

主屋へあがると、その広さにびっくり。どこか古さをいかした旅館を訪れたような気分になります。

各部屋に趣向をこらしたあじさいの生花が展示されていました。古民家とあじさいはこんなにも相性がいいのですね。
園内をのんびり散策、竹林もあった

敷地内には竹の小径も整備されていました。赤や紫、緑の野点傘も飾られて、古都を散歩している気分。

写真にはうつっていませんが、あじさいの上から水が流れています。あじさいということで雨を表現しているのだろう、と思ったら、ナイアガラの滝でした。
水にうたれるあじさいの情緒や、水が地面に打ちつける音が心地よく癒されました。

敷地内はどこを切り取ってもとても美しく整備されていて、歩いているだけで非日常気分。

まぁるいビー玉のようなガラスの器に、あじさいが浮かぶ演出も幻想的。

あまりに美しくて、いろんな角度から撮影したくなります。光のあたり方ひとつで印象がずいぶん変わるものですね。
発酵をテーマにしたカフェ「café hacco」がある

「あしがり郷 瀬戸屋敷」には、発酵をテーマにしたカフェ「café hacco」もありました。発酵だなんてものすごくそそられる響き…。またランチをしに訪れたいな!と思うけれど、なんせ遠い。

あじさいをテーマにしたスイーツやドリンクも豊富で、メニューを眺めているだけでワクワク。メニューの写真を撮影していたら、「メニューも撮ってくれて嬉しいです!」と、お店の方がわざわざ声をかけてくださいました。
こうした、ほっこりした交流があると、その場所がさらに好きになりますね。

いただいたのは「あじさいチーズケーキ」。とっても小ぶりで可愛らしい。キラキラしたあじさい色(開成ブルー)のゼリーが載っていて、食べるのがもったいないくらい。

私は、古民家の前にあるベンチに座ってゆっくりいただきました。古民家と豊かな自然、そして色あざやかなあじさいに囲まれて過ごす時間は最高でした。
住所・アクセス/関連サイト
神奈川県足柄上郡開成町金井島1336
小田急線「新松田駅」より、箱根登山バス「関本」行きに乗り「四ツ角」下車後、徒歩20分