時間がないのは思い込み。ないのは集中力だった

記事内に広告を含む場合があります。
時間がないのは私の思い込みだった

「やりたいことがたくさんあるのに、時間がない」

以前の私は、いつもそう思っていました。
もちろん、なかには本当に物理的に時間が足りない場合もあると思います。けれど、私の場合は違いました。

「時間がない」というのは、ただの思い込みだったのです。

oto

この記事を書いた人:oto

東京を拠点に、明日がちょっと楽しみになるおでかけや日々のヒントを発信。電子書籍『わたしをご機嫌にする休日』(Amazon Kindle総合ランキング2位)をはじめ、6冊を出版。Yahoo!ニュース エキスパートでは「おでかけ記事」を執筆中です。JFN系全国28局ネット「レコレール」に出演し、東京の穴場スポット紹介も。

目次

時間がないのではなく集中力がないだけだった

私には、やりたいことがたくさんあります。

あれもこれもとやりたいことがありすぎて、どれから手をつけていいのかわからず、気づけば何もせずに時間を無駄にしてしまうこともしばしばありました。

こういうときは、たいてい、時間に余裕があったりするとき。時間が余っているほうが、かえって時間の使い方が下手になっていた気がします。

一方で、「もっとあれをやりたいのに、もっと書きたいのに、新しいことをはじめたいのに……時間がない」と思うこともよくありました。

しかしあるとき、ようやく気づきます。時間がないのはただの思い込みで、本当は時間はちゃんとある。足りなかったのは時間ではなく、集中力だったのだと。

というのも、どうしても翌日中に終わらせたい仕事があったときのこと。その日は、朝9時には家を出なくてはならず、「疲れて帰って、夜にできないだろうなぁ……朝の2時間で終わるだろうか」と思いながら、眠りにつきました。

そして翌朝、気づけば私はものすごい集中力でデスクに向かい、仕事を終わらせていました。

ふつうなら軽く半日はかかっていたであろう作業を、2時間かからずに終わらせることができたのです。

そして気づいたのです、時間がないのではなく、ただ集中していなかっただけなのだと。

時間泥棒の大きな原因はスマホ

3冊目の書籍『少しずつ自分を変えるジブン改革のススメ』の中でも、「見える場所にスマホを置くのをやめる」という項目で書いていますが、私にとって時間泥棒の原因はスマホでした。

そんなにスマホを見るほうじゃないんだけど……と自分では思っていましたが、ふと気づけばスマホを手に取っていたりします。調べ物をするつもりが、気がつけばSNSや動画に寄り道してしまうのです。

見える場所にスマホがあるだけでも集中力が下がり生産性が落ちることをしめすデータもあり、それを知ってから、私はデスクにはスマホを置かないようにしました。

でも、それだけでは終わりません。夜、ぽっかりと時間ができたときにも、ついスマホをいじってしまうのです。もしスマホがなければ、その時間を「やりたいこと」に充てていたのかもしれない。そう思うとやっぱり、時間がないのではなく「時間があるのに奪われている」だけなのだと感じます。

しかも厄介なのは、「いや、これは勉強だから」と自分に言い訳しながらYouTubeを見てしまうこと。確かに役立つ情報もあるのですが、それ以上に、なんとなくスクロールしている時間のほうが多かったりするのです。

とはいえ、スマホを見る時間すべてが無駄だとは、これっぽちも思いません。ときには癒しをくれたり、笑いを運んでくれたり、前向きな気持ちになれるコンテンツもたくさんあります。

集中するには体力・筋力も必要

私たちの生活にスマホという存在が当たり前になったことで、現代人は集中力が落ちたと言われます。

だから私は、やる気を出すことを考えるより、限られた24時間という時間のなかで、どれだけ集中して物事に取り組めるかに力を注ぐほうが大切ではないかと思っています。

そして集中するには、意志や気合いなど精神的なものだけでなく、実はかなりの体力を使います。頭をフル回転させると脳はエネルギーを消耗しますし、長時間同じ姿勢を保つのにも筋力が必要です。

アメリカ・イリノイ大学の研究では、軽い有酸素運動を20分行った後、集中課題の成績が大幅に向上したと報告されています。運動によって血液の循環が良くなり、脳に酸素や栄養がしっかり届いたためと分析されています。

筋肉量が少ないと血流が滞りやすく、脳への酸素供給も不足しがちに。集中力は途切れやすくなります。つまり、集中力を高めるためには「筋肉をつけること」も大切なのです。

やることリストで「時間がない」を回避

私は毎朝、その日やることをリストにして書き出しています。この習慣をはじめてから、「時間がない」と感じることがぐんと減りました。

まず大きいのは、「次は何をしようかな」と考えて迷う時間がなくなること。リストがあるだけで、余計な悩みに時間をとられずにすみます。

そして、書き出したことはその日のうちにできなくてもOKにはしていますが、「できるだけ進めておこう」「なるべく終わらせよう」と自然に気持ちが向かうので、結果的に集中力も高まります。

いわば、このリストに書いてあることを一つ一つこなしていくゲームのようなもの。「これを終えたら次はこれ」と進めていくうちに、気づけばかなりのことが片づいているのです。

あわせて読みたい
毎日が自然と充実してしまう「やることリスト」 「やることリスト」を書くことは、わたしの朝の習慣です。5冊目の著書『わたしの機嫌はわたしがつくる』のなかでも”達成感が生まれる「やることノート」”として紹介して...

時間がないのは思い込みだった

とくに私はフリーランスなので、仕事に関して言えば、自分で期限を決めることがものすごく重要だと感じています。

時間に追われて焦るのは本当に苦しいもの。だから以前は、あえて期限を決めずに作業をしていたこともありました。けれど、それではダラダラする時間も増えてしまいました。やっぱり多少なりとも「ここまでに終わらせよう」と期限を設けることは必要だと思います。

もちろん、予定を詰め込みすぎるのもよくないと思いますが、ある程度予定を入れるほうが、「その合間の時間でやるべきことをやろう!」と気持ちにエンジンがかかります。結果として、同じ一週間でもぐっと濃い時間を過ごせるのです。

「時間がないのは本当?」と疑ってみると、じつはスマホに多くの時間を費やしていたり、ちょっとした気の散りやすさが原因だと気づくかもしれません。

思い込みを取り払うだけで、きっと「時間がない毎日」が「時間を活かせる毎日」に変わっていきます。

よかったらシェアしてね!

電子書籍『わたしの機嫌はわたしがつくる』

わたしの機嫌はわたしがつくる

外からの刺激が多く、先行きが不透明な今の時代に必要なのは「わたしの機嫌は、わたしがつくる」というささやかな心がけ。「わたしの機嫌は、わたしがつくる」とは、人生の主導権を取り戻し、自分が主役の人生を生きるということです。

Kindle Unlimited会員なら0円で読めるので、お手にとっていただけますと幸いです。

目次