日々の暮らしのなかで、私たちは何度も「お金を支払う」という場面に出会います。コンビニでコーヒーを買うとき、スーパーで食材を買うとき、光熱費の引き落としを確認するとき。
そのとき「あぁ、お金が減った」と感じるより、「ありがとう」と思える時間に変えてみる。そんな習慣が、毎日を心地よいものにしてくれます。
小さな支払いのひとつひとつが、実は暮らしを豊かにする「ありがとうの瞬間」なのです。
お金を支払う=減った?!
「毎日を気持ちよく過ごしたいなぁ」と思ったとき、お金を支払う時間に、ちょっぴり心が沈んでいる自分がいることに気づいたことがあります。
「あぁ、お金が減った」
「また、お金が出て行った」
そんなふうに心のなかでつぶやきながらお金を支払っていれば、そりゃ気持ちがいいはずはありませんよね。
しかもそれは、支払うその場だけにとどまりません。クレジットカードの明細を見て、「今月はこんなに使ったんだ」と落ち込んだり…。お金を支払うたびに気分が下がるのでは、毎日の暮らしそのものが窮屈になってしまいます。
でも、お金を使うこと自体は生活に欠かせないこと。それならば、その時間を「減った」と感じるのではなく、「ありがとう」と思える時間に変えてみよう──そう思ったのです。
お金を支払う瞬間を「ありがとうタイム」にする。それだけで、毎日がぐっと気持ちよく過ごせるようになるはずだと感じました。
お金は「ありがとう」のカタチ
「わかっちゃいるけど!」とつい忘れがちなのが、お金は感謝の証であるということ。
いま自分の手元にあるお金も、誰かの役に立ったり、誰かを喜ばせたりしたことによって受け取ったものです。言い換えれば、すでに感謝の気持ちが込められたお金だということ。
同じように、毎日の生活のあらゆる場面で支払うお金も、何かを受け取ったことに対して支払っている。つまり「ありがとう」のやりとりです。
コンビニやランチ、洋服、コスメなどの買い物は、手元にモノが残るので感謝の気持ちを持ちやすいかもしれません。でも、光熱費や税金の支払いは、どうしても「できれば払いたくない」と感じることもあるでしょう。
そんなときは、少し視点を変えてみます。
・電気代 → 夜でも明るい部屋で過ごせたおかげで快適だった
・水道代 → いつでも水やお湯が使える暮らしがある
・税金 → 道路や公共サービスが整っているから安心して暮らせる
考えてみれば、電気がなければスマホの充電もできないし、水が出なければシャワーも浴びられず料理もできません。支払いをネガティブに捉えるのではなく、「これだけの便利さを享受していたんだ」と思えれば、自然と感謝の気持ちもわいてきます。
お金の扱い方と人の扱い方は同じ
「お金の扱い方と人の扱い方は同じ」──そんな言葉を聞いたことがあります。
たとえば友人関係。相手に感謝を持って接すれば、自然と笑顔や優しさが返ってきます。反対に、ぞんざいに扱えば関係はギクシャクしてしまうものです。
お金もまったく同じ。気持ちよく扱えば、自分のもとにまた心地よい形で戻ってきます。しかし「減る一方だ」「払いたくない」と不満を込めて扱えば、その気持ちが自分に跳ね返ってくるように思います。
人を大切に扱うことで信頼が育まれるように、お金も大切に扱うことで信頼のようなものが積み重なり、結果的に自分の暮らしをより豊かにしてくれるのです。
お金を支払うときに「ありがとう」と心のなかで添えるのは、人に「ありがとう」と声をかけるのと同じこと。お金も人も、感謝の気持ちをもつことで、幸せな循環が生まれるのだと思います。
気持ちよく払うと、お金が循環する
3冊目の書籍『少しずつ自分を変えるジブン改革のススメ』でも、「喜んでお金を払いたくなるお財布に変える」というテーマに触れました。
ランチを食べたあとに「お金が減った」と思うよりも、「美味しいランチをありがとう!」と豊かさを感じながら支払うほうが、どう考えても幸せな気持ちになれますよね。
こうして気持ちよく支払う習慣を続けていると、不思議なことにお金の巡りがよくなった感覚もあります。お金を支払っても、「また入ってくる」と自然に思えるようになるのです。
そもそも、お金を支払えているということは、お金がないのではなく、お金があるから支払えています。
感謝をしながら支払うようになって、そんな当たり前のことに気づけるようになり、「ちゃんとお金はあるんだぁ」と思えるようになったことで、お金が巡ってくるようになったのだと感じています。
おわりに
こうして今回、改めて書いてみたのは、実は最近、わたし自身が「感謝の気持ちで支払う」ことを忘れかけていることに気づいたから。
お金はただの数字や紙幣ではなく、「ありがとう」を伝える手段。支払いの瞬間を「減った」と感じるか「ありがとう」と感じるかで、毎日の心地よさは大きく変わります。
また今日から、ひとつひとつの支払いに「ありがとう」を添えてみたいと思います。