わたしが長く続けている習慣に、毎月のはじめに「今月のテーマ」を決めるというものがあります。この1ヶ月をどんなふうに過ごしたいかを自分自身に宣言するもので、これだけのことで、気づけば過ぎていく1ヶ月が充実した1ヶ月になります。
1ヶ月があっという間……そんな方にこそ、おすすめしたい習慣です。
今月のテーマを書くというシンプルな習慣
月のはじめに「今月のテーマ」を決めることについては、2冊目の著書『毎日が輝く!ひとり時間の楽しみ方』でも、ひとり時間の楽しみ方のひとつとして簡単にご紹介しています。
毎月5〜10個くらい、その月にやりたいことをリストアップするだけのシンプルな習慣。あまり多過ぎると意識が分散してしまうので、だいたい10個以内におさめています。
大切にしているのは、頭のなかに留めておくだけにせず、紙に書き出すということ。人は「書く」という動作を通して、脳に刺激を与えます。頭で考えるだけよりも、視覚(文字を見る)+身体感覚(手を動かす)が加わるので、より記憶に残りやすくなります。
そして紙に書いた瞬間、それは“頭の中の願望”から“現実のタスク”へと変わり、「やる」と言葉にしただけで行動が起こりやすくなるのです。
シンプルだから続けやすい。そして見える化するからこそ、日常に自然とテーマが息づいていきます。
「気づいたらもう月末だ!」を卒業できる
「気づいたらもう月末だ!」という驚きは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。日々の忙しさに流されていると、1ヶ月はあっという間に過ぎてしまいます。
そして振り返ったときに「特に何もしていない気がする」と思うと、どこかもったいなさを感じるものです。
そこで役立つのが「今月のテーマ」です。たとえ小さなテーマでも、「こんなふうに過ごすんだ!」という明確な目的があることで、1日1日を意識して過ごせるようになります。
たとえば「わたしを整える」と決めた月なら、散らかりがちな部屋を少しずつ片づけたり、生活リズムを見直したりと、日常のなかで“整える”行動を自然に意識するようになります。
ほんの少しでも、1ヶ月前と比べて何かしら変化している自分、成長している自分がそこにはいるのです。
自分なりの“今月の軸”をもつとブレが少なくなる
毎日は思いがけない出来事の連続であり、選択の連続ですが、テーマを持つと「私はこれを大事にしたい」という軸が生まれます。
たとえば「自分を大切にする」というテーマを掲げていたら、どんなに忙しくても「自分を大切にすること」を忘れずにいられます。「苦手なことにも挑戦する」というテーマを持っていれば、つい楽なほうへ傾きそうになったときに、もう一度勇気を持つことができます。
テーマを持たずにいたら、周囲の出来事や人の言葉に振り回されやすくなりがちです。しかしテーマがあれば、それがお守りのように自分を守ってくれて、自分が望む方向へ進んでいくことができるのです。
SNSで宣言するのもおすすめ
6冊目の書籍『今日をととのえ明日を変える5分間の小さな魔法』のなかで、5分間でできることとして、「決めたことをSNSで宣言してみる」を紹介しています。
わたしが2025年6月からはじめたもので、ちなみに宣言したのは以下のとおり。
6月:いろんな経験をしてアウトプットする
7月:たくさん遊んでたくさん働く
8月:おもいをカタチにする
毎月5〜10個のテーマ以外に、とくに大事にしたい大きなテーマ(今月の方向性)を決めて、それをInstagramのストーリーズに載せています。
この一文だけだと、見てくださる人にとっては「なんのこっちゃ!」なので、たとえば8月の「おもいをカタチにする」については、以下のように補足も載せています。
頭のなかで考えていることを、ずっと頭のなかにしまい込むのをやめて、ちゃんとカタチにしたい。
心のなかで思っていることを言葉にして伝えるようにしたい。
心理学に「宣言効果」と呼ばれるものがあり、これは、「こうする」と言葉にすることで、言ったことと行動の一貫性を保ちたいという心理です。
SNSで宣言することによって、より決めたことを実行したくなるから、本当に人間って面白いなぁと思います。
1年後の自分を大きく変えてくれる
1ヶ月は長いようで、振り返るとあっという間。けれど、テーマを持って過ごす1ヶ月は、必ず何かしらの意味や、変化といった手ごたえを残してくれます。
大きな目標を掲げる必要もありません。「こういうことを意識して過ごしたいなぁ」という願望を、自分自身への宣言として言葉にして紙に書き出すだけ。
そんなささやかな習慣の積み重ねが、1年後、数年後の自分を大きく変えてくれるはずです。