なぜ、こんなにたくさんの招き猫がいるの?

そもそも豪徳寺が招き猫発祥の地であると言われる理由は・・・
井伊直孝が豪徳寺の前を歩いていた際、手招きをする猫に導かれ門内に招きいれられました。すると、雷雨が降り始めたのです。結果的に猫の手招きにより雷雨をまぬがれ、和尚さんの法談を聞くことができたことを喜んだという言い伝えから、招き猫が福を呼ぶ縁起物としてまつられたと言われています。

さて、豪徳寺の境内でこのようにたくさんの招き猫を見ることができるのは、「招猫殿」のあたりにある「招福猫奉納所」です。豪徳寺では招き猫を「招福猫児(まねぎねこ)」と称し、ここには1,000体を超えると言われる「招福猫児」が、願いが成就したお礼に奉納されているのです。
ちなみに「招福猫児」はすべて、右手をあげており、小判をもっていません。これは、武士にとって左手は不浄の手であり、また小判をもたないのは「招き猫は機械を与えてはくれるけれど、それを生かせるかは自分次第。」という考えに基づいているから。
秋には紅葉が美しい

東京都内はそれはもうたくさんの紅葉の名所があります。豪徳寺はそれほど多くの人に知られているわけではありませんが、それゆえ他の名所に比べて静かに楽しめることでファンも多い名所です。一番の撮影スポットは、三重塔のあたり。まさに”日本の美”を感じられる光景にうっとりしてしまいます。とくにこの場所には、紅葉の季節にはカメラを構えた方の姿が見られますよ。(写真はまだ少し早いですね・・・)。
豪徳寺への行き方
東急世田谷線「宮の坂」より歩いて5分、または小田急線「豪徳寺駅」より歩いて10分です。
世田谷線は三軒茶屋駅と下高井戸駅をむすぶ、たった2両の電車です。ゆっくりのんびりとした電車に揺られながら豪徳寺を訪れてみるのもいいですよ。世田谷線散策きっぷを利用すれば、大人は330円(2016年4月現在)で一日乗り降り自由です。世田谷線沿線にはカフェや雑貨が点在していたり散策が楽しい沿線なので、豪徳寺とあわせて世田谷線さんぽを楽しむ休日はいかがでしょうか。
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
アクセス:東急世田谷線「宮の坂」より徒歩5分/小田急線「豪徳寺駅」より徒歩10分
時間:9時~16時30分