トランス脂肪が体にはいるとどうなるのか
ではトランス脂肪が実際に私たちの体にどんな危険を及ぼすのか、気になるところですよね?
トランス脂肪は、老化やガンの原因になる活性酸素をたくさんつくったり、ほかの重要な脂肪酸の機能を妨げるなど、さまざまな悪い働きをします。
トランス脂肪による弊害でもよく知られるのが、体内コレステロールのバランスを崩し心臓病を誘発すること。また糖尿病を引き起こしたり、そして脳にもとても有害なのだそう。
トランス脂肪をたくさん摂るお年寄りは認知症になりやすいという研究を紹介しています。
ヨーロッパではトランス脂肪を「殺人脂肪」として扱い、ニューヨークでは2008年7月までにはすべての調整食品からトランス脂肪を排除することを法律化。
デンマークでも油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%にするなど取り組みがされていますが、一方の日本では規制されていないんですね。
トランス脂肪を多く含む食品トップ10
以下はアメリカ国内での調査結果だそうです。
左に品名、右に食品例をあげています。
1.スプレッド(パンなどに塗る製品)・・・マーガリン、ショートニング
2.粉ミックス・・・ケーキ用小麦粉
3.インスタントラーメン・インスタントスープ・・・カップラーメン
4.ファーストフード・・・フライドポテト
5.冷凍食品・・・冷凍チキン
6.オーブン食品・・・ドーナツ、パウンドケーキ
7.スナック菓子・・・ポテトチップス
8.シリアル・・・オートブラン
9.クッキー・チョコレート・・・チョコレートクッキー
10.トッピング・・・ホイップクリーム、コーヒーフレッシュ、ドレッシング
摂りたい油
オリーブオイルに高濃度に含まれるオレイン酸は、善玉コレステロールを下げずに悪玉コレステロールをできるだけ下げる働きがあります。
ただし150度以上に加熱すれば、健康効果が失われるだけでなく、有害な過酸化資質やトランス脂肪も生成してしまうので、高温加熱の調理はさけたり、生のまま使うのがよさそう。
オリーブオイルの中でも選びたいのは、「エクストラバージンオリーブオイル」です。
そして「病気がイヤなら「油」を変えなさい!」では、とにかくフラックスオイルを摂ろう!と言っています。
フラックスオイルは「魔法の薬」と表現する専門家もいるほど私たちの体に有効な油とのこと。
そのほか、魚油、亜麻仁油などもよい。
マゴワヤサシイ
聞いたことある方もいらっしゃると思います。
バランスのよい食生活のために毎日摂りたい食材が、マゴワヤサシイです。
本書でも推奨しています。
マ・・・豆類、納豆、豆腐、味噌など
ゴ・・・ゴマやナッツ
ワ・・・ワカメやコンブ
ヤ・・・野菜
サ・・・魚(とくに青魚)
シ・・・シイタケなどのキノコ類
イ・・・イモ類
食生活を見なそう
今すぐ家で使う油を変えることは難しければ、トランス脂肪酸を含んだ食品の摂取を控える(本当は一切口にしないのがよい)、そして「マゴワヤサシイ」を意識した食生活にすることからはじめてみるのもいいと思います。
出来る限り家で手づくしたものを食べるのがいいのは間違いありませんが、コンビニ食を控える、お菓子やファストフードを食べない、など、食生活に取り入れたいたくさんのことが学べる本です。
次の休日は「病気がイヤなら「油」を変えなさい!」を読んで、私たちの体と心に大事な食生活を見直してみませんか?
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